モータースポーツ

2019.09.17

ピレリスーパー耐久シリーズ2019 第5戦

MP Racing GT-Rが2位表彰台を獲得、GTNET GT3 GT-Rがシリーズ連覇

9月14日~15日 ツインリンクもてぎ(栃木県)

9月14~15日、栃木県のツインリンクもてぎにおいて、ピレリスーパー耐久シリーズ2019第5戦「もてぎスーパー耐久レース5Hours Race」が開催され、予選4位からスタートした#9「MP Racing GT-R」(JOE SHINDO/柴田優作/影山正美/井上恵一)が2位でゴール、今季3回目の表彰台を獲得した。なおこの結果、今回レースをスキップした#1「GTNET GT3 GT-R」(浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗)がシリーズタイトルを確定、シリーズ連覇を果たした。

今回は8クラスに計52台のエントリーがあり、日産車はFIA GT3車両を使用するST-Xクラス(全4台)にNISSAN GT-R NISMO GT3が1台、ST-3クラス(全7台)にフェアレディZが2台参戦した。9月も半ばになり朝晩は涼しくなったツインリンクもてぎ。14日の公式予選は晴れたり曇ったりの天候の中、A、Bドライバーのベストタイムの合算で争われ、#9 GT-Rは4番グリッドが確定した。

 
 

決勝の5時間レースは15日の12時4分にスタート。気温は28℃ほどだが、ほとんど雲のない晴天で日差しが強く真夏が戻ってきたような天候となった。スタートからポールシッターの#777 アストンマーティンが後続を引き離して独走態勢に。レース開始1時間20分ほどが過ぎ、最初のルーティーンピットが済んだ直後にアストンマーティンがトラブルのために緊急ピットイン。これで#244 レクサスRC Fがトップに立ち、#83 アウディR8、#9 GT-Rと続いた。やがて柴田から影山につないだ#9 GT-Rが#83アウディをかわして2位に上がると、トラブルのためにペースの鈍った#244レクサスが76周目のV字コーナーでスピン。影山は難なくトップに立った。これでFCY(フルコースイエロー)となると影山はピットインしてSHINDOに交代した。

SHINDOは2位の#83アウディを周回遅れにして周回。103周でピットインして柴田に交代した。しかしレース終盤、ガソリンがギリギリのためにペースを落として周回していた柴田に#83アウディが急接近。残り25分となった127周目には2台の差は10秒を切り9秒670差に。そしてその6周後には0秒680差となり2台はテール・トゥ・ノーズ状態になった。周回遅れを巧みに利用しながらブロックしていた柴田だったが、最終コーナーでバックマーカーと接触。これで右リヤタイヤがパンクをして135周目の4コーナーで逆転を許してコースアウトしてしまった。何とかコースに復帰してピットでタイヤを交換し137周でチェッカーを受け、富士24時間に続く今季3回目の表彰台を獲得した。

この結果、今回レースを欠場した#1 GT-Rがシリーズチャンピオンを確定。シリーズ2連覇を達成した。

なおST-3クラスでは#15「岡部自動車Z34」(長島正明/小松一臣/甲野将哉)が5位でゴールした。

 
 

JOE SHINDO(#9 MP Racing GT-R/決勝2位)
「今日はレースの難しさ、奥深さが良く分かったレースでした。良く言う『ゴールするまで分からない』、それが本当に出たレースですね。これまでいろんなレースを見て起きていたことが自分のレースで起きるとは思いませんでしたが、みんな頑張ってチャレンジした結果。『もうちょっと頑張りなさい』と言われていることだと思うので、気持ちを新たに次のレースに向けて頑張りたいと思います」

公式リザルト:Rd.5 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)

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