モータースポーツ

2018.04.09

Round 2 ツール・ド・九州2018 in 唐津

ほろ苦いスタートとなったNRSノートNISMO SのJRCデビュー戦

4月6日(金)から8日(日)の3日間、佐賀県唐津市周辺で全日本ラリー選手権(JRC)第2戦、「ツールド九州in唐津2018」が行われ、このラリーからJRC戦にデビューを果たしたチームNRSのノートNISMO S(ドライバー高崎巧、コ・ドライバー馬場裕之)は、競技初日、二日目ともマシントラブルに見舞われ、ラリーから離脱。デビュー戦はほろ苦い結果となった。

6日(金)にレッキ(全コースの試走)を行ったのち、7日(土)の朝、ドライバー全員で唐津神社の安全祈願のご祈祷を受け、ラリーはスタートしていった。コースは、サービスパークが設置された松浦河畔公園駐車場を中心に、唐津市東方の林の上、羽金山ステージ、同南方の見帰の滝、白木々場、三方、古窯の森ステージをループする全13スペシャルステージで構成されたオールターマック(舗装)ラリー。4月第2週末にも関わらず気温が低く、時折強い降雨に晒される厳しい条件の中、39台のラリーカーは車速が低く、ツイスティロードが続く競技区間にチャレンジ。8日午後には33台が完走を果たした。

久しぶりに全日本ラリーに復帰したチームNRS(チーム代表 : 高崎正博)は、ノートNISMO Sを市販車からの改造範囲が限られているJN-1クラスにエントリー。このクラスは、サスペンションとロールケージなどの安全装備のほかは改造が制限され、ラリー中に交換できるタイヤも6本までと定められており、勝敗はクルマの素性の良さとドライバーの腕にかかっている。ドライバーの高崎巧は、かつて2000年に二駆部門Bクラスでチャンピオンを獲得したことがあるベテランで、「久しぶりの全日本戦なので、少し緊張していますが、すぐに慣れると思います。クルマが仕上がったのが3月末なのでぶっつけ本番ですが、ノートNISMO Sの良いところを引き出し、早い時期に勝負できるようにしたいです」と事前に語っていた。

7日のレグ1をスタートしたNRSノートNISMO Sは、タイヤとクルマの動きを探りながら午前の3ステージを走行し、サービスパークに戻って来た。高崎は、「このタイヤ(ダンロップ製ターマックラリー用タイヤ)の使い方にまだ慣れておらず、ペースはまだまだです。まずはクルマを壊さず完走を目指します」と話していた。しかし、午後のステージでシフトリンケージの部品が外れるトラブルが発生。大事をとってその後の競技走行を断念し、デイリタイヤとなる。しかし、サービスに戻ると修復できることがわかり、リタイヤ車両の再出走が認められるスーパーラリールールによって二日目のラリーを出走することになった。ところが二日目の1本目はトラブルなく走行できたものの、2本目の途中からギアが入りづらくなり、その後その症状が拡大したため再びラリー続行を断念。リタイヤリストに名を連ねることとなった。高崎は、「サービスではシンクロメッシュのトラブルだということがわかりました。ギアが入りづらい状態で走り続け、ギアを壊すとダメージが大きくなるので、走行を中止しました。完走を果たせなくて残念ですが、今年のラリーはまだ始まったばかりです。次はちゃんと走り抜けられるよう準備したいと思います」と語っていた。

なお、同様にJN-1クラスに出場したCINQレーシングチームのノートNISMO S(ドライバー伊藤隆晃、コ・ドライバー大高徹也)はクラス3位でフィニッシュするものの、事後の車両検査で車両重量が不足していることが指摘され、失格となった。

【結果】- 第2戦 JN1クラス

Pos No. Machine Dr / Co.Dr Leg 1 Leg 2 総合
1 34 スマッシュDLスイフト 古川 寛
廣田 幸子
37:32.0 30:51.3 1:08:23.3
2 37 itzz ADVAN AN Fit 小川 剛
新原 秀直
37:23.4 31:11.3 1:08:34.7
3 35 0side1DLWMトップギアフィット 三苫 和義
遠藤 彰
39:30.3 32:15.9 1:11:46.2
4 41 チョコ&いざっち☆T・O・F☆スイフト 山村 孝之
井沢 幹昌
39:32.6 33:20.4 1:12:53.0
5 40 KOC西日本自動車とし自動車スイフト 平山 十四朗
鎌田 雅樹
40:44.1 33:29.6 1:14:13.7
6 38 YHACREAWOKUYAMAVITZ いとう りな
竹原 静香
41:33.8 34:21.8 1:15:55.6
  36 プレイドライブYHノート NISMO S 伊藤 隆晃
大高 徹也
--- --- DSQ
  39 NRS NOTE NISMO S 高崎 巧
馬場 裕之
SS7
DAY離脱
SS12
リタイヤ
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