General News - 2003.12.12
本山哲、合同テストでルノーF1マシンをテストドライブ
12月10日(水)、スペインのヘレスサーキットで行われたF1合同テストで、本年のJGTC&フォーミュラニッポンのチャンピオン、本山哲がルノーF1のステアリングを握った。
本山のテストドライブは、9日と10日に予定されていたが、9日があいにくの雨で走行そのものがキャンセル。本来は午前中のみの予定だった10日をフルに使ってテストに臨んだ。天気は曇りのち晴れだったが、かなりの寒さ。路面は、午前中がウェットで午後からドライとなった。本山は、いならぶF1スターの中でも臆することなく果敢にF1にチャレンジ。初めて乗るルノーR23に徐々に慣れながら、合計69周を走行した。本山のベストタイムは、この日テストに参加した16人中12番手の1分19秒9で、トップはマクラーレン・メルセデスのペドロ・デ・ラ・ロサで1分17秒台。本山を含む7台が1分19秒台のタイムであった。
テストに同行したNISMOの柿元邦彦取締役は、「テスト開始当初は、ルノーチームは本山の実力を信用していなかったようだが、時間が経つにつれて雰囲気が変わっていった。関係者は、途中から、『なかなかやるな』、という目つきになっていた。エンジンのマッピングやデフのセッティングをさせてもらうなど、信頼を勝ち取ることが出来た。私としては、かなりいい感じでテストを終えることが出来たと思う」と感想を語った。
ルノー・エンジニアリング部門のエグゼクティブディレクター、パット・シモンズ氏は、「サトシは今日のテストデーで、うまくやれたね。走り込んでいくうちに、どんどん良くなっていった」とコメントした。
■本山哲コメント
「僕にとってサーキットやマシン、F1合同テストと全てが初めての要素だらけで不安もありましたが、ドライバーとしては、十分にパフォーマンスを発揮できたと思い非常に満足しています。天候の問題で2日間のテスト予定が1日になってしまったのは残念でしたが、現在のF1選手権の中でもトップチームと言われているルノーF1チームのマシンを1日ドライブできた事は素晴らしい経験でした。今後はこの経験を生かして、F1ドライバーへの道を一歩ずつ進められるよう頑張っていきます。」
ヘレスサーキットは、スペイン南部、温暖なセビリア地方にあり、80年代にはF1スペインGPの舞台となった。さらに90年代には、F1ヨーロッパGPが開催されたこともあるGPサーキット。現在は二輪のワールドグランプリの他、冬季のF1テストコースとして名高い。1周4.423kmで、ホームストレートは600m。短い直線を右8個、左5個、計13個のコーナーでつなぐテクニカルコースだ。
以 上