モータースポーツ

2018.04.03

Round 1 SUZUKA S耐 春の陣

GT-R同士のバトルを制しY's distraction GTNET GT-Rが優勝

3月31日~4月1日 鈴鹿サーキット(三重)
満開の桜が散り始めた鈴鹿サーキットにおいて、4月1日、ピレリ・スーパー耐久シリーズ2018の開幕戦「SUZUKA S耐 春の陣」が開催され、#99「Y's distraction GTNET GT-R」(浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗)がST-Xクラスで優勝した。

開幕戦に参戦したのは7クラス52台。日産車はFIA GT3車両を使用するST-Xクラス(全9台)に3台のNISSAN GT-R NISMO GT3、排気量2001~3501ccで後輪駆動のST-3(全8台)クラスに3台のフェアレディZが参戦した。今年のS耐は、全車のタイヤがピレリ社のワンメイクとなり、また参加台数の増加もあり、安全面で必要とされる場合にはFCY(フルコースイエロー)状態を導入。FCY時にはコースの全区間で全車が50km/h以下の速度に落として追い越し禁止とすることとなった。

31日に行われた公式予選はA、Bドライバーのベストタイムの合算で競われ、#24「スリーボンド日産自動車大学校GT-R」(内田優大/藤井誠暢/平峰一貴)がポールポジション、#3「ENDLESS GT-R」(YUKE TANIGUCHI/山内英輝/銘苅翼)が2位、#99 GT-Rが3位とトップ3を独占した。

1日も前日同様うららかな天候に恵まれ、12時20分に5時間にわたる決勝レースがスタートした。#24 GT-Rは藤井が後続の2台のGT-Rを引き離しトップを快走。#3 GT—Rの山内と#99 GT-Rの星野は順位こそ変わらないものの、つかず離れずのバトルを演じた。レース中盤まで3台のGT-Rがトップ3を独占する状態は続いたが、#3 GT-Rは拾ったタイヤ片に排気管の熱で火が点いてピットイン。その後も接触で足まわりを傷めたことで長いピット作業を強いられた。

レースも3時間を迎えるころ、トップの#24 GT-Rが2回目のピットイン。しかしその直後にこの日4回目のFCYとなり、このタイミングでピットインした#99 GT-Rが前に出た。#99 GT-Rの浜野に#24 GT-Rの内田が追いつきバトルを展開しスタンドを沸かせたが、96周目のヘアピンで内田が浜野に追突し、浜野がスピン。この行為に対し#24 GT-Rにはドライブスルーのペナルティが課せられて、#99 GT-Rが再びトップに立った。そしてそのまま逃げ切って昨年の鈴鹿戦以来の優勝を遂げ、開幕戦をGT-Rの1-2フィニッシュで飾った。

なおST-3クラスでは、#15「岡部自動車 T-MAN Z34」(長島正明/小松一臣/坂本祐也/村松日向子)が、最後の最後まで追い上げるも惜しくも0.521秒差の2位でゴールとなった。

 
 

星野一樹 (#99 Y's distraction GTNET GT-R /決勝1位)
「アップダウンの多い週末でした。予選アタックではトップタイムが取れそうだったのに、バックマーカーに阻まれて3位。でもクルマが速いのは分かっていましたから、レースは5時間あるし後半勝負で結果は出ると思っていました。2回目のピットインがベストなタイミングでしたし、シーズンオフにハードワークしてきた甲斐がありました。タイヤ(銘柄)が変わりましたが、チームがうまくアジャストしてくれました。完璧な優勝です。個人的にはこの5年で鈴鹿は4勝と相性もいいですね!」

【レース結果】- 第1戦 ST-Xクラス

Pos No. Machine Driver Lap Time/Diff
1 99 Y's ditractlon GTNET GT‐R 浜野 彰彦
星野 一樹
藤波 清斗
133 5:00'06.872
2 24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R 内田 優大
藤井 誠暢
平峰 一貴
133 14.543
3 777 D'station Porsche 星野 敏
荒 聖治
近藤 翼
133 1'18.900
4 82 Phoenix Racing Asia R Alex Au
Alex Yoong
Shaun Thong
133 1'32.686
5 81 J-Fly Racing R8 Jeffrey Lee
Andre Couto
川端 伸大朗
132 1 Lap
9 3 ENDLESS GT-R YUKE TANIGUCHI
山内 英輝
銘苅 翼
100 33 Laps

【レース結果】- 第1戦 ST-3クラス

Pos No. Machine Driver Lap Time/Diff
1 38 muta Racing ADVICS iS350 TW 堀田 誠
阪口 良平
121 5:01'20.631
2 15 岡部自動車 T-MAN Z34 長島 正明
小松 一臣
坂本 祐也
村松 日向子
121 0.521
3 62 DENSO Le Beausset RC350 嵯峨 宏紀
山下 健太
宮田 莉朋
120 1 Lap
4 39 ADVICS TRACY RC350TW 手塚 祐弥
下垣 和也
前嶋 秀司
近藤 説秀
120 1 Lap
5 68 埼玉トヨペットGreen Brave GR SPORTマーク 服部 尚貴
脇阪 薫一
平沼 貴之
118 3 Laps
7 14 岡部自動車195MBFネットワークスZ34 甲野将哉
市森 友明
大原 学
山時 学
112 9 Laps
8 9 MP Racing ワコーズEDニリレズ JOE SHINDO
柴田 優作
井上 恵一
106 15 Laps
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