モータースポーツ

2021.04.18

スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook 第2戦

DAISHIN GT3 GT-Rが4位フィニッシュ。MP Racing GT-Rはトップ走行もアクシデントに見舞われる

4月17~18日 スポーツランドSUGO(宮城県)

4月17日(土)~18日(日)、スポーツランドSUGOでスーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook第2戦「SUGOスーパー耐久3時間レース」が開催されました。日産勢はグループ1に2台のNISSAN GT-R NISMO GT3が、グループ2に2台のフェアレディZが参戦。グループ1の決勝レースではGT-Rが一時トップに浮上するなど活躍を見せました。

もてぎで開催された開幕戦は、参戦する全9クラスが揃って5時間レースを戦いましたが、今大会はST-Xクラス(NISSAN GT-R NISMO GT3が参戦)をはじめとする5クラスをグループ1、ST-3クラス(フェアレディZが参戦)を含む4クラスをグループ2とし、それぞれが3時間の耐久レースを戦うフォーマットになりました。

 
 

公式予選が行われた17日は朝から雨に見舞われ、予選前には止んだもののウェットコンディションで走行が始まりました。途中で路面が乾き始めたために、一部ではスリックタイヤでのアタックを選択したチームもありましたが、まだまだ濡れているところは多く、ウェットタイヤ勢を上回るほどではありませんでした。
タイヤ選択が分かれるような判断の難しいコンディションでしたが、その中で速さを見せたのが#81 「DAISHIN GT3 GT-R」(大八木信行/青木孝行/藤波清斗/大八木龍一郎)の青木でした。Bドライバー予選では、1分30秒298のトップタイムをマーク。2位に0.5秒という大きな差をつけました。またフェアレディZ勢も、#15 岡部自動車RECAROフェアレディZ(長島正明/小松一臣/甲野将哉)の小松が2位に0.7秒差をつけてクラストップタイムを記録しました。

 
 

夜半に豪雨に襲われたため、一夜明けたスポーツランドSUGOは一部ウェットコンディションが残っていましたが、この日は快晴に恵まれ強い日差しも降り注ぎ、路面状況は急速に回復。GT-Rが戦うグループ1の決勝レースは午後2時にスタートしました。ST-Xクラスは6台中4台がジェントルマンドライバーをスタートドライバーに指名する中、#9 MP Racing GT-R(JOE SHINDO/柴田優作/影山正美/井上恵一)はエキスパートドライバーの影山をスタートドライバーに指名。クラス4番グリッドからスタートすると、すぐさま2番手に浮上します。ポールシッターの#31 LEXUS RCF GT3もエキスパートドライバーでスタートしており、2台での激しいトップ争いが繰り広げられましたが、15周目の最終コーナーで#31 LEXUS RCF GT3をとらえると、ついに#9 GT-Rがトップに躍り出ました。

 
 

スタートから約1時間10分が経過したところで第2スティントを担当する柴田に交代。コース復帰後、一時2位に順位を落としましたが、再び#31 LEXUS RCF GT3をとらえてトップを奪還します。その後、残り時間が55分のところでSHINDOに交代しました。最終スティントに入ったところで、2位との差は約16秒あり、SHINDOはトップをキープしたまま周回を重ねていきましたが、その後ST-Zクラスの#70 メルセデスAMGと接触。相手が単独スピンからコース復帰する際に#9 GT-Rのリヤタイヤに当たり、#9 GT-Rは挙動を乱してタイヤバリアにヒットしてしまいました。車両ダメージも大きく、コース上にはみ出す形でストップした#9 GT-Rは残念ながらここでリタイアという形になりました。

このアクシデントによりレースはSCが導入され、さらにコース上のオイル処理も行うため赤旗中断となりました。車両回収、オイル処理等が終わったところでSC先導のもとでレース再開。SCが隊列から離れリスタートが切られたのは、残り時間が約10分というところでした。

 
 

#81 GT-Rは大八木信行がスタートドライバーを務め、第2スティントの藤波が着実に前のマシンとの差を縮めていました。第3スティントの青木がさらに追い上げている途中での赤旗中断となっていましたが、残り10分でのリスタート後に1台をオーバーテイク。4位にポジションアップしてチェッカーを受けました。

ST-3クラスが戦うグループ2決勝レースは午前8時45分にスタート。開幕戦で優勝を飾った#244 QUEEN EYES 34Z(田中徹/田中哲也/三宅淳詞)は序盤にペナルティを受け順位を下げてしまいましたが、その後ドライバーたちの挽回で4位フィニッシュしました。#15 ZはST-5クラスの車両がクラッシュしたことによるSC導入を味方につけて、一時優位な展開に立ちましたが、最終的に5位フィニッシュとなりました。

 
 

公式リザルト:Rd.2 グループ1 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)
公式リザルト:Rd.2 グループ2 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)

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