モータースポーツ

2024.07.30

ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE
第3戦 スーパー耐久レース in オートポリス

ST-Zクラスの#26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4が2位表彰台を獲得
#81 DAISHIN GT-R GT3はST-Xクラスで4位完走

7月27日(土)~7月28日(日) オートポリスインターナショナルレーシングコース(大分県)

7月27日(土)~7月28日(日)、大分県のオートポリスインターナショナルレーシングコースにおいて、ENEOS スーパー耐久シリーズ 2024 Empowered by BRIDGESTONE 第3戦 スーパー耐久レース in オートポリスが開催されました。

日産勢はST-Xクラスに1台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦し、#81 DAISHIN GT-R GT3(今田信宏/藤波清斗/坂口夏月/渡会太一)がポールポジションからスタートし、トップでフィニッシュしたものの、1周減算のペナルティで4位となりました。ST-Zクラスには3台のNissan Z NISMO GT4が参戦し、#26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(大塚隆一郎/富田竜一郎/篠原拓朗/荒聖治)が2位表彰台を獲得しました。なお日産勢はST-Xクラス、ST-Zクラスの両方でファステストラップを記録しました。

 
 

27日(土)、30度を超える暑さのなかで公式予選が行われました。予選順位は、AドライバーとBドライバーの合算タイムで決まります。ST-Xクラスでは、#81 GT-Rを操る今田がAドライバー予選で2番手に1秒以上の差をつけるトップタイムを記録。Bドライバー予選では藤波が2番手となり、ライバルを抑えてポールポジションを獲得しました。2020年にスーパー耐久に復帰したTeam DAISHINにとって、復帰後初めての先頭スタートです。今大会で最も参戦台数が多いST-Zクラスでは、#26 Z GT4がポールポジションを獲得。#25 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(植松忠雄/松田次生/佐藤公哉/名取鉄平)がクラス3番手、#20 NANIWA DENSO TEAM IMPUL Z(田中優暉/平峰一貴/大木一輝)がクラス4番手グリッドを獲得しました。

 
 
 
 
 

決勝レースが行われた28日(日)は、午前11時にフォーメーションラップがスタート。午前中とあって30度には至らない気温のなか、5時間にわたる戦いの火蓋が切って落とされました。ポールポジションの#81 GT-Rは抜群のスタートを決め、後続に対して1周で約1秒速いペースで周回。ライバルを引き離していきます。

1時間が経過した頃、ライバルと接触した#20 Z GT4のクラッシュにより、セーフティカー(SC)が導入されました。このタイミングで、#81 GT-Rは藤波から今田にバトンタッチしました。今田はリスタート後も順調に周回を重ねましたが、後方から追い上げてきたライバルと接近戦を展開。ライバルよりも早めの69周目にピットインを行って、坂口にステアリングを託します。坂口はスティントを通じて安定したタイムを刻み、残り1時間20分となった110周目に最後のピットイン。ドライバーはスタートを担当した藤波へと変わります。ところが、この際にスタータートラブルが発生。チームはペナルティを覚悟のうえで、押しがけでのエンジン始動を選択し、藤波をコースへと送り出しました。残り1時間の段階で、首位を走る#23 Mercedesとの差は約45秒あったものの、藤波が1周あたり約4秒速いラップで急速に差を縮めていきました。

その後、#81 GT-Rには押しがけによるペナルティ(結果から1周減算)が科されました。それでも藤波はペースを緩めずトップを追い、残り40分時点でトップに浮上し、5時間で150周を走破。総合トップでフィニッシュしました。しかし、ペナルティによって順位は4位まで後退する結果となりました。また、藤波が2周目に出した1分50秒574がレース全体のファステストラップとして記録されています。

今田信宏(#81 DAISHIN GT-R GT3)
「NISSAN GT-R NISMO GT3には本当に速さがあり、スターターの故障さえなければ優勝できたレースでした。藤波清斗選手は速さをしっかりと見せましたし、私もそれなりにスピードを発揮できたと思います。残念ですがこれもレースなので、次戦に向けて気持ちを切り替えて頑張ります」

 
 

ST-Zクラスは、#26 Z GT4のスタートドライバーを務める富田がポールポジションからホールショットを決め、ST-Zクラスの隊列を牽引します。#20 Z GT4の平峰は、#25 Z GT4をオーバーテイクしてクラス3番手に浮上。クラス2番手のライバルと激しいバトルを繰り広げます。しかし、レースが1時間を経過した30周目、クラス2番手のマシンと接触した#20 Z GT4はスピンを喫しクラッシュ。レースはSCが導入され、#20 Z GT4はリタイアとなりました。

#26 Z GT4はセカンドスティントで大塚、サードスティントでは荒がステアリングを握り、最後のピットインの時点までトップを維持していましたが、クラス2番手につけるライバルの#52 Toyotaがタイヤ無交換作戦を選択したことで、#26 Z GT4は首位の座を明け渡すことになりました。最終スティントを担当した篠原は最後まで粘り強く追い上げ続けましたが、2位でのフィニッシュ。ST-Zクラスでは、富田が2周目に記録した1分58秒843がクラスファステストラップとなっています。

#25 Z GT4は、序盤のST-Xクラス車両との接触による影響もありペースを上げられず、残り2時間となった時点で6番手まで後退。その後エンジン系のトラブルによりコースサイドでクルマを止めることに。リペアエリアで車両を修復しガレージに戻りましたが、最終的にリタイアとなりました。

 
 
 
 

大塚隆一郎(#26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4)
「私たちのチームとして、できる限りのことをしっかりとミスなくこなせたと思います。ただ、タイヤのデグラデーションが厳しく、ライバルのようなタイヤ無交換は考えることもできませんでした。次戦のもてぎはもちろん勝つつもりで、今回得られたデータを活かせるよう、しっかり分析して臨みたいです」

※スーパー耐久では参戦台数調整のためラウンドごとに参加クラスを設定しており、今回のオートポリス大会ではST-3クラスが対象外のレースとなったため、フェアレディZ NISMO RCは不参加となりました。

公式リザルト:Rd.3 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)

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