NISSAN
NISMO
Motorsports

General News - 2003.2.13  
2003 NISSAN/NISMO
キーワードは『速いGT−R』
日産自動車株式会社とニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(NISMO)は、2月13日、都内で行われた「日産モータースポーツ懇親会」において、2003年度のモータースポーツ活動について発表した。
活動については、佐々木健一日産自動車グローバル・モータースポーツ・オフィサー/NISMO社長が「お客様に身近なところで夢と感動を味わっていただきたいと思っています。JGTCのGT-Rはエンジン、シャシーともに大幅な見直しを行いました。ダカールラリーでは4年計画の初年度参戦を終えました。この他、マーチカップやニュルブルクリンク24時間レースなど、地域に根ざしたレースを幅広くサポートしていきますので、応援をよろしくお願いします」と活動内容を説明した。
そして1年ぶりに監督復帰となった柿元邦彦NISMO監督が「昔の名前と顔が出てきました」と笑いを誘い、会場は和やかなムードに。昨年監督を務めた小河原宏一は、監督経験を生かしつつ、さらに開発スピードを上げるために今年はチーフエンジニアの役割を担う。
「実はJGTCにおいて日産勢が予選でポールポジションを獲得したのは、97年にツインリンクもてぎ(オーバル特設コース)で行われたオールスター戦が最後。今年は“強い”というより“速いGT-R”をキーワードに、エンジンのパワーを上げるなど当たり前のことを真面目に開発を続けてきました。GT-Rを速く走らせることが日本のGTの振興につながると思います!」と語り、今年のJGTC GT500クラスに出場するドライバー6名をひとりずつ紹介。 また、GT300クラスに出場する2名のドライバーも紹介された。チャンピオン奪回を目指すドライビングスタッフは、それぞれ力強く抱負を語った。

本山 哲選手(NISMO)
「今年までは苦しい戦いでしたが、新しく強く速くなったクルマで勝って、チャンピオンを取れるよう頑張ります」

ミハエル・クルム選手(NISMO)
「NISMOが、この冬に素晴らしい仕事をしました。ポテンシャルもいいです。運が良くなるように坊主(頭)にしました(笑)。絶対チャンピオンを取ります!」

リチャード・ライアン選手(NISMO)
「NISMOで働けるということで喜んでいます。今年はチャンピオンを目指したい」

影山正美選手(NISMO)
「NISMOで6年目のシーズンになります。2回ほど外れましたが、その他はチャンピオン争いをしてきました。今年はぜひチャンピオン取りたいと思っています。頑張ります」

ブノワ・トレルイエ選手(TEAM IMPUL)
「日産のドライバーの一員としてスカイラインに続けて乗ることができます。チームといい仕事をしてチャンピオンとしてまた(皆さんの前に)戻ってきたいです」

井出有治選手(TEAM IMPUL)
「01年はハセミモータースポーツ(GT300シルビア)でチャンピオン争いをし、昨年はフランスF3で修行をしました。今年はGT-Rでレースをするということで、身の引き締まる思いです」

木下みつひろ選手(ハセミモータースポーツ)
「新型フェアレディZに対する期待もありますし、これまでの経験を生かしてチャンピオンを取る決意です」

柳田真孝選手(ハセミモータースポーツ)
「フェアレディZという新しいクルマ、木下さんという新しいパートナーで、チャンピオンを目指し頑張ります」

この他、マーチカップレース/日産レーシングスクール、プライベートチームへの支援、海外の活動(南アフリカ・オフロード選手権、テレフォニカ・ワールドシリーズbyニッサン、インフィニティプロシリーズ)の紹介などが行われた。


最後に登場したのは、今年のダカールラリーに参戦した篠塚建次郎選手、日産勢最高位の5位入賞を果たしたジニール・ドゥビリエ選手、そして渡辺衝三NISMO常務取締役。今年のダカールラリーを振り返りながら、トークショーを行った。4年計画の2年目となる来年はさらなる活躍を目指す。

篠塚建次郎選手
「松葉杖をついていますが、立って歩くのはもう大丈夫です。ただ顔の傷がまだあるので、ただでさえ悪い人相がもっと悪くなった(笑)。腫れていた目も落ち着いてちゃんと見えるようになりましたし、2月下旬にはすべてOKになると思います。最初“重体”と報道されたので心配をお掛けしました。事故の後は会話をしていたらしいのですが、1日半記憶がありませんでした。事故の瞬間の記憶もないので恐怖感はありません。来年以降の目標もできたので、またチャレンジしたいです」

ジニール・ドゥビリエ選手
「初めてのダカールラリーでしたが、いい経験ができました。ダカールラリーは世界でも有数の大きなラリーです。ベテランの篠塚さんやアリ(バタネン選手)からいろいろなことを学べましたし、楽しめました。レースと大きく違ったのは、特に砂漠の砂の中でコースを読むということでした。次のラリーにつなげていきたいです」

渡辺衝三NISMO取締役
「日産の4×4技術をプロモートするということでダカールラリーへは4年計画で参戦することになりました。目標は5位、できれば3位表彰台、SSの30%でトップを取るということでしたので、ドゥビリエ選手が5位、バタネン選手が4回SSを取りましたし、プロローグランでは篠塚選手がトップでしたから、ほぼ目標は達成できたと思います」
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