モータースポーツ

2023.11.14

ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE 第7戦
S耐ファイナル 富士4時間レース with フジニックフェス

ST-XクラスでHELM MOTORSPORTS GTR GT3が2位表彰台獲得
ST-3クラスでも2位表彰台を獲得、3台すべてが完走を果たす

11月11日(土)~11月12日(日) 富士スピードウェイ(静岡県)

11月11日(土)~11月12日(日)、富士スピードウェイでENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONEの第7戦「S耐ファイナル 富士4時間レース with フジニックフェス」が開催されました。

日産勢はST-Xクラスに2台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦し、#1 HELM MOTORSPORTS GTR GT3(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次)が2位表彰台を獲得しました。3台の日産フェアレディZ NISMO RCが参戦するST-3クラスでは、#15 岡部自動車フェアレディZ34(甲野将哉/長島正明/富田自然/元嶋成弥)が2位でフィニッシュ。3戦連続で2位表彰台を獲得しました。

 
 

第7戦はシリーズの最終戦として、第2戦の富士24時間大会以来の富士スピードウェイでの開催となりました。11日(土)の公式予選は、気温が15度と低いなか、雨が降ったり止んだりを繰り返す難しいウェットコンディションで行われました。AドライバーとBドライバーの合算タイムで決まるグリッドは、GT-R勢では#1 GT-Rがクラス4番手、#81 DAISHIN GT-R GT3(大八木信行/坂口夏月/青木孝行/藤波清斗)がクラス7番手となりました。2台のNissan Z GT4が参戦したST-Zクラスでは、#26 raffinee 日産メカニックチャレンジZ GT4(大塚隆一郎/富田竜一郎/名取鉄平/篠原拓朗)がクラス4番手、#20 ナニワ電装TEAM IMPUL Z(田中優暉/平峰一貴/大木一輝/星野一樹)がクラス5番手グリッドを獲得しました。

今シーズン初の4時間レースは、全クラス混走で争われます。12日(日)の12時30分にフォーメーションラップがスタートしました。予選日と同様に低い気温ながら、路面コンディションはドライ。ST-Xクラスでは序盤から接近戦が展開され、4番手からスタートした#1 GT-Rの平木湧也はトップ6台が連なる混戦のなか、2周目に入るストレートで前を行く2台のライバルにスリーワイドで並び、一気に2台のオーバーテイクに挑みます。惜しくもここではパスができませんでしたが、翌周にライバルを1台かわし3番手に浮上します。その後もライバルと抜きつ抜かれつの、スプリントレースのような緊張感あふれるバトルが続きました。#1 GT-Rはライバルが続々とピットインするなか、タイミングを遅らせてコース上でタイムを稼ぎ、約1時間20分を走行。44周終了後に1回目のピットインを行い、平木玲次へ交代して2番手でコースに復帰しました。一方、クラス7番手からスタートした#81 GT-Rを駆る青木もトップの集団に追いつきチャンスを伺っていましたが、34周を終えて早めのピットインを行い、大八木に交代します。

 
 
 
 

#1 GT-Rはコース復帰後にペナルティを科されてひとつ順位を落としていましたが、ピットタイミングを遅らせたことで、前をいくライバルがピットインすると、総合トップに浮上。平木玲次も兄である平木湧也と同じく44周のロングスティントを走行し、再び平木湧也へと交代します。平木湧也は2度目のスティントを10周で終え、97周を走り切ってピットイン。総合トップを維持して最後のスティントを鳥羽に託します。鳥羽は10周以上にわたって首位をキープ、残り40分時点で2番手に順位を下げることとなりましたが、2位のポジションを守ってフィニッシュ。表彰台を獲得しました。

#81 GT-Rは、残り2時間を切った段階で大八木から坂口に交代、その後最終スティントを担当した藤波が97周目に全体のファステストラップを記録する力走を見せました。#81 GT-Rは最終的に5番手まで順位を上げてチェッカーフラッグを受けました。

鳥羽豊(#1 HELM MOTORSPORTS GTR GT3)
「今日のレースは平木兄弟が無理をせず、冷静にレースをしてくれたからこその結果だったと思います。今シーズンを振り返ると、勝てるレースで流れをつかめていない感じでした。特に長時間のレースではめぐり合わせも大事なのですが、運に恵まれていない部分もありましたね。でも、勝てない理由について深く考えたことで気づいた収穫もあり、昨年より成長できたと思います」

 
 

ST-Zクラスは、#26 Z GT4と#20 Z GT4がスタートで大きく順位を落としてしまったものの、粘り強い走りで上位を目指す展開となりました。#26 Z GT4は2回目のスティントを担当した名取の追い上げもあって一時5番手まで浮上しますが、残り1時間半を前に車両トラブルが発生。修復は難しく、リタイアを余儀なくされました。#20 Z GT4は、スタートの田中から交代した平峰が好走。大木に交代したのち、最後のスティントも平峰が担当し、最終的に5位までポジションを上げてチェッカーフラッグを受けました。

 
 
 
 

ST-3クラスでは、クラス4番手からスタートした#15 Zがピットインを遅らせる作戦を敢行し、残り30分時点で最後のピットインを終えて2番手で復帰。優勝には届かなかったものの、3戦連続での2位表彰台獲得となりました。#16 岡部自動車フェアレディZ34(鈴木宏和/田中徹/田中哲也/小松一臣)は4位、途中トラブルでタイヤを失いながらもピットに帰還した#25 raffinee 日産メカニックチャレンジZ(藤原大暉/松田次生/佐藤公哉/荒聖治)は5位となり、出走した3台の日産フェアレディZ NISMO RCすべてが完走しました。

公式リザルト:Rd.7 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)

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