2024.04.23
4月20日(土)~21日(日) スポーツランドSUGO(宮城県)
4月20日(土)〜4月21日(日)、スポーツランドSUGOでENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONEの開幕戦となる「SUGOスーパー耐久4時間レース」が開催されました。
日産勢は、デビュー戦となる3台のNissan Z NISMO GT4がST-Zクラスに参戦し、#26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(大塚隆一郎/富田竜一郎/篠原拓朗/荒聖治)がポールポジションを獲得。決勝ではトップでチェッカーを受ける好走を見せました。レース後にペナルティを科され2位となりましたが、Z NISMO GT4の戦闘力の高さを示す結果となりました。Nissan GT-R NISMO GT3が1台参戦したST-Xクラスでは、#81 DAISHIN GT-R GT3(今田信宏/藤波清斗/青木孝行/大八木信行)が4位で完走。フェアレディZ NISMO RCが2台参戦したST-3クラスでは、#15 岡部自動車Z34(前島秀司/長島正明/宇高希/元嶋成弥)が3位表彰台を獲得しました。
シリーズ開幕戦の今大会は、土曜日にグループ2の、日曜日にグループ1の予選と4時間の決勝レースが行われるというフォーマットです。グループ2は、Z NISMO GT4が走るST-Zクラスのほか、ST-1、ST-5と一部のST-Qによって構成され、グループ1はST-Xクラス、ST-2、ST-3、ST-4、ST-Qという構成になりました。なお今大会は予選方法も変更され、AドライバーとBドライバーによるタイム合算方式ではなく、変則ノックアウト方式が採用されました。Q1でAドライバーがタイムアタックを行い、各クラスの上位50%がQ2Aに進出、残りがQ2Bに振り分けられます。Q2AおよびQ2BでBドライバーがアタックを行い、そのタイムでグリッドが決定する仕組みです。
20日(土)に行われたグループ2の予選では、Q1で#26 Z GT4のAドライバーである大塚が1分26秒652のレコードタイムで1番手タイムをマーク。#25 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(植松忠雄/松田次生/佐藤公哉/名取鉄平)の植松が4番手、#20 NANIWA DENSO TEAM IMPUL Z(田中優暉/大木一輝/石川京侍)の田中が5番手となり、Z NISMO GT4勢の全車が、上位6台が進出できるQ2Aに駒を進めました。Q2Aでは#26 Z GT4のBドライバーを務める富田が1分25秒379という予選全体ベストタイムをたたき出し、グループ2総合のポールポジションを獲得。#25 Z GT4は4番グリッド、#20 Z GT4は5番グリッドから決勝レースに臨むことになりました。
午後0時40分、好天のもとフォーメーションラップがスタートし、4時間のグループ2決勝レースが幕を開けました。#26 Z GT4の富田はトップを守りレースをリード。#25 Z GT4の松田も1周目に好ダッシュを見せ3番手に浮上します。その後、松田は前をいくライバル、#52 Toyotaと50周以上にわたりバトルを展開。56周を終え、#52 Toyotaと同タイミングで#25 Z GT4もピットインし、植松へドライバーを交代しました。翌57周終了後には#26 Z GT4がピットインし、富田から大塚へとチェンジしました。#26 Z GT4は、タイヤ無交換でピットタイムを短縮し先行した#52 Toyotaを2番手から追い上げます。#20 Z GT4は58周目にピットインし、ドライバーを大木から田中へ交代。しかし68周目を走行中、バックマーカーを追い越す際に接触し、リタイアとなりました。このアクシデントでセーフティカー(SC)が導入され、レースは残り2時間のタイミングで再開されました。再開直後に#25 Z GT4は3番手を争っていたライバルの#885 Toyotaと接触し、ダメージを負い緊急ピットイン、戦線を離れることになってしまいました。
#26 Z GT4は大塚が好調に2番手を走行。98周を終えて2回目のピットインを行い、最後のスティントを篠原に託します。篠原は119周目、ペースの上がらない#52 Toyotaを捉えてトップに立つことに成功しました。その後も好ペースを維持して走行した篠原がそのままトップでチェッカーを受けました。ところがレース終了直後、最終スティントでのトランスポンダー切り替え不備の違反が指摘され、30秒加算のペナルティを科された#26 Z GT4は2位となりました。#25 Z GT4はアクシデントの影響で30周遅れながら、クラス10位で完走を果たしました。
大塚隆一郎(#26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4)
「予選でとても良いタイムが出て、決勝でも良い作戦でうまくレースを進めることができました。僕のスティントではタイヤをいたわって篠原選手に繋ぐのが大きな役割でした。本当に完璧な流れだったのですが、ちょっとしたミスでペナルティを受けてしまい、2位になってしまいました。Nissan Z NISMO GT4のデビュー戦を優勝で飾れなかったことは残念ですが、この悔しさはシーズン中の優勝で必ず取り返します。応援よろしくお願いします」
翌21日(日)に行われたグループ1では、ST-Xクラスの#81 GT-Rが4番手グリッドを獲得。午後1時20分に快晴のもとフォーメーションラップがスタートし、4時間レースが始まりました。スタートを担当した青木は前を行く#31 Lexusに対して果敢にバトルを挑み、9周目に3番手に浮上します。約1時間が経過した49周目、#81 GT-Rは他クラスのアクシデントによりSCが導入されたタイミングを逃さずピットインを行い、今田へドライバーチェンジします。SC導入による絶好のタイミングでのピットインでしたが、SC先導の隊列通過とピットアウトのタイミングが重なったため、信号が青になるまで約90秒ピットレーン出口での待機を強いられ、大幅なタイムロスを喫してしまいます。これによりラップダウンとなった#81 GT-Rは、ポジション争いから後退。その後は藤波がステアリングを握りペース良く走行を続けましたが、4位でレースを終えました。
今田信宏(#81 DAISHIN GT-R GT3)
「初めてトップクラスのST-Xクラスに参戦しましたが、どのクラスにも抜かされることのない速いマシンでのレースはやはり良いですね。レースはドライバー交代にちょうど良いタイミングでSCが入ったのでピットインしたのですが、赤信号で待たされてしまったことでレースのすべてを失ってしまいました。全体のペースは悪くなく、優勝の可能性もあったと思うと残念です」
ST-3クラスでは、2台のフェアレディZ NISMO RCが参戦し、#15 Zが予選でクラス2番手、#16 岡部自動車Z34(田中徹/銘苅翼/田中哲也/小松一臣)がクラス3番手グリッドを獲得し、4時間の決勝に挑みました。#15 Zはクラス2番手での走行を続けていましたが、#81 GT-Rと同じくピットロード赤信号での待機によってタイムロス。しかしその後も諦めることなく粘り強い走りで、クラス3位でフィニッシュし表彰台を獲得しました。決勝でのポジションアップを狙った#16 Zは、レース開始から1時間経過後にアクシデントでリタイアを余儀なくされました。
公式リザルト:Rd.1 Gr.1 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)
公式リザルト:Rd.1 Gr.2 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)
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