2019.11.24
インターコンチネンタルGTチャレンジ第5戦(最終戦)に、ニスモのGT3オフィシャルパートナーチームのKCMGが参戦。NISSAN GT-R NISMO GT3が予選、決勝で力強い走りを見せた。
全5戦で争われるこのシリーズもいよいよ最終戦。舞台となるキャラミは南アフリカに位置するため、季節は日本と逆になり、11月は初夏にあたる。サーキットは標高1500mの場所にあるため、昼間と夜の寒暖差が大きく、9時間の耐久レース時はそのコンディションが大きく変わることになる。KCMGは、2台のNISSAN GT-R NISMO GT3で今大会もエントリー。#18 GT-Rはアレクサンドラ・インペラトーリ、エドアルド・リベラティ、オリバー・ジャービス、#35 GT-Rは千代勝正、ジョシュ・バードン、そしてジョアオ・パオロ・デ・オリベイラというドライバーラインナップになった。
22日(金)に行われた公式予選は、3名のドライバーの平均タイムで争われた。第1、第2、第3ドライバーそれぞれのセッションで、晴れ、曇り、雨とコンディションが異なる中、#35 GT-Rは第1ドライバーのオリベイラ、第2ドライバーの千代がセッション3番手タイム、バードンが4番手タイムを記録。平均タイムでトップとなり、上位10台が進出するポールシュートアウトに進んだ。
ハーフウェットのコンディションで行われたポールシュートアウトはバードンがアタックを務めたが、路面状況が変化してしまい、10位となった。その後、上位グリッドの1台に対してグリッド降格のペナルティが科されたため、#35 GT-Rは9番グリッドを獲得。公式予選で11位だった#18 GT-Rも10番グリッドを獲得した。
決勝レースは、23日(土)の現地時間13時にスタート。開始から6時間は好天のもとで進んでいったが、夜になって大雨が降り一気にウェットコンディションへ。フルコースイエロー(FCY)が出るほどの状況となった。
9位スタートの#35 GT-Rは、スタートドライバーのオリベイラが序盤から好走を見せてポジションアップ。その後、千代に代わると#35 GT-Rは4位に浮上。レース後半も上位を走行していたが、チェッカーまで残り12分のところで、燃料系のトラブルが発生しストップ。9時間を迎える前にレースを終えることとなった。
#18 GT-Rはインペラトーリからリベラティ、ジャービスとつなぎ、トラブルなく周回。スタートポジションから3つ上げ、6位フィニッシュとなった。
千代勝正コメント
「今大会は、僕たちの35号車も、チームメイトの18号車も順調に走っていましたが、35号車はフィニッシュまで残り約10分というところでトラブルが出てしまいました。残念な結果になりましたが、チーム全員がシーズンを通して素晴らしい仕事をしてくれたことに感謝します。インターコンチネンタルGTチャレンジには、レベルの高いドライバーやチーム、マシンが集まっていますが、その一員としてシーズンを戦えたことをうれしく思います。このカテゴリーで再びレースができることを楽しみにしています」
アレクサンドラ・インペラトーリ コメント
「我々は戦略も良く、雨が降るまではトップ4を走行していました。残念なことに、終盤にポジションを失ってしまいましたが、難しい状況の中、シーズン最高位タイでフィニッシュすることができました。KCMGの全員、そしてチームメイトのオリバーとエドアルドに感謝しています。次のチャレンジを楽しみにしています」