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さらなる飛躍を!
NISMO表彰式盛大に行われる
12月10日、都内のホテルにおいて、年末恒例の表彰式である「NISMO AWARD OF THE YEAR 2004」が300人もの関係者を集めて盛大に開催された。

今回の司会は「激走!GT」でもおなじみのテレビ東京龍田梨恵アナウンサーが務め、まず真田裕一NISMO社長が「NISMOの20周年にあたる年に2年連続でドライバーズ、チームの両部門タイトルを獲得できた」と報告。「年始早々にはダカールラリーもスタートするので応援をお願いします」とあいさつした。

続いて登壇したのは日産自動車関口VP。「20周年とJGTC連覇おめでとうございます。NISMOのモータースポーツ活動を通じて日産のイメージが高まっており、貢献・役割は大きい。フェアレディZはJGTCでは7戦で4勝を挙げ、スーパー耐久クラス3では全勝でチャンピオンを獲得。マーチカップでは入門レースを支えた」とあいさつ。

さらに日産自動車山県常務による乾杯の音頭の発声でパーティが始まった。

そして来賓がスピーチ。ザナヴィ・インフォマティクス羽生田修取締役が「連覇を3連覇、4連覇と続けてほしい」、MOTULの正規代理店であるテクノイルジャポン清水正喜代表取締役は「エンジン開発の段階から一緒に仕事をさせてもらいうれしい」、また、ブリヂストン荒川詔四取締役専務執行役員は「2年連続でNISMOのチャンピオン獲得に貢献できたことは光栄」、
カルソニックカンセイ森永正隆執行役員は「最終戦で勝てた。22年モータースポーツ活動を続けてきて良かったなと思う」とそれぞれが喜びやエピソードについて語った。

和気あいあいとした歓談や食事がひと段落したところで表彰式がスタート。まずは東西の地区で開催されたマーチカップのシリーズ表彰式で、上位6名ずつが壇上に。最優秀ドライバーにはEast Japan Series全戦でポールtoフィニッシュを遂げたチャンピオン、鈴木宏和選手が選ばれ、プレゼンターの長谷見昌弘ハセミモータースポーツ監督からNISMOマーチS-tuneの特大キーが贈られた。

続いてはオープン部門の表彰で、プレゼンターは日産自動車徳山宣伝部長。まずJGTCのGT300クラスで3回と最多ポールポジションを獲得したチームダイシン。大八木信行代表は「勝つことができなかったので、来年はぜひ優勝をしたい」と固い決意を表した。さらにスーパー耐久シリーズクラス3でチャンピオンを獲得したチーム中春、 JGTCのGT500クラス、ドライバーズ部門でチャンピオンを獲得した本山哲、リチャード・ライアン両選手、チーム部門でチャンピオンを獲得したNISMOが表彰されると歓喜のボルテージは最高潮となった。

しばらくのブレイクの後、今度は柿元邦彦日産系チーム総監督、長谷見昌弘ハセミモータースポーツ監督、星野一義チームインパル監督によるニスモ20周年を振り返るトークショー。聞き手は鈴鹿サーキットやツインリンクもてぎの場内アナウンスでおなじみのピエール北川氏。柿元総監督が「NISMO創立の年にWEC in JAPAN(富士スピードウェイで行われた耐久レースの世界選手権)で優勝したことでル・マン24時間に挑戦することになった」とル・マン24時間の話から始まり、失敗談や裏話を披露。長谷見、星野両監督は、現役時代のグループCでライバル意識を燃やした話や1200馬力とも言われたCカーの思い出話に花を咲かせた。
最後にNISMO渡邉衡三常務取締役があいさつをして、表彰式&パーティを締めくくった。

会場出口では柿元総監督、出川洋監督、そして選手らが一列に並び招待客ひとりひとりにお礼を述べながら握手。来年もさらなる応援をお願いした。


日産モータースポーツ表彰者

ワンメイクレースの部 (NISSAN MARCH Cup)

EAST JAPAN Series WEST JAPAN Series
1位 鈴木 宏和(すずき ひろかず) 1位 平岡 達(ひらおか とおる)
2位 金谷 真吾(かなや しんご) 2位 北川 剛(きたがわ たけし)
3位 橋本 洋平(はしもと ようへい) 3位 安達 良介(あだち りょうすけ)
4位 大村 豊(おおむら ゆたか) 4位 河元 祐二(かわもと ゆうじ)
5位 岸 剛之(きし たけゆき) 5位 平田 吉秀(ひらた よしひで)
6位 木村 将隆(きむら まさたか) 6位 松村 直樹(まつむら なおき)
特別賞 鈴木 宏和 (すずき ひろかず)
特別賞は、EAST JAPAN Series または WEST JAPAN Series のシリーズポイント合計 と チャンピオンカップで与えられたポイントの合計が一番多いドライバーが対象
章典/NISMO MARCH S-tune COMPLETE


オープンの部

特別賞
TEAM DAISHIN
2004年 全日本GT選手権 GT300クラス 最多ポールポジション獲得(7戦中、3戦PP)
スーパー耐久シリーズ2004 クラス3 シリーズチャンピオン
RS中春
2004年 全日本GT選手権 GT500クラス ドライバー部門 チャンピオン
本山 哲 選手、リチャード・ライアン選手
2004年 全日本GT選手権 GT500クラス チーム部門 チャンピオン
NISMO


TOPICS
「JGTC AWARD since 1994」行われる
来年は「スーパーGTワールドチャレンジ」に


NISMO AWARD OF THE YEAR 2004に先立って、別の会場でGT-A主催による「JGTC AWARD since 1994」が行われた。表彰式では今年のチャンピオン表彰の他、GT-AがJGTCに携わってきた11年間(1994〜2004年)にわたるユニークな表彰も行われた。NISSAN/NISMO関係では最多勝チームとしてJGTC通算13勝の柿元日産系チーム総監督、最多優勝ドライバーとして7勝の影山正美選手、最多ポイント獲得ドライバーとして498ポイントのエリック・コマス選手らが受賞した。

また来年のシリーズは、「全日本選手権」からインターナショナルシリーズとなり、シリーズ名も「SUPER GT WORLD CHALLENGE(仮称)」となることが発表された。これはマレーシア(セパン)、中国(上海)と海外で2回のレースがシリーズ戦として組み込まれ、海外開催は1戦のみという全日本選手権規定から外れるため。またアメリカ(カリフォルニア)でもオールスター戦が、新装となる富士スピードウェイでの開催も2回が予定されており、さらに将来的には海外のシリーズとも交流戦を検討しており、よりワールドワイドな広がりを見せることが期待されている。