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News 2005
三橋淳がイタリアンバハに出場
プロローグは2位
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日産/ニスモが実施している「日本人若手ドライバー育成プログラム」に参加し、本年のダカールラリーでは日本人最高位の11位に入賞した三橋淳が、ダカール後の充電期間を終え、活動を再開。FIAクロスカントリーラリーの1戦である、「イタリアンバハ」に出場している。今回ドライブするのは、2003年のダカールラリーに使われた「ワークス仕様」の日産ピックアップで、2005年のダカールでは、篠塚建次郎がドライブした車両でもある。コ・ドライバーには、2005年のダカールで、ジニール・ドゥビリエと共に4位に入賞したジャン・マリー・ルルカンという「レベルアップした」体制での参加だ。

イタリアンバハは、イタリア・サルディニア島南西部の街、タリアリから1時間ほどの場所を中心に行なわれているイベント。3月17日(木)にプロローグが行なわれ、37台の競技車の中、三橋は2位に入った。

プロローグは8.1kmにわたる細い山道。チームの本拠地である北フランスのサンローでシート合わせをし、運転のコツを篠塚から教わっただけの、ほぼぶっつけ本番での参戦に、さすがの三橋も「緊張した」という。しかし、堂々と2位のタイムをたたき出し、コ・ドライバーのルルカンからは、「トレビアン」との評価をもらった。今回同行しているニスモの渡邉常務も、「リラックスして走っているようだった。ヘアピンもスムーズだったし、きちんと車をコントロールしている」と、高評価だ。

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三橋は、「乗る前は平気だったんですが、スタート台に立ったとたん、すごく緊張しました。わけが分からないうちに終わった、というのが実感です。車のレスポンスがとても良くて、エンジンも低回転から加速するので、やっぱりワークスカーは違いますね」とコメント。

18日は、101kmのSSを含む171kmのコースを3周し、最終日の19日は、18日と同じコースを1周してゴールを迎える。今大会には、いわゆるワークス系の強豪チームは出場していないが、渡邉常務は、「(同じコースを4周走るので)順位よりも、周回を重ねるごとにどのくらいタイムを上げられるかが、今回の着目ポイントだ」としている。

ワークスカーを駆って初参戦の三橋がどんなパフォーマンスを見せるか、期待したい。