2021.09.19
9月18日 ~ 9月19日 鈴鹿サーキット(三重県)
9月18日(土)~9月19日(日)、鈴鹿サーキットでスーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook第5戦「SUZUKA S耐」が開催されました。日産勢はST-Xクラスに1台のNISSAN GT-R NISMO GT3が、ST-3クラスに2台のフェアレディZが参戦。このうちST-3クラスでは#244 QUEEN EYES 34Z(田中徹/田中哲也/三宅淳詞)が3位に入りました。
土曜日の公式予選は台風14号の接近に伴いスケジュールの変更が行われ、午前中のフリー走行が中止となり、午後の公式予選も予定より1時間遅れでスタートすることになりました。土曜日は荒天になるのではないかと心配されましたが、予選前には雨が止み、ドライコンディションでセッションスタートを迎えました。
通常だとAドライバー予選から先に行いますが、今回は直前のフリー走行もなく、路面コンディションが不安定になることが予想されたため、プロドライバーがエントリーしているBドライバー予選から先に行うことになりました。
ST-Xクラスの#81 DAISHIN GT3 GT-R(大八木信行/青木孝行/藤波清斗/大八木龍一郎)は、まず青木孝行がマシンに乗り込みタイムアタック。2分03秒048で2番手につけました。続く、Aドライバー予選では大八木信行がタイムアタックを行い、2分10秒894を記録。2人のタイムを合算した総合結果で5番手となりました。
日曜日の決勝レースは、台風一過の晴天となり、青空が広がる中、午前11時30分にスタートが切られました。#81 GT-Rは青木がスタートドライバーを担当。序盤からライバルと接近戦を演じますが、その中で着実に順位をあげていき、6周目に2番手に浮上します。
その後は、トップの#777 Aston Martinを追いかけていく展開となり、開始から1時間15分が経過した36周目に1回目のピットストップを敢行。藤波清斗にドライバー交代をしました。
#777 Aston Martinも同じ周回に1回目のピットストップを完了。両車ともに第2スティントに入りますが、藤波がここから猛烈な勢いで追い上げを開始。1周あたり1秒~1.5秒のペースでライバルに迫ります。そして、スタートから2時間が経過した58周目に逆転し、トップに浮上。藤波はペースを緩めずに、後続との差を広げていきました。
その直後、#777 Aston Martinに対し他クラスの車両への接触行為があったとしてドライブスルーペナルティが課されました。これで#81 GT-Rはさらにアドバンテージを得ることになり、レースの折り返しとなる2時間30分を迎える時点で、34秒のリードを築きました。
ここで#81 GT-Rは2度目のピットストップを行い、再び青木が乗車。順調に周回を重ねていましたが、開始から3時間を過ぎた80周目に下位クラスのマシンと接触してしまいます。この時に右後サスペンションを破損してしまい、緊急ピットイン。ガレージで修復作業が行われました。
約1時間30分に及んだ修復作業を終えて、チェッカーまで残り15分というところでコースイン。まずは青木がマシンの確認のため1周走ると、大八木信行に交代。そのまま最後まで走り切り、86周でフィニッシュしました。しかし、ST-Xクラスの規定周回(95周)に9周足りず、完走扱いとはなりませんでした。
藤波清斗(#81 DAISHIN GT3 GT-R)
「今回は大八木信行選手が担当する最終スティントまでに、青木選手と僕が出来るだけマージンを稼いでくるという作戦でいきました。僕に交代した時に、777号車とは10秒ほどの差がありましたが、ストレートで彼らのクルマが見えるようになってからは『これはいけるぞ!』と思って、そこから一気にスイッチが入りました。速さも見せられていたし、良い形でレースができていましたが、結果に繋がらないのが悔しいです。これでチャンピオンの可能性はなくなってしまいましたが、最終戦の岡山では頑張って勝ちたいと思います」
ST-3クラスは、クラス5番手からスタートした#244 QUEEN EYES 34Zの三宅淳詞が、ライバルの車両を次々と追い抜き、2周目にクラストップに浮上。その後も快調なペースで周回を重ね、開始から1時間のところで16.8秒ものリードを築きました。
レース中盤には、ライバルの挽回もあり、3番手にポジションを落としますが、ゴールまで残り30分を切ったところでトップ集団に追いつき、残り10分では三つ巴のバトルを披露。最終ラップまでチャンスを探っていきましたが、逆転は叶わず3位でフィニッシュしました。これで#244 Zは2戦連続の表彰台となりました。
#15 岡部自動車レカロZルーニースポーツも序盤から好ペースで順位をあげていき、4位入賞を果たしました。
公式リザルト:Rd. 5決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)
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