![]() シーズンオフ恒例の“NISMOファン感謝デー”となるイベント「NISMO FESTIVAL at FISCO 2001」が12月2日に、静岡・富士スピードウェイ(FISCO)で開催された。5年目となる今年も好天に恵まれ、何とJGTC並みの4万5000名ものファンを集めた。 前日からの泊り込み組を先頭に、ゲートは朝4時にオープン。夜が明けると雪を被った富士山の上には傘雲、そして満月が浮かぶ幻想的な光景が見られた。東名高速工事通行止めの影響か入場のピークはイベントの始まる8〜9時ごろで、今年はゲートを増やし開門を大幅に早めたものの、東名高速・御殿場インターから1時間ほどもかかる混雑ぶり。入場してくる車両は午後3時ごろまで続いた。 朝早くから入場したファンを喜ばせたのは8時10分から行われたチェック走行。公式スケジュールにはないフリー走行だが、毎年このイベントに集まるファンは、この時間帯の眠気を覚ますエキゾーストサウンドを楽しみにしている。CカーやグループA、往年のハコスカらがマシンをチェックしながらご機嫌なエキゾーストノートを響かせる。中にはカルソニックカラーのマーチとGT仕様カルソニックスカイラインのランデブー走行など、ほほえましい光景も。 いよいよ9時にオープニング。クラブルマン会員や270R、400Rオーナーを対象としたファミリー走行でフェスティバルは幕を開けた。9時40分からはお待ちかね、このイベント恒例のニッサン車によるカテゴリー混走模擬レースがスタート。GT仕様GT-R&シルビア、スティーブ・ミレンのIMSA 300ZX、S耐GT-R、S30フェアレディZ、ハコスカGT-R、TSサニー、ジョン・モートンの510ブルーバードなど往年の名車から最新のGTマシンまで19台が一斉にコースイン。何台かのグループに分かれながら抜きつ抜かれつのバトルを演じた。この模擬レースは午後3時からも行われ、ここでは通常決してみることのできない3台のペンスオイルGT-R(98、99、01)、6台ものS耐GT-Rのサイドbyサイドのバトルが繰り広げられ、盛んな拍手を受けていた。 ステージでは、Mr.Kこと片山豊氏、ドライバーによるトークショーや、レースクイーンの撮影会、オークションが行われ、カメラを持った多くのファンが集まった。またパドックの物販テントには掘り出し物や限定品などに長い列ができた。その脇では本物のGT仕様GT-RとR391のタイヤ交換に挑戦するピットワークシミュレーションが行われ、希望者はNISMOメカニックがレースで使用するインパクトレンチの動作やタイヤの重さを体験し、大喜びだった。 またグランドスタンド下では、NISMO放出パーツの即売やチューニングカーの展示、グランツーリスモ(ゲーム)のスペシャルバトル、トークショーなども行われ大盛況。さらにモトクロス場ではX-TRAILの試乗会も開催され、どの場所に行ってもいろんな企画に参加できるようになっていた。 お昼前には今回の目玉、100台近いフェアレディZによるパレードが行われた。このパレードを先導したのは日産社長のカルロス・ゴーン氏が運転する(助手席には片山豊氏)新型フェアレディZ。来年発売予定のフェアレディZが一般のファンの前を走るのは、これが世界で初めて。新旧のフェアレディZは小春日和のサーキットをパレードした。 朝から並んで申し込んだFISCO体験同乗走行(抽選)、バスでコースを走るサーキットサファリなど体験型イベントは、お昼の時間帯に開催され、運のいいファンが富士の国際コースを満喫。若手ドライバーが運転するGT仕様のGT-Rがその脇を走り抜け、車窓にアクセントをつけていた。 今年初めて開催され好評だったのは、マーチスペシャルレース。NE(リブレ)規定仕様の11台とN1規定の7台が混走し、8周のレースを行った。ここに本山哲(カルソニックカラー/NE仕様)、影山正美(ペンズオイルカラー/N1仕様)が加わって、他の参加者と共にレースを楽しんだが、来年も参加したいと大喜びだった。 午後2時からは、チューニングを施されたGT-R、シルビアによるチューナーズバトルが行われた。ショップオリジナルのパーツを装着してバリバリのストリートチューンに仕立てられたマシンのレースは、ショップの意地を賭けたバトルに展開。走り屋たちの視線を釘付けにしていた。 そしてクライマックスは、午後4時にスタートしたグループCカーレース&フィナーレ。今年はチーム・タイサンの協力で2台のポルシェ962Cが加わり4台のCカーバトルが実現した。カルソニックR92CP(鈴木利男)、YHP R92 CP(長谷見昌弘)、アドバンポルシェ(高橋国光)、そしてシェルカラーのポルシェ(高橋健二)が順位を入れ替えながらストレートやヘアピンを走るさまは圧巻。 フィナーレは出場したドライバー全員がパレードをしてグランドスタンド前に集結。そこへ前日、元プロテニスプレーヤーである伊達公子さんと結婚式を挙げたばかりのミハエル・クルム選手がR391をドライブして登場。伊達さんと熱いキスを披露した後、クルム選手の母、叔父に花束を贈呈した。最後に安達二郎NISMO社長が最後まで残ってくれたファンにあいさつ。来年も各レースでチャンピオンを取ることを宣言して幕を閉じた。
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![]() 1998、1999、2001と3台のペンスオイルGT-Rが絡んだ! |
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![]() 今年も暴露トークが爆裂!?ドライバーたちが楽しませてくれました。 |
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![]() 4台のCカーバトルが実現!迫力あるCカーのエキゾーストノートが晩秋の富士山麓に響いた! |
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