Le Mans Report
1999年6月13日


ニッサンC52健闘の8位。R391、2台は不本意なリタイア
〜BMWル・マン初勝利飾る。トヨタ勝利逃すタイヤバースト(13日午後4時、フィニッシュ)〜


Photo by Toshi Sawado
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13日の11時55分頃に17号車のBMWがポルシェコーナーでスロットルのトラブルからクラッシュ、これで一気に逃げるBMWV12LMRと追いかける日本人トリオのトヨタGT−ONEの間で息詰まる一騎打ちとなったがミュルサンヌコーナーの手前で片山右京のトヨタのリアタイヤがバースト、ピットに入りタイヤを交換して追い上げを図るもこの時点で致命的な差が付き、念願のトヨタの日本人トリオによる優勝は果たせなかった。


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ニッサンC52は苦戦を強いられながら健闘、午後2時45分頃1コーナー先のS字コーナーでスピン、グラベルにつかまり、マシンの中に砂利を入れてピットに戻って砂利の除去、給油、タイヤの交換、早朝のトラブルのスターターモーターの交換などに30分以上を費やし、それまで堅持していた7位のポジションから8位に後退。最終的にはこの8位でフィニッシュした。

ニスモチームとしてはやや消化不良気味の今年のル・マンを締めくくった。

22号車のR391は、12日の午後11時25分頃に突然、マシンの息の根を止め、ドライブしていた本山哲選手が最初は何とか、ピットまでの帰還を試みるも止まったミュルサンヌからポルシェコーナーまで移動したところで完全にストップ。無線交信を交えながら必死の修復をするが、相手が原因の掴めぬ電気系統で1時間15分後に修復を断念、無念のリタイアとなった。



■柿元邦彦 ニッサン・モータースポーツ総監督

「本当に残念な結果に終ってしまった。いい所に行ってて、表彰台も狙える位置にいたと思う。パフォーマンスも多少は見せることが出来たと自負しているがR391の潜在能力を引き出すことが出来なかった。走りこみ始めたのが3月頃で遅くなった。出来ることなら今からでもやり直してみたい。そうすればかなりの結果を掴めたと思う。
今年からGTPクラスに変更して挑戦したのは優勝したBMWが証明するように、間違えた選択ではなかった。タイヤや燃費など考えていた以上の性能があったが、すべては予選の事故が足を引っ張った結果となってしまった。スタンドで陣取って長い間、応援してくれたファン始め、日本で応援してくれたファンには大変、申しわけのない結果となってしまった。今後の成果でお返ししたい。」
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Result List  【4時フィニッシュ】

POS. No. Cat. Car LAPS HH:mm:SS.mmm
1 15 LMP BMW V12 LMR 365 24:00:00.000
2 3 GTP TOYOTA GT-ONE 364 24:00:00.000
3 8 GTP AUDI R8R 360 24:00:00.000
4 7 GTP AUDI R8R 346 24:00:00.000
5 18 LMP BMW V12 LM98 345 24:00:00.000
6 13 LMP COURAGE C52 342 24:00:00.000
8 21 LMP NISSAN C52 334 24:00:00.000


les 24 Heures du Mans des 12 et 13 juin 1999.