NEWS
News 2004
2004年度日産のモータースポーツ活動概要
 日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロスゴーン 以下、日産)及びニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(本社:東京都品川区南大井 社長:佐々木健一 以下、ニスモ)は、本日、2004年度のモータースポーツ活動について発表した。
 日産はモータースポーツ活動を通じて同社の卓越した先進技術および技術的競争力の高さをお客様に訴求する事で、ブランド力の強化を図り、一層の業績拡大を目指す。また、ファンの皆様に夢と感動を味わって頂くと共に、モータースポーツの世界的発展に寄与することを目的とした活動を行う。

 本年は、以下の2つのカテゴリーに出場する。


■全日本GT選手権
 Z33型フェアレディZにて、JGTCに出場する。GT500クラス日産系チームの総監督を柿元邦彦が務め、ニスモのチーム監督には出川洋が就任する。また、ニスモはハセミモータースポーツ及びチームインパルへの技術支援を行い、日産系チームとしては全4台で同選手権に出場する。車両についてはニスモが開発を担当する。

チーム体制
エントラント NISMO
監督 出川 洋
エンジンチューナー オーテックジャパン
ゼッケン #1 ザナヴィニスモ Z
ドライバー:本山 哲、リチャード・ライアン(イギリス)
ゼッケン #22 モチュールピットワーク Z
ドライバー:影山 正美、ミハエル クルム(ドイツ)
エントラント ハセミモータースポーツ
監督 長谷見 昌弘
エンジンチューナー 東名エンジン
ゼッケン #3 G'ZOX・SSR・ハセミZ
ドライバー:金石 年弘、エリック・コマス(フランス)
エントラント チームインパル
監督 星野 一義
エンジンチューナー 東名エンジン
ゼッケン #12 カルソニックインパル Z
ドライバー:井出 有治、ブノワ・トレルイエ(フランス)

■ダカールラリー
 4年計画のグローバルプロジェクトの3年目として取り組む。また、昨年立ち上げた若手ドライバー育成プログラムを継続し、池町佳生、三橋淳のトレーニングを引き続き行う。また、本年の「テレフォニカ・ダカール2004」の2輪部門で優勝したナニ・ローマ選手をワークスカーでのテストに招聘する。なお、計画、体制に関する詳細については、決定次第発表する。

■プライベート支援
  お客様にモータースポーツの楽しさを知っていただくため、国内外において様々なモータースポーツ活動をサポートしていく。
1) マーチカップレース/日産レーシングスクール
  入門クラスでありながら、本格的なレースが楽しめるマーチカップレースを昨年に引き続き開催する。車両は、現行のK12型マーチをベースに、足回りや排気系に改良を加えている。データロガー(記録装置)を標準装備して、参加者の運転技術の向上を図り易くすると共に、多くのお客様にレーシングカーの楽しさを体感していただくことを狙いとする。また、各サーキットでレース前にマーチカップカーを使用したレーシングスクールを開催し、サーキットマナーやメンテナンスについても指導をしていく。
2) 日本国内のプライベーター支援
  JGTC GT300クラスにチームダイシンから出場するフェアレディZの開発を、ニスモがサポートする。又、スーパー耐久シリーズにフェアレディZで参戦するチームへの技術支援を行う。加えて、ドイツで行われるニュルブルクリンク24時間レースに出場するファルケンGT-Rのエンジン開発をニスモが担当する。
3) 海外の活動
  1.南アフリカ・オフロード選手権
2001年〜2003年と3年連続シリーズ優勝を遂げた日産ピックアップ(現地名:ハードボディ)にて、南アフリカ日産がシリーズ全9戦に出場する。

2.ワールドシリーズ by ニッサン(スペインほか)
日産VQエンジンとダラーラシャシーによるワンメイクフォーミュラシリーズにプロダクトおよびイベントスポンサーとしてスペイン日産が協賛。スペインをベースに、アラブ首長国連邦(UAE)、フランス、ベルギー、ドイツ、中国を転戦する。1イベント2ヒート制で合計18レースが行われる。

3.インフィニティプロシリーズ(アメリカ)
インフィニティQ45(日本名シーマ)に搭載されているVKエンジンとダラーラシャシーによるワンメイクフォーミュラで、インディカーシリーズ(IRL)のステップアッププログラムとして位置づけられている同シリーズに北米日産が引き続き協賛。米国内で年間12戦が行われる。