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三橋淳が南アフリカで二度目のトレーニングを実施
2006年ダカールラリーに向けて
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ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(以下ニスモ)が実施している「若手ドライバー育成プログラム」に参加し、2006年のダカールラリーに出場する三橋淳が、11月28日から3日間、南アフリカで事前トレーニングを実施した。車両は、2006ダカールラリーで三橋が乗る日産ピックアップ(2003年仕様)とほぼ同仕様の日産ピックアップ(南アフリカオフロード選手権参戦車)を使用。3日間にわたって、精力的に走りこみを行なった。
三橋のトレーニングには、南ア日産のモータースポーツ担当マネージャーで、日産のダカール・ワークスチームのマネージャーも務めたグリン・ホール、そして南アオフロード選手権でチャンピオンを獲得し、ジニール・ドゥビリエのコドライバーとして2004年のダカールラリーに出場し、7位に入賞した経験を持つフランソワ・ジョルダーンが三橋の指導にあたった。更に、南アオフロード選手権で優勝経験を持つダンカン・ボスも参加し、マシンの特性を三橋に伝授した。
1日目と2日目のテストが実施されたのは、南アフリカオフロード選手権の最終戦が行なわれたカーニバルシティ(ヨハネスブルグ郊外)のコース。1周32kmのコースは、高速で平坦なルート、荒れた岩場、低速のテクニカルコースなどが盛り込まれており、車の限界までテストすることが可能である。三橋は、わずか4ラップを走行しただけで、タイムを1周25分から約3分短縮した。また、ダンカン・ボスのドライビングを体験し、マシン・コントロールに自信深めた。
この日は、クラッチオイルが漏れ、発火するというアクシデントが発生したが、三橋は冷静に対応。消火器が空になっても火が収まらなかったが、あわてずにギアボックスのカバーをあけ、水を直接かけられるように対応した。これは、メカニカルな知識を持ち、また冷静な思考が出来るということで、ダカールに必要な特性である。このアクシデントのため、この日は380kmの走行に終わった。
2日目のトレーニングは、「速さの追求」を目的として実施。三橋は、前日のタイムを更に縮め、20分40秒にまで更新していった。このタイムは、コースを知り尽くしたボスとわずか20秒の差である。2日目は458kmを走行し、三橋は順応性の高さを発揮して、車のコントロールを身につけていった。
3日目はトレーニングの場所を、前回トレーニングを実施した軍事施設ゲロテックに場所を移して行なわれた。この日は走り込みを行なうことと、前回と走行を比較することを目的としていた。前回は、車のコントロールを失って横転する、というアクシデントがあったが、三橋は自信を持って走り、周囲を驚かせた。今回は、コースに対して様々な角度からアプローチを実施。難易度の高い設定でも三橋は難なくこなし、運転技術の高さを見せていた。トレーニング終了間際には雨が降り出したが、これもまた滑り易い路面でのいい経験となった。364kmを走りこんで、三橋はテストを終えた。
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ダカールラリー2006のプロローグは、12月31日にポルトガルのリスボンで始まる。
三橋淳のコメント
「前回のトレーニングでは、T1(スーパープロダクション)仕様のピックアップに乗るレベルに達してないのではないか、という不安がありましたが、今回のトレーニングでは、乗るほどに楽しくなるのが分かるほど、リラックスできました。また、ダンカン・ボスとほぼ同等のタイムを出せたことで、自信にもなりました。ダカールに向けて、いいトレーニングになりました」
渡邉衡三 ニスモ技術顧問のコメント
「三橋も南アのトレーニングを重ねることにより、マシン・コントロールに長足の進歩を遂げています。また、何よりも本人が自信を深めている事が一番で、これにより平常心でダカールのスタートラインに立てる事と思います。スポンサー各位、ファンの皆様の温かいサポートを受けて彼本来の実力を発揮できれば、“隠し球”以上の成果をあげられるものと期待しています」
グリン・ホール(南ア日産モータースポーツマネージャー)のコメント
「今回のトレーニングで、(三橋)淳はダカールに向けて準備が整ったと思います。スピードも目に見えて向上しています。メカニカルトラブルがなければ、いい順位に入れるものと期待しています」
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