モータースポーツ

2023.07.11

ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE
第3戦 SUGO スーパー耐久3時間レース

ST-Xクラスで、HELM MOTORSPORTS GTR GT3が2位
ST-Zクラスは2台のNissan Z GT4が2位、3位表彰台

7月8日(土)〜7月9日(日) スポーツランドSUGO(宮城県)

7月8日(土)〜7月9日(日)、スポーツランドSUGOでENEOS スーパー耐久シリーズ 2023 Supported by BRIDGESTONE 第3戦 SUGO スーパー耐久3時間レースが開催されました。日産勢はST-XクラスにNISSAN GT-R NISMO GT3が1台参戦し、#1 HELM MOTORSPORTS GTR GT3(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次)が2位を獲得。2台のNissan Z GT4が参戦したST-Zクラスでは、2位と3位に入り、参戦した3台すべての日産車が表彰台を獲得しました。

 
 
 

公式予選日の8日は午前中に雨が降り続いたものの、予選セッションが行われた午後にはほぼ止んで路面はドライに回復。その後は小雨が降ったり止んだりの天候となりましたが、路面はドライコンディションのまま予選が行われました。ST-Xクラスでは、#1 GT-Rが3番グリッドを確保、決勝レースで上位浮上を狙います。GT4マシンで争われるST-Zクラスでは#26 raffinee 日産メカニックチャレンジZ GT4(大塚隆一郎/富田竜一郎/名取鉄平)が激しいタイム争いを制して、ポールポジションを獲得。#20 ナニワ電装TEAM IMPUL Z(田中優暉/平峰一貴/大木一輝/星野一樹)が6番グリッドとなりました。なお、今大会はグループ1、グループ2というふたつのグループに分かれての3時間耐久レース。ST-XクラスとST-Zクラスはともにグループ1での出走となりました。

9日(日)午後1時57分、時おり青空が出る曇天のもと、3時間のグループ1決勝レースがスタート。激しいポジション争いとなったスタート直後、#1 GT-R平木玲次は1周目で順位をひとつ落とすも、2周目にまとめて2台をオーバーテイクし、順位をふたつ上げてクラス2番手を走行します。47周目には、トップを走る#23 Mercedesよりも先にルーティンのピット作業を終え、鳥羽にドライバーを交代しました。鳥羽が走行中の70周目、他車によるアクシデントが発生しセーフティカー(SC)が導入されると、3番手を走っていた#31 Lexusがこのタイミングを利用してピットイン。その後、84周を終えて#1 GT-Rは鳥羽から平木湧也への交代を行いましたが、すでにピットインを行っていた#31 Lexusにかわされて、#1 GT-Rは3番手になりました。しかし、新しいタイヤでペースに勝る#1 GT-Rは90周目に#31 Lexusをオーバーテイクし、2番手に順位を挽回することに成功しました。また、ほぼ同じタイミングで、首位の#23 Mercedesがピットイン。好ペースで走行する平木湧也は、#23 Mercedesがコースに復帰する前にこれをかわし、総合トップを奪います。しかし、残り30分を切ろうかというところで、トップの#1 GT-Rにピット作業違反のドライブスルーペナルティが科され、2番手に後退を余儀なくされました。その後、#1 GT-Rはペースを上げて首位奪還を狙いますが、最終的に2位表彰台を獲得しました。

 
 

ST-Zクラスでは、名取が#26 Z GT4のスタートを担当。序盤でポジションを下げたものの、トップとは1秒以内に接近した集団のなかで走行が続きます。31周を終え、クラス5番手を走行していた#20 Z GT4の大木が早めのピットインを行い、田中にドライバー交代します。#26 Z GT4は名取が堅実な走行を続け、51周終了後にピットインし大塚に交代。4番手を維持したままレースに戻り、走行を続けます。70周目にクラストップを走っていた#885 Toyotaがコーフオフし、SCが導入されます。このタイミングを利用して#20 Z GT4が2回目のピットインを行い、平峰に最終スティントを託します。#26 Z GT4は順位を3番手に上げ、88周までを終えて2度目のピットインを実施。富田が最終スティントを担当します。富田は90周目にST-Zクラスのファステストラップを記録しながら追い上げ、レース残り8分の時点で#22 Porscheをオーバテイクしクラス2番手に浮上。また40周近くハイペースで走行していた#20 Z GT4の平峰も、フィニッシュまで残り2分というレース最終盤に#22 Porscheをかわし、3番手にポジションを上げました。

スタートから3時間が経過した16時58分にチェッカーフラッグが振られてレースが終了し、#26 Z GT4が2位、#20 Z GT4が3位となりました。#26 Z GT4は今シーズン2回目の表彰台に上がり、#20 Z GT4のTEAM IMPULは、参戦3戦目で初の表彰台獲得となりました。

 
 
 
 

平木湧也(#1 HELM MOTORSPORTS GTR GT3)
「今回は気温が高くて、前回の富士とはまったくコンディションが違うなかで、タイヤなどを合わせ込むのがとても難しいラウンドでした。ドライブスルーペナルティを科されてしまいましたが、刻々とコンディションが変わっていくなかで、我慢して乗らなくてはいけないタイミングでも、うまく耐えることができたと思います」

富田竜一郎(#26 raffinee 日産メカニックチャレンジZ GT4)
「スタートを名取選手に走ってもらい、集団の中で非常に良いペースを保ってくれました。大塚選手も難しいコンディションのなか速さを見せてくれて、最後に僕が追い上げるチャンスを作ってくれました。最終的には2位でしたが、チームとしては120点の結果が出せたと思います」

※スーパー耐久では参戦台数調整のためラウンドごとに参加クラスを設定しており、今回のSUGO大会ではST-3クラスが対象外のレースとなったため、フェアレディZ NISMO RCは不参加となりました。

公式リザルト:Rd.3 Gr-1 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)

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