モータースポーツ

2019.07.24

ピレリスーパー耐久シリーズ2019 第4戦

GTNET GT3 GT-Rが3連勝を飾る

7月20日~21日 オートポリス(大分県)

7月20~21日、大分県のオートポリスにおいて、ピレリスーパー耐久シリーズ2019第4戦「TKU スーパー耐久レース in オートポリス」が5時間レースとして開催され、予選2位からスタートした#1「GTNET GT3 GT-R」(浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗)が逆転で3連勝を飾った。

今回は8クラスに計54台のエントリーがあり、日産車はFIA GT3車両を使用するST-Xクラス(全6台)に2台のNISSAN GT-R NISMO GT3、ST-3クラス(全8台)に2台のフェアレディZが参戦した。

夏休み最初の週末で真夏の太陽が期待されたオートポリス。しかしこの週末は梅雨末期の不安定な天候となった。20日の公式予選はA、Bドライバーのベストタイムの合算で争われる。Aドライバーのセッションは曇り/ドライコンディションで行われたが、Bドライバーのセッションが始まったと同時に雨が降り始めやがて雨量が増えていった。タイヤ交換のタイミングが難しい中、ポイントリーダーであり60kgのハンディウェイトを搭載する#1 GT-Rが2位、#9「MP Racing GT-R」(JOE SHINDO/柴田優作/影山正美)が6位となった。

 
 

決勝の5時間レースは21日の11時34分に計52台がスタート。雨は止んでいるもののコースはウェットコンディションのためにほとんどの車両がレインタイヤを選んでいた。ここで#1 GT-Rの藤波が1コーナーまでにトップを奪ったが、徐々に路面が乾いていったため、一時は5位まで順位を落とした。しかし13周にピットインしてスリックタイヤに交換すると、交代した星野がトップを奪い返した。直後に弱い雨が降り出したが、これはほどなく止んだ。

しかし60kgのハンディは#1 GT-Rに重くのしかかり、星野は無理をせずトップを譲り2位を堅実に守る走りに徹した。58周で浜野に交代しても無用なバトルは避け3位へ順位を落とすが、98周で藤波に交代すると2位へ順位を回復した。勝負が決したのはゴールまで残り1時間、再び雨が降り出して雨量が増えていったころ。116周にトップのアストンマーティンと#1 GT-Rが同時にピットイン。タイヤ交換に手間取るアストンマーティンを横目に#1 GT-Rが先にピットアウトしてトップに立った。その直後にクラッシュした車両がありこの日4回目のFCYとなり、121周目にセーフティカーが導入された。

 
 

レースはセーフティカー先導の128周終了時点で、天候の回復が見込めず視界不良のために赤旗が掲出されて、残り13分を残して終了。これで#1 GT-Rは第2戦からの連勝を3に伸ばして2年連続チャンピオンに王手をかけた。#9 GT-Rは終盤まで5位を走行していたが、残り1時間を切ってピットイン。スターターモーターのトラブルで再スタートできず、ピットでゴールを迎えたが、6位と順位認定された。

なおST-3クラスでは#14「HIRIX☆YAIMA☆Z34」(山崎学/安宅光徳/伊橋勲)が5位でゴールした。

星野一樹(#1 GTNET GT3 GT-R/決勝1位)
「最後はタイヤ交換作業の勝負になりました。予選までセットアップがうまくいってなかったので、予選の後に無理を言ってセッティングの変更をしてもらいました。メカニックが夜中まで作業してくれたしそれに報いたかったレースでした。チーム全体が成長していますし毎戦強くなっています。次はハンディ90kgとさらに重くなりますが、連覇を目指して頑張りたいです」

公式リザルト:Rd.4 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)

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