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News 2005
2005年度
若手ラリードライバー育成プログラムの概要発表
日産自動車株式会社とニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(以下ニスモ)は、2005年度「ラリードライバー育成プログラム」の概要を発表した。

2003年から始まり、今年で3年目を迎える本プログラムは、主にダカールラリーで好成績を挙げることが出来る日本人若手ラリードライバーを育成することを目標としている。昨年度までは、二人の選手を候補生としてトレーニングを実施してきたが、本年度は、2005年ダカールラリーで日本人最高位の総合11位の成績を収めた三橋淳選手に絞って行なう。これは、過去2年間に亘るトレーニング、参加したラリーイベントの結果や、トレーニングを担当したコーチの評価を参考に、ニスモで決定したものである。

三橋選手は、2006年のダカールラリーに新T1クラス(スーパープロダクションクラス)に日産ピックアップで出場することを本年度の目標に掲げ、より高性能なT1クラス車両のマシン習熟を第1の目標にトレーニングを行なう。具体的には、実戦トレーニングとして、既に3月に行なわれたイタリアンバハ(24位完走)に出場したほか、7月には南アフリカにおいて、南アフリカオフロード選手権出場車両を用いたトレーニング、9月にファラオラリー(エジプト)参加を予定している。そして、2006年のダカールラリーには、フランス日産のディーラーチームであり、ダカールラリーの経験豊富な「チーム・ドスード」から出場する計画である。

実戦トレーニング以外の期間は、主に日本国内で自主トレーニングを行い、更なる技量向上を目指す。



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三橋淳選手
「ワークス活動が中止になったので、一時はどうなる事かと思いましたが、シートが確保されて本当にうれしかったし、その働きかけをしてくれたニスモに感謝します。そのためにも06年のダカールラリーでは頑張りたい。まずは完走。そして今年の順位(11位)を上回る事が絶対条件で、10位以内を目指したいと考えています。その中でどんな走りができるかが重要になってきます。ステージ(競技区間)でどれだけ上位に行けるかが勝負だと思います。ただ05年のダカールに出た車より高性能な車になりますし、あまり意気込んでしまうと自ら墓穴を掘ってしまいそうなので、着実に、勉強するつもりで走ります」

渡邉衡三 ニスモ常務取締役
「本プログラムも3年目を迎え、三橋選手も順調に4輪ドライバーとして成長して来ていると思います。今年一年トレーニングに励み06年のダカールラリーでその結果を出してもらいたいと考えます」