スペシャルコラム「辻野ヒロシのNISMO FESTIVALを『23』倍楽しむ~虎の巻~」

スペシャルコラム

VOL.1

日産/NISMOの感謝祭、NISMO FESTIVALに行こう!

皆さん、こんにちは!
今年も12月3日(日)に富士スピードウェイ(静岡県)で「NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 2023」が開催されます。当日、MCを務める私、レースアナウンサーの辻野ヒロシがNISMO FESTIVALの魅力、見どころをコラムで語っていきます。「行こうかな、どうしようかな」と悩んでいる方も、「もう行く気満々!」という方もぜひ読んで頂ければと思います。

NISMO FESTIVALというイベントについて最近知ったという方もいらっしゃると思うので、イベントの概要についても説明しておきましょう。NISMO FESTIVALは毎年シーズンオフに開催される、日産/NISMOのレース活動を担ったマシンやドライバー、チーム関係者が集結するファン感謝祭です。モータースポーツファンだけでなく、日産車やNISMOロードカーオーナーの皆さんにとっては1年の締めくくりとなる恒例行事で、もはや「忘年会」に近いノリなのではないかとすら感じます。

何度も訪れている方にとってはイベントの雰囲気そのものが楽しいと思いますし、初めての方はSUPER GTマシンだけではなく往年の名車がたくさん登場し、アクセル全開で駆け抜ける姿、そしてイベントのスケールの大きさに驚くことでしょう。きっとレース本番とは違う新しい刺激を感じることができると思います。僕が初めてこのイベントに携わらせて頂いた時が、まさにそんな感じでした。

辻野ヒロシのNISMO FESTIVALを『23』倍楽しむ~虎の巻~

懐かしのレーシングカーによる迫力満点の走行はもちろんですが、なんと言ってもNISMO FESTIVALが凄いと思うのは、「驚くべきアットホームな雰囲気」です。まさに“ファン感謝祭”という言葉が相応しく、選手やチームスタッフが笑顔で溢れているのです。レースウィークは超ピリピリしていて近づき難いオーラを放つ選手たちも、この日ばかりはリラックスしてイベントを楽しんでいるのです。普段のレースよりも話しかけやすいですし、サインをもらえるチャンスも増えると思います。初めての方はぜひ、そのギャップを楽しんでもらいたいなと思います。

辻野ヒロシのNISMO FESTIVALを『23』倍楽しむ~虎の巻~

実はアットホームな雰囲気の源はこのイベントの成り立ちにあります。今年で24回目の開催という長い歴史を持つNISMO FESTIVALは1997年に始まりました。当時、日産/NISMOはNISMO GT-R LMでル・マン24時間レースに参戦していましたが、1997年にNISSAN R390GT1へ車両を変更し、改めて勝利を目指すことになりました。そこで、当時GT-Rでのル・マン参戦のサポーター組織として運営されていた「CLUB LE MANS(後のClub NISMO)」会員への感謝の意を表すイベントとして、NISMOの社員たちが企画したところから始まっているのです。

今では考えられないことですが、当時の国内レース界はファンサービスにはあまり積極的ではなく、全日本GT選手権(現SUPER GT)のレース開催時にイベントブースさえ無かった時代です。サーキット側がファン感謝イベントをすることがあっても、メーカーやチーム側からイベントを企画してファンと交流しようという概念はほぼ無かったのです。

社員たちが企画し、富士スピードウェイで開催された第1回のNISMO FESTIVALは大成功。特に様々な時代のレーシングカーが一緒に走る模擬レースはファンに大ウケで、懐かしのレーシングカーの走行はNISMO FESTIVALの定番となっていきました。

実はNISMO FESTIVALは今でも様々なコンテンツが社員さんたち自身によって企画されています。社員の多くは学生時代にモータースポーツやクルマが好きになって入社した人たちですから、「ファンが何をしたら喜ぶか?」をよく知っています。そう、全ての催しがファン目線の企画であることも特徴です。

例えば、大人気の「ガレージセール」はマニアの方にとって欠かせない企画になっています。使い終わったSUPER GTマシンのカウル、ホイール、メカニックが着用したスーツ、実際にレースで使うために作られた本物のステッカーなど、ファンだったら欲しいですよね?家に飾りたいですよね?それを販売しちゃうのです。毎年、掘り出し物がたくさん出てくる「ガレージセール」。ここにしかない宝物に出会えるというのもNISMO FESTIVALの魅力だと思います。NISMO FESTIVALで新発売になる日産/NISMOグッズもありますし、ぜひこちらも事前にチェックしておいてくださいね。

辻野ヒロシのNISMO FESTIVALを『23』倍楽しむ~虎の巻~

今年も社員の皆さんがファンを想って企画した商品、イベントが盛りだくさん。来年3月に東京で開催されるFormula E東京大会にちなみ、Formula Eマシン(Gen2)の走行もありますし、お子さんが楽しめる体験型イベントもあります。ぜひ12月3日(日)は富士スピードウェイで一緒にNISMO FESTIVALを楽しんでください。