晩秋の11月26日(日)、静岡県・富士スピードウェイ(FISCO)にて恒例のイベント「NISMO FESTIVAL at FISCO 2000」が好天に恵まれ開催。3万9,000人と過去最高のファンが集まった。

朝6時の開門前には人気の全日本GT選手権同様、イベントを楽しみにしている入場者のクルマの行列ができ、8時の時点で入場車渋滞が国道246号線までつながるほどの盛況ぶり。

まず9時25分から自分の愛車でコースを走る"ファミリー走行"、"オープニングイベント"がステージで行われ、イベントがスタート。グランドスタンドやパドックには、限定パーツ&グッズやアウトレット品などを販売をするショップやメーカーのテントが張られ、熱心な日産車オーナーの視線を集めた。


10時からと14時30分からは恒例の人気イベント、"カテゴリー混走模擬レース"がスタート。今年はフォーミュラの走行こそなかったが、グループC、グループA、GT、スーパー耐久などの車両に混じって、往年のスカイラインGT-R(ハコスカ)やB110サニー、S30フェアレディZなどが随所でバトルを繰り広げファンを楽しませた。
なかでも人気を集めたのは、高橋国光/土屋圭市のコンビで沸かせたSTPタイサンGT-Rと"雨の柳田"こと柳田春人駆るフェアレディZ。両車ともこのイベントのために整備されてきただけに、元気な走りにファンは大満足だったようだ。

他に参加したのは長谷見昌弘、星野一義、高橋健二、北野元、都平健二、和田孝夫、鈴木利男、エリック・コマス、ミハエル・クルム、福山英朗、大八木信行、山田英二、砂子智彦、田中哲也、影山正美、本山哲、飯田章、青木孝行ら日産車のドライブの経験のあるドライバーたち。また片山右京が走行の模様を放送室より実況した。模擬レースとはいえ本番のレースさながらにストレートやコーナーでバトルを繰り広げた。

ほぼ同時にパドックで行われたのは、R390、R391を使用して一般の入場者が参加して行われた"ピットワークシミュレーション"。本物のレースカーのタイヤ&ホイールを耐久レースさながらに交換してタイムを競った。またお昼の時間には "旧車オーナーズクラブ走行会"も開催。フェアレディZ、スカイライン、サニーといった60〜70年代の車両がほぼコースを1周つながって走る様は圧巻だった。

そしてレーシングカーやチューンドカーの助手席や後部シートに乗って富士を周回する"FISCO体験同乗走行"、バスで国際コースを周回する"サーキットサファリ"がスタート。またステージではドライバーのトークショーやレースクイーンの撮影会、チャリティオークションが行われた。

13時35分から行われたのは初めての企画"GT-Rチューニングカーバトル"。全国から屈指のGT-Rチューナー12社が集結し、自慢のオリジナルチューンドGT-Rでレースを行った。1分34秒6という数年前のGT500のポールタイムばりの驚異的なタイムをマークしてポールポジションを奪ったマインズ(桂伸一)、スタートでホールショットを奪ったガレージ伊藤(和田久)、そして初めて公開された究極のサーキットアタック仕様・Z-tuneのNISMO(コマス)らがテールトゥノーズのバトルを展開し、結局NISMOのZ-tune R34GT-Rが優勝を飾った。


そして最後は15時30分から行われた"長谷見昌弘選手FISCOファイナルラン&セレモニー"。この日のために当時車両の製作に携わったスタッフを集めて復活させたシルエットフォーミュラのトミカスカイラインターボに乗った長谷見を、他のレーシングマシンが囲んでコースを周回。最後は長谷見だけがコースを2周して、表彰台でセレモニーが行われた。スタンドからは「ハ・セ・ミ! ハ・セ・ミ!」のコールが沸き起こり、手を振る長谷見が涙を見せる場面も見られる感動のフィナーレとなった。



掲載の記事・写真・グラフィックスなど提供するコンテンツの無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
No portion of this web site may be reproduced or duplicated without the express written permission of NISMO.
Copyright © 2000 NISSAN MOTORSPORTS INTERNATIONAL CO.,LTD. All Rights Reserved.