モータースポーツ

2018.05.01

Round 2 SUGOスーパー耐久3時間レース

スリーボンド日産自動車大学校GT-Rが3位表彰台を獲得

4月28~29日 スポーツランドSUGO(宮城)
初夏の天候となったスポーツランドSUGOにおいて、4月29日、ピレリ・スーパー耐久シリーズ2018の第2戦「SUGOスーパー耐久3時間レース」が開催され、#24「スリーボンド日産自動車大学校GT-R」(内田優大/藤井誠暢/平峰一貴)が3位表彰台を獲得した。

第2戦には全7クラスに54台のエントリーがあり、日産車はFIA GT3車両を使用するST-Xクラス(全8台)に3台のNISSAN GT-R NISMO GT3、排気量2001~3500ccで後輪駆動車両のST-3(全8台)クラスに3台のフェアレディZが参戦した。

爽やかな晴天となった28日午前に行われた公式予選はA、Bドライバーのベストタイムの合算で競われ、開幕戦3位で10kgのハンディウェイトを搭載する#3「ENDLESS GT-R」(YUKE TANIGUCHI/山内英輝/銘苅翼)が2位、開幕戦優勝で30kgハンディの#99「Y’s distraction GTNET GT-R」(浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗)が3位、そして前日の練習走行中に他車両と接触し徹夜の作業で修復された#24 GT-R(ハンディ20kg)が4位につけた。アップダウンに富むSUGOではハンディウェイトが効果を発揮しているような結果となった。

 
 

エントリー台数が多くまたピット数が少ないため、今大会はGr-1(ST-X、TCR、ST-1、2、3)とGr-2(ST-4、5)でそれぞれ3時間の決勝レースが行われた。29日も前日同様の初夏の天候となり、スタート直前に気温は25℃近くまで達した。13時58分にGr-1の決勝レースはスタート。ポールポジションスタートの#777ポルシェを3台のGT-Rが追いかける形で序盤は推移した。23周で#24 GT-Rがピットインして内田から藤井に交代。また3位走行中の#99 GT-Rには黄旗区間の追い越しのためにドライブスルーのペナルティが課せられた。これで#99 GT-Rは4位、#24 GT-Rは5位となった。

44周で#99 GT-Rがピットインして星野から浜野へ交代。47周目には#777ポルシェと#3 GT-R、上位2台が同時にピットインし、#3 GT-Rは山内からTANIGUCHIに交代した。

中盤の70~74周目に上位陣がピットインして2回目のドライバー交代を行うと、#82アウディ、#777ポルシェ、#24 GT-R(平峰)、#99 GT-R(藤波)、#3 GT-R(銘苅)の順に。#99と#3の2台のGT-Rは僅差での4位争いを展開していたが、2回目のピット作業でタイヤ無交換作戦を採った#99 GT-Rを91周目に捕らえた#3 GT-Rが前に出た。またペースの上がらないトップとの差を詰めていた3位の#24 GT-Rだったが、黄旗区間の追い越しのためにドライブスルーのペナルティを受け、追撃のチャンスを失った。GT-R勢はトップ争いに届かず、#24 GT-Rが3位表彰台。#3 GT-R、#99 GT-Rが4位、5位でフィニッシュ。各車ポイントを加算した。

なおST-3クラスでは、開幕戦で僅差で2位となった#15「岡部自動車 T-MAN Z34」(長島正明/小松一臣/坂本祐也/勝亦勇雅)が、今回も#68マークX、#38 IS350との3台による激しいトップ争いを演じ、終盤は逃げ切って丸1年ぶり、このメンバーでは初の優勝を遂げた。

 
 

藤井誠暢 (#24「スリーボンド日産自動車大学校GT-R」/決勝3位)
「予選順位が4位で抜きにくいSUGOということもあり、変則的な戦略で内田選手からのスタートでしたが、ちょっとうまくいきませんでした。鈴鹿も普通にいけば優勝できたと思いますし、今回も2位は取らなきゃいけないレースでしたが、チーム全体として力が足りない状態ですね。今週も学生のみんなは、いつもどおり頑張ってくれました。クラッシュなどがあって厳しい状況の中でも頑張ってくれたので、3位という結果は満足ではないですけど表彰台に乗れたというのは、良かったかなと思います」

【レース結果】- 第2戦 ST-Xクラス

Pos No. Machine Driver Lap Time/Diff
1 777 D'station Porsche 星野 敏
荒 聖治
近藤 翼
124 3:01'24.301
2 82 Phoenix Racing Asia R8 Alex Au
Alex Yoong
Shaun Thong
124 42.818
3 24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R 内田 優大
藤井 誠暢
平峰 一貴
124 1'02.079
4 3 ENDLESS GT-R YUKE TANIGUCHI
山内 英輝
銘苅 翼
124 1'23.042
5 99 Y's ditractlon GTNET GT‐R 浜野 彰彦
星野 一樹
藤波 清斗
123 1 Lap

【レース結果】- 第2戦 ST-3クラス

Pos No. Machine Driver Lap Time/Diff
1 15 岡部自動車 T-MAN Z34 長島 正明
小松 一臣
坂本 祐也
勝亦 勇雅
112 3:01'39.250
2 38 muta Racing ADVICS iS350 TW 堀田 誠
阪口 良平
112 8.127
3 62 DENSO Le Beausset RC350 嵯峨 宏紀
山下 健太
宮田 莉朋
112 18.416
4 14 岡部自動車195MBFネットワークスZ34 甲野将哉
市森 友明
大原 学
山時 学
112 20.576
5 68 埼玉トヨペットGreen Brave GR SPORTマーク 服部 尚貴
脇阪 薫一
平沼 貴之
112 1'04.910
8 9 MP Racing ワコーズEDニリレズ JOE SHINDO
千代 勝正
井上 恵一
107 5 Laps
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