モータースポーツ

2020.11.25

ピレリスーパー耐久シリーズ2020 第4戦

今シーズン初の5時間耐久レースで、2台のGT-Rが表彰台に

11月21~22日 ツインリンクもてぎ(栃木県)

11月21日(土)~22日(日)、ツインリンクもてぎでピレリスーパー耐久シリーズ第4戦「もてぎスーパー耐久 5Hours Race」が開催され、ST-Xクラスに出場している2台のNISSAN GT-R NISMO GT3が第3戦に続いて表彰台を獲得しました。

第2戦と第3戦は全8クラスを2つに分けるフォーマットで開催されてきたS耐ですが、今大会は全クラスが一緒に5時間の耐久レースを戦うスタイルになりました。21日に行われた予選では、ジェントルマンドライバーが競うAドライバー予選で#9 MP Racing GT-R(JOE SHINDO/柴田優作/影山正美/井上恵一)のSHINDOが3位のタイムを記録。プロドライバーが集まるBドライバー予選では#81 DAISHIN GT3 GT-R(大八木信行/星野一樹/大八木龍一郎/藤波清斗)の星野がトップとわずか0.029秒差の2位タイムと、それぞれのGT-Rが速さを見せました。AドライバーとBドライバーの合算タイムで決定するスターティンググリッドは、#9 GT-Rが3番手、#81 GT-Rが5番手となりました。

 
 

翌22日の決勝では、スタート時は厚い雲が上空を覆っていましたが、30分ほどで雲ははれて、秋晴れの中で5時間の決勝レースが行われました。
柴田がスタートドライバーを務めた#9 GT-Rは、2周目に2番手争いをしていた#888メルセデスAMGと接触しましたが、若干のタイムロスでコースに復帰し、3番手をキープしました。その後、トップの#777アストンマーティンがアクシデントからピットに戻ると、#9 GT-Rは5周目には#31 レクサスをかわしてトップに浮上。しかし、2周目の接触行為に対してドライブスルーペナルティを受けることになり、7周目にこのペナルティを消化して再び3位に戻りました。いっぽう、大八木信行がスタートドライバーを務めた#81 GT-Rは、順調に周回を重ねると29周目に藤波へと交代。ST-Xクラスの全車が第2スティントに入った時点では3位まで順位を上げていました。

#81 GT-Rは46周目に、他車に追突されスピンしてしまった#9 GT-Rをかわして2位に浮上。第2スティントを託された藤波は、一時は40秒以上あったトップとの差を挽回して56周目にはトップに躍り出ます。そのままリードを広げていき、第3スティントの星野にバトンを託しました。星野も安定したペースで担当するスティントを走り切ると、再び藤波へとバトンタッチしました。星野と藤波が好タイムで周回を重ねたこともあり、後続との差は50秒以上にまで開いていました。残り30分で給油のために最後のピットインを行っている間に1台に先行され2位に後退。コースに復帰した際には差も開いていましたが、最後のスティントを任された大八木龍一郎は最後までプッシュを続けてフィニッシュ。2戦連続で2位表彰台を獲得しました。

 
 

第2スティントでアクシデントに見舞われ、#81 GT-Rの先行を許した#9 GT-Rは、第3スティントの影山正美が力走。ペナルティやアクシデントですでにトップ2台からは周回遅れとなってしまいましたが、順調なペースで5時間を走り切り3位でフィニッシュ。3戦連続での表彰台獲得となりました。

ST-3クラスには5台のエントリーが集まり、フェアレディZは2台が参戦。クラス5位からスタートした#244 QUEEN EYES 34Z(田中徹/三宅淳詞/田中哲也)は一時トップにまで順位を上げました。最終的には、タイヤ交換を減らす戦略に出た他車に逆転されてしまいましたが、2位でチェッカーを受けて2戦連続で表彰台を獲得しました。

 
 

公式リザルト:Rd.4 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)

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