NISSAN
NISMO
Motorsports

General News - 2003.2.1  
2003 GT-R、富士の初テストを順調に終了
1月29〜30日、NISMOは富士スピードウェイ(静岡県)において、03年車両規定に準じたJGTC用GT-Rのテストを行った。優勝、そしてチャンピオン奪回に向けて、手応えのあるテストとなった。

この03GT-Rは昨年末にセントラルパークMINEサーキット(山口県)でシェイクダウン。雪に見舞われるというあいにくの天候だったが、大きなトラブルもなく、このデータを元にNISMOで細部の煮詰めを行っていた。

今回のテストが行われた富士は、時おり雪が混じるものの天候はおおむね晴天。西からの冷たい強風が吹くスピードウェイに姿を現した03GT-Rは、フロントボンネットとフロントのフェンダーがカーボン地のままながら、コクピットから後方は蛍光レッドと明るいシルバーと、昨年の車両と微妙に異なるカラーリング。もちろんゼッケンはなく、ロゴもBRIDGESTONEとNISSAN、NISMOが入っているだけの、まさにテスト車両という印象を与える。

03GT-Rのスタイリングの大きな特徴は、低いボンネット形状にある。左右のフロントタイヤハウスよりもさらに低くなったシェイプは、02年型とはかなり違う。リヤは左右のエアアウトレットが廃されすっきりと左右が絞り込まれ滑らか。またサイドから見ると、リヤタイヤの前に美しいラインを描くエアインテークが設置されている。

テストは主に本山哲がステアリングを握ったが、ときおりミハエル・クルムが交代してニューマシンの素性をつかみながらセットアップを施していった。スタッフは、ベストセッティングがまだ出ていない最初の富士テストでの好タイムに、まずまずの手応えを感じていたようだ。


本山哲
「新しいGT-Rはエンジンのパワーも上がって、スピードが出るようになりました。これは体感できますね。ハンドリングもすごく素直で乗りやすくなりました。ドライバーの操作に対してリニアで、イメージどおりに動くという印象です。ダウンフォースも安定していますし、運転の幅が広がる感じがします。そこそこにアクセルを踏んで走っていますが、セッティングはまだですし、この感じだと目安のタイムは(スープラの1分22秒台)上回れると思います。シリーズは始まってみないと分かりませんが、今回のテストで03GT-Rの高いポテンシャルを感じましたし、最低でも2勝、いやまずは去年GT-Rは勝てていないので1勝したいですね(笑)。今年は自分自身にとって初のタイトルを取りたいですし、日産復活の年にしたいです!」
Page Top