2020.09.10
9月4~6日 富士スピードウェイ(静岡県)
9月4日(金)~6日(日)、富士スピードウェイでピレリスーパー耐久シリーズ2020第1戦「NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」が開催され、#81「DAISHIN GT3 GT-R」(大八木信行/星野一樹/大八木龍一郎/藤波清斗/平峰一貴/坂口夏月)が総合3位となりました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、当初は3月末に開幕予定だったスーパー耐久シリーズが、シリーズ最大の大会となる富士24時間で開幕することとなりました。今大会には8クラス・45台がエントリー。FIA GT3車両で争われるST-Xクラスには5台が参加し、日産勢は#9 MP Racing GT-R(JOE SHINDO/柴田優作/影山正美/松田次生/井上恵一/田中優暉)と#81 GT-Rの2台が名を連ねました。
スターティンググリッドは、公式予選のAドライバーとBドライバーのベストタイム合算により決定します。Bドライバー予選で#9 GT-Rはトップタイムを記録し総合予選結果は2位、#81 GT-Rは総合4位となりました。ただ、#81 GT-RはDドライバー予選中にクラッシュを喫し、車両に大きなダメージを負ってしまいました。チームは徹夜の作業で修復し、スターティンググリッドに車両を運びました。
5日(土)の15時に決勝レースがスタート。スタート進行中に少し雨が降りましたが、ドライコンディションで24時間レースの幕が上がりました。#9 GT-Rは松田が、#81 GT-Rは星野がスタートドライバーを担当。#9 GT-Rは早々にコース上でライバル車両をとらえトップに浮上しましたが、ピットインのタイミングで順位はどんどんと変わっていきました。その後サーキットは激しい雨に見舞われフルコースイエロー(FCY)が掲示され、さらにセーフティカー(SC)が導入されます。今大会はナイトセッション中に雨が激しく降ったために、4時間ほど赤旗中断となりました。
レース再開は22時30分。#81 GT-R、#9 GT-Rが1-2体制でリスタートを切ると、25時を過ぎるまでは各車が順調に周回を重ねていきました。しかし、柴田がドライブ中の#9 GT-Rがアクシデントに見舞われガレージイン。修復に時間を取られ、10周以上の遅れを喫することになりました。#81 GT-Rは真夜中のウェットコンディションで非常に難しいセッションをトップで進めていましたが、ピットイン時の速度超過ペナルティを受けて2位後退。その後ナイトセッション中に3位にまで後退しました。
今大会はナイトセッション中、時折雨脚が強まったことで、何度もSCが導入されました。夜が明け、8時ごろからは雨も収まり、また晴れ間も広がってきたことで、午前中は路面も乾き、ドライタイヤで各車がペースアップしていきました。ここで、2位を懸命に追いかけていた#81 GT-Rが緊急ピットイン。他車との接触でマシンにダメージを負ったためで、その修復に時間を費やし、上位2台とは大きな差ができてしまいました。残り3時間を切るところでコース全体で雨が降り出し、コースはまたもやウェットコンディションに変わってしまいましたが、一時的な降雨と読んだ#81 GT-Rと#9 GT-Rはウェットタイヤに交換せずにステイアウトを選択。ウェットタイヤに履き替えた上位2台との差をわずかながら詰めました。両チームの読み通り10分ほどで雨はやみ再び路面が乾きだし、トップと2位の車両はもう一度ピットインしますが、周回数差が開いていたために順位逆転はかないませんでした。
残り3時間で、他のクラスではトラブルやアクシデントに見舞われる車両が出ましたが、2台のGT-Rは最後までプッシュし続け完走。#81 GT-Rが3位表彰台を獲得し、#9 GT-Rは4位となりました。
4台で争われたST-3クラスには、2台のフェアレディZが参戦。#15 岡部自動車RECAROフェアレディZ(長島正明/小松一臣/たしろじゅん/勝亦勇雅/山崎学/甲野将哉)がポールポジションから、#244 QUEEN EYES 34Z(田中徹/田中哲也/三宅淳詞/佐藤公哉)が3位からスタートしました。序盤は#244 Zが順調に追い上げ、2台のZが1-2体制でレースをリード。しかし、残り7時間で#244 Zはマシントラブルが発生し、上位争いからは外れることに。トップを走行していた#15 Zも最後のピットイン時にマシンの不具合が見つかり、修復に時間を費やしたことで3位に後退となりました。トップを走行し優勝が見えていただけに悔しい結果となりましたが、シリーズ初戦の過酷なレースで表彰台を獲得しました。
公式リザルト:Rd.1 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)
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