モータースポーツ

2019.06.03

ピレリスーパー耐久シリーズ2019 第3戦

GTNET GT3 GT-Rが連覇、GT-Rが表彰台独占

5月31日~6月2日 富士スピードウェイ(静岡県)

5月31日~6月2日、静岡県の富士スピードウェイにおいて、ピレリスーパー耐久シリーズ2019第3戦「富士 SUPER TEC 24時間レース」が開催され、予選2位からスタートした#1「GTNET GT3 GT-R」(浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗/平峰一貴)が優勝して、24時間レースを連覇。また2位に#9「MP Racing GT-R」(JOE SHINDO/柴田優作/富田竜一郎/高田匠/影山正美/上村優太)、3位に#300「TAIROKU RACING GT-R GT3」(山口大陸/ハリソン・ニューウェイ/本山哲/高木真一/ニコラス・コスタ)がゴール。NISSAN GT-R NISMO GT3が表彰台を独占した。

 
 

昨年に引き続き2回目の開催となった富士24時間レースには、8クラスに計48台がエントリー。日産車はFIA GT3車両を使用するST-Xクラス(全4台)に3台のNISSAN GT-R NISMO GT3が、ST-3クラス(全7台)に2台のフェアレディZが参戦した。

初夏の爽やかな気候となった富士。31日にはA、Bドライバーのベストタイムの合算で争われる公式予選が行われた。第2戦SUGOからGT-Rで参戦している#300 GT-Rは、山口とニューウェイが共にコースレコードを更新してポールポジションを獲得。2位に30kgのハンディウェイトを積む#1 GT-R、4位にハンディ10kgの#9 GT-Rがつけた。

 
 

決勝レースは、1日の14時59分にスタート。天候は富士山が見えたり隠れたりする薄曇りで、気温は25℃ほど。100R内側やダンロップコーナー周辺にはキャンプをしながらレースを楽しむファンのテントが数多く並んだ。#300 GT-Rは本山、#1 GT-Rは星野、そして#9 GT-RはSHINDOがスタートを担当。予選3位の#83アウディR8は、マシントラブルのためにピットスタートとなったこともあり、スタート直後からGT-Rがトップ3を独占する展開となった。

#300 GT-Rと#1 GT-Rはスタートから1時間20分で最初のピットイン。しかしここで#300 GT-Rはピット作業中にエンジンをかけてしまい60秒ストップのペナルティを課せられた。また#300 GT-Rは1コーナーで他車両と接触してスピンを喫するなどで後退。しかし速さで勝る#300 GT-Rは#1 GT-Rに追いつき逆転。また#1 GT-Rもピットインのタイミングでトップに立つなど、この2台のバトルは長時間にわたって続いた。大きな事故も序盤に起きただけで、セーフティカーが導入されるようなシーンもなく、FCY(フルコースイエロー)も計4回のみと、レースは大きな波乱もなく続いた。

 
 

しかしゴールまで4時間となった午前11時ごろに、#300 GT-Rがピットインするとそのままガレージへ。駆動系のトラブルのために修復に1時間15分ほどの作業を要すことになった。この間に#9 GT-Rが順位を2位に上げた。#1 GT-Rはトラブルもなく順調に24時間を走りきり、浜野が歓喜のチェッカーを受けてシリーズ2連勝で大会2連覇。2位、3位にもGT-Rがゴールして表彰台を独占した。

またST-3クラスでは#15「岡部自動車Z34」(長島正明/小松一臣/甲野正哉/たしろじゅん/古谷直広)が5位でゴールした。

 
 

星野一樹(#1 GTNET GT3 GT-R/決勝1位)
「24時間レースで優勝することはとても難しいのに、2連覇できたことはすごいです。僕もこのチーム発足時からいますが、いろんなトラブルを経験してきました。それが24時間レースを連覇できるチームになったことは、尾本(直史)監督の気持ちを考えると感慨深いものがあります。このレースに勝つのがまず今年の目標でしたから、本当にうれしいです。シリーズ後半のことは明日考えます」

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