2021.11.14
11月13日(土) ~ 11月14日(日) 岡山国際サーキット(岡山県)
11月13日(土)~11月14日(日)、岡山国際サーキットでスーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook第6戦「スーパー耐久レースin岡山」が開催されました。日産勢はST-Xクラスに2台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦し、#81 DAISHIN GT3 GT-R(大八木信行/青木孝行/藤波清斗/大八木龍一郎)が2位を獲得。ST-3クラスには2台のフェアレディZが参戦し、#244 QUEEN EYES 34Z(田中哲也/三宅淳詞)が2位に入りました。
金曜日の練習走行で、一瞬雨に見舞われる場面がありましたが、土曜日の公式予選は朝から晴天に恵まれ、日産勢の各車がひとつでも良いポジションを獲得するべく、果敢にタイムアタックを行いました。
その中で速さをみせたのが、#9 MP Racing GT-R(JOE SHINDO/柴田優作/影山正美/富田竜一郎)です。Bドライバーの柴田がコースレコードを塗り替える1分28秒703をマークし、激戦のBドライバー予選でトップにつけます。Aドライバーのタイムと合算した総合結果で、#9 GT-Rは4番手、#81 GT-Rも5番手につけました。
日曜日の13時30分から始まった決勝レースでは、#9 GT-Rは影山、#81 GT-Rは青木が、それぞれスタートドライバーを担当しました。序盤から前のマシンを次々と攻略し、2番手、3番手に浮上すると、青木が影山を抜いて2番手となり、トップを走る#16 Porscheの背後につけます。しかし、順位を入れ替わるまでには至らず、開始から1時間20分が経過した49周目にピットイン。大八木信行にドライバー交代しました。
一方、#9 GT-Rも40周目に1度目のピットストップを終えて柴田が第2スティントを担当しましたが、開始から1時間30分を過ぎた59周目のウィリアムズコーナーで他クラスの車両に押し出されてしまいコースオフ。クルマへのダメージは限定的なもので、なんとか復帰を果たしましたが、トップから1周遅れとなってしまい、優勝争いから脱落してしまいました。
このアクシデントも含め、レース中盤は2度のフルコースイエロー(FCY)が導入される波乱の展開となりましたが、#81 GT-Rの大八木信行はミスのない走りで自身のスティントを終え、78周目にピットインし、藤波にバトンを渡しました。
この時点で、#81 GT-Rはトップから1周遅れとなっており、2番手に対しても20秒以上のギャップがありましたが、藤波は全体の中で一番速い1分31秒後半から1分32秒前半のペースで周回を重ね、ライバルとの差を縮めていきます。そして、チェッカーまで残り30分を切った97周目の1コーナーで#31 LEXUSを抜いて2番手に浮上。その後も、最終ラップまでペースを緩めることなく、トップのマシンを追いかけていき、最終的に44.8秒差の2位でチェッカーを受けました。
チームが狙っていた優勝には手が届きませんでしたが、最後の藤波のスティントではわずか50分と限られた走行時間で、トップの#16 Porscheとの差を約1分も詰める追い上げを披露しました。
#9 GT-Rは、SHINDOが最終スティントを務め、5位でチェッカーを受けました。
藤波清斗(#81 DAISHIN GT3 GT-R)
「今回は3時間レースということで、まず青木選手がスタートを担当して、できる限り引っ張ってリードを広げて、大八木信行選手につなぎ、最後は僕が追い上げるという作戦でした。クルマの調子は非常に良くて土曜日の予選から自信を持って走ることができていましたし、決勝も大きなミスなく走れました。2位ではありましたけど、自分たちがやれることはしっかりと出来たのかなと思います。今シーズンは全体的にミスが多くて、勿体なかったです。来年の体制などはまだ決まっていませんが、参戦できるとなれば次こそはチャンピオンを獲りたいです。1年間、応援ありがとうございました」
Z34勢は、日曜日の午前8時30分から始まったグループ2決勝のST-3クラスに参加。同クラスは今回7台がエントリーしていた中、#244 QUEEN EYEZ 34Z(田中哲也/三宅淳詞)が3番手、#15岡部自動車レカロZルーニースポーツ(長島正明/小松一臣/甲野将哉)が4番手からスタートしました。
なかでも序盤から積極的にトップを狙う走りをみせたのが、#244 Z。スタートドライバーの三宅が2周目にひとつポジションを上げると、トップの#52クラウンとの差を詰めていき、一時は1秒を切る接戦を展開しましたが、逆転には至りませんでした。
スタートから1時間が経過した35周目に1回目のピットストップを行い、田中に交代します。これに対し#52 クラウンは43周目のピットストップでタイヤ無交換の作戦を採ったため、タイヤ4本を交換した#244は差をつけられてしまうことになりますが、田中は積極的な走りをみせ、徐々に差を詰めていきました。
そして、最終スティントでは、再び三宅が乗車。最後は8.8秒差まで詰め寄りましたが、ここで3時間が経過しチェッカーフラッグ。2位表彰台となり、年間のST-3クラスランキングでも2位を獲得しました。
一方、#15は途中にピットレーンのスピード違反でペナルティを受けてしまったほか、スピンを喫する場面もありましたが、長島、甲野、小松と着実にバトンをつないでいき、4位でフィニッシュしました。
公式リザルト:Rd. 6 グループ1 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)
公式リザルト:Rd. 6 グループ2 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)