General News - 2003.9.29
2003年全日本ラリー選手権2輪駆動部門 第7戦 加勢裕二杯CUSCO MONTRE 2003
フェアレディZ善戦するも届かず、2位を獲得
9月27日〜28日 群馬県利根郡新治村〜吾妻郡高山村周辺
全日本ラリー選手権二輪駆動部門第7戦は「加勢裕二杯CUSCO MONTRE 2003」として、9月27〜28日に四輪駆動部門と併催で開催された。今回この2部門とノンタイトルのチャレンジャークラスをあわせ、モントレーのエントリーは何と全86台。この数はラリー人気が高い関東の全日本戦ならではだが、スタートとギャラリーSS会場となった新治村の群馬サイクルスポーツセンター(CSC)に詰め掛けた多くのギャラリーにとって、お目当てのひとつは三好秀昌/市野諮組のフェアレディZ。前回のソネットで優勝しているだけに、その注目度は一際高かった。
2つのレグで行われるラリーは、上越新幹線上毛高原駅の西側にあるCSCを起点にし、新治村から南にルートをとって高山村、中之条町の山腹を巡ってくるもので、最遠のSS2までは24kmと全体的にコンパクトな設定をとる。全てターマック(舗装路)となるSSは14本予定されるが、ギャラリー向けにCSCで6本のSSが設定されていた。
三好のZは大勢のギャラリーが見守るCSCのSS1でベストタイムをマーク。まずは幸先良いスタートを切って、一路ラリーコースを南下。アップダウンのきついワインディングロードのSS3で2番手、SS4、6ではベストタイムをマークし、トップから4秒差の3番手を確保した。しかし、中団のマシンがコースをふさぐトラブルによってタイムスケジュールが遅延し、リズムが乱れる中でようやくスタートを切ったSS7では痛恨のスピン。結局、レグ1後半のSS8、9がキャンセルされ、最終のSS10を2番手タイムで終えた三好は、「アクセルのトラブルやドライビングミスが重なって、24〜25秒ロスした」と言いながらも、1日目をトップから22.9秒差の4番手でゴールした。
そして残り4SSとなった、翌日のレグ2。この日3本目のSS13で2番手の吉井崇博が後退したために、三好が3番手に浮上。2番手の高橋一志に3.9秒差にまで迫った。そして迎えた最終のSS14。ここで三好Zはマキシマムアタックをかけ、高橋を5.3秒差の3番手に退けるベストタイムをたたき出し、ここで三好Zは高橋を逆転しついに2番手に浮上したが、ラリーはここまで。結局2位で4戦目のラリーを終えた。一方、2台のマーチが出場したAクラスでは高崎巧が善戦して2位を獲得。若槻幸治郎組が5位につけた。三好Zの次なる挑戦は、10月11〜12日に北海道の十勝地方で行われるオールグラベルの第8戦。サファリで鍛えた三好がEP82勢にグラベルSSでどこまで迫れるか、おおいに注目したい。
2位に入賞した三好秀昌のコメント
「今回のコース、特にレグ1はZに向いているコースと不向きなコースの差が極端だった。でも4番手からスタートしたレグ2では、SS13で2番手との差を3.9秒にまで詰めて最終SSに臨めました。決し て軽くはないZですが、それでもCSCの最終SSを前に出来るだけガソリンを減らし、工具やスペアタイアを全部降ろしてマキシマムアタックをかけました。そのかいあって、逆転し2位で何とかフィニッシュできました」
RESULTS
All Japan Rally Championship(2WD)
Rd.7 - MONTRE 2003
- 27 - 28 September, 2003
C Class
Pos
Driver / Co-driver
Car
Time
1
長谷川 哲/鈴木 一也
BRIG・ERG・TEIN・EP
50m52.6s
2
三好 秀昌/市野 諮
ASイワセ・フェアレディZ
51m01.5s
3
高橋 一志/清田 恵次
ARUZE・C-ONE セリカ
51m02.9s
4
大庭 誠介/高橋 浩子
REPSOL-ADVANスターレット
51m12.9s
開催日時
9月27日(土)〜28日(日)
開催場所
群馬県利根郡新治村〜吾妻郡高山村周辺
競技概要
総距離234.566km(当初の予定)
2レグ制 SS/12本
(2SSキャンセル:合計66.263km)
路 面
オールターマック(舗装)
ドライ→ウェット
参加台数
Aクラス
(〜1400cc)
8台(マーチ2台)
Bクラス
(1401〜2000cc)
25台
Cクラス
(2001cc〜)
8台(フェアレディ1台)