空が闇からコバルトブルー、そして、東の空からオレンジ色に染まりサーキットに色が戻ってきた。
しかし、あまりにもレースを断念せざるを得なくなったチームにとっては、けだるい体へ突き刺さる朝日を浴びる。夜を切り抜けたチームへは更なる希望への朝日となる。
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スタートから14時間が経過、ニッサンC52の21号車も混乱の夜を抜けた。
4時過ぎにブレーキディスク、パッドの交換で約30分のピットストップ。この間にフレデリック・エクブロム選手からマーク・グーゼン交代。順位は7位をキープ。6時過ぎ燃料給油でピットに入った際にエンジンがかからずピット内へとマシンを入れたが6分ほどでスターターのコネクターのつなぎ部分が折れている個所を修理、7位をキープしたままコースへ復帰した。
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レースをリードしているのは2台のBMWで17号車がトップ、15号車が2位。3位には日本人トリオの3号車トヨタが上がってきた。4,6位にはル・マンを知り尽くしているチームヨーストの2台のアウディR8R。夜中の2時30分過ぎから止まっていたチーム郷のBMWも6時過ぎに3時間40分ぶりにコースに復帰した。
■柿元邦彦 ニッサン・モータースポーツ総監督
「ニッサンC52は非常に燃費がよく1スティント14ラップで走行している。高燃費に加えてハイスピードも我々の強みである。これからもどんどん追い上げていきたい。」
■フレデリック・エクブロム 21号車・ニッサンC52ドライバー
「車は極めてスムーズである。しかし路面にあちこちオイルがこぼれており、極めて滑りやすく危険だ。特に24時間レースのこの時期は全ドライバーが疲労しているので、危険度は大きい。スティントの後半イエローフラッグが振られてペースカーが出た時は自分もかあんり疲れていた。」
■ディディエ・コタズ 21号車・ニッサンC52ドライバー
「車の調子は上々なので万事うまくいっている。スティントの後半、ブレーキペダルの感触がスポンジーなのでピットインしてドライバーチェンジするタイミングだと思った。」
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