モータースポーツ

2023.10.24

ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE 第6戦
スーパー耐久レースin岡山

ST-XクラスのHELM MOTORSPORTS GTR GT3が5位入賞
ST-3クラスでは2台の日産フェアレディZ NISMO RCが表彰台を獲得

10月21日(土)〜10月22日(日) 岡山国際サーキット(岡山県)

10月21日(土)~10月22日(日)、岡山国際サーキットでENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONEの第6戦「スーパー耐久レースin岡山」が開催されました。

日産勢はST-Xクラスに3台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦し、#1 HELM MOTORSPORTS GTR GT3(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次)が5位となり、シリーズチャンピオンへの可能性を残しました。2台の日産フェアレディZ NISMO RCが参戦するST-3クラスでは、#15 岡部自動車フェアレディZ34(甲野将哉/長島正明/富田自然/元嶋成弥)が2位、#16 岡部自動車フェアレディZ34(鈴木宏和/田中徹/田中哲也/小松一臣)が3位となり、2台揃って表彰台を獲得しました。

 
 
 

21日(土)の公式予選は、Aドライバー予選の直前に雨が降りウェットコンディションで行なわれましたが、Bドライバー予選はドライコンディションに回復。GT-R勢は、開幕戦以来の出場となった#500 5ZIGEN GTR GT3(HIROBON/川端伸太朗/金丸ユウ)が2番グリッド、シリーズランキング2位の#1 GT-Rが5番グリッド、シリーズランキング5位の#81 DAISHIN GT-R GT3(大八木信行/坂口夏月/青木孝行/藤波清斗)が7番グリッドを獲得しました。

第6戦はクラス別の2レース制で、それぞれ3時間レースが16日(日)に行われました。前日から天候は回復し好天に恵まれ、ST-XクラスとST-Zクラスが出走するグループ1は秋晴れのもと、13時30分にフォーメーションラップがスタートしました。しかし、川端がステアリングを握る2番手スタートの#500 GT-Rはエンジンがかからずピットレーンに退避。再始動を行い、ピットからのスタートとなりました。#1 GT-Rのスタートを担当した鳥羽は40kgのウェイトハンデの影響もあり序盤でポジションを落としながらも、粘り強く走行。#81 GT-Rの青木は徐々にペースを上げ、3番手まで順位を上げました。再スタートした#500 GT-Rは、川端がファステストラップを記録しながら最後尾から総合5番手まで挽回します。ところが22周を終えた段階で、パワーステアリング系のトラブルによりピットイン。これで上位争いから脱落してしまうこととなりました。

 
 
 

50分が経過した32周を終えて、日産勢は4番手を走行する#81 GT-Rがピットイン、青木から大八木に交代します。レーススタートから1時間をすぎ、修復を受けていた#500 GT-RがHIROBONのドライブでコースに復帰しました。その後、38周終了後には#1 GT-Rがピットイン、ドライバーを平木湧也に交代し、追い上げを開始します。残り1時間を前にした69周を終えて、5番手を走行していた#81 GT-Rがピットインし、最後のスティントを坂口に託します。この時点で最後のピットインを引き延ばす車両が多く、#81 GT-Rは6番手まで順位を下げます。#1 GT-Rの平木湧也はロングランとなったセカンドスティントを走り終え、残り42分時点、85周を走って最終ピットインを実施。平木玲次に交代し、#81 GT-Rの前に入る5番手でコースに復帰、残るスティントを戦います。

このタイミングで、3番手の#31 Lexusがドライブスルーペナルティでポジションダウン、4番手の#31 Lexusと5番手#1 GT-Rとの差は18秒まで縮まります。#1 GT-Rはひとつでもポジションを上げるべく猛追を続けたものの、追い抜くチャンスをつかむ前に3時間が経過し、レースは終了。0.854秒差で#1 GT-Rは5位フィニッシュ、シリーズランキング2位を死守し、7戦中6戦の有効ポイント制で争われるシリーズチャンピオンの可能性を残して最終戦富士に挑みます。#81 GT-Rは#1 GT-Rに続く6位でチェッカー。#500 GT-Rは、序盤のトラブル以外は安定したラップを刻み、最終的にクラス7位で完走となりました。#500 GT-Rにとっては初のブリヂストンタイヤでのレースとなりましたが、最終スティントを担当した金丸が1分31秒797というタイムで、総合とST-Xクラスでのファステストラップを記録しています。

鳥羽豊(#1 HELM MOTORSPORTS GTR GT3)
「今回はとにかくセットアップが決まらなかったことが大きいです。悔しくて何も言えません。レースウィークではセッティングの修正に時間が足りないくらいで、シビアなセッティングが必要だと再認識しました。今シーズンはまだ優勝がないので、最終戦では優勝したいと思っています」

 
 

グループ1のST-Zクラスには、Nissan Z GT4の#20 ナニワ電装TEAM IMPUL Z(田中優暉/平峰一貴/大木一輝/星野一樹)が参戦。4番グリッドからスタートした大木が序盤に前方のマシンをパスしてクラス2番手まで順位を上げますが、レース20分が経過した時点の10周目にスローダウン。ミッショントラブルのためピットに戻り、リタイアとなりました。

 
 
 
 

グループ2のST-3クラスは午前8時30分にフォーメーションラップがスタートしました。グループ2の総合5番(クラス3番)グリッドを獲得した#15 Zと、総合7番(クラス4番)グリッドからスタートした#16 Zは、前方を走る別クラスの車両を早々に攻略。ライバルがマシントラブルにより後退するなか、スーパー耐久参戦25年を誇る岡部自動車の2台のZ NISMO RCは安定した走りを続け、2位に#15 Z、3位に#16 Zが入り、ともに表彰台を獲得しました。

公式リザルト:Rd.6 Gr.1 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)

公式リザルト:Rd.6 Gr.2 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)

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