ヘッドライトの光跡がコーナーのラインを鮮やかに照らし始めた20時45分ころ、5号車のピーター・ダンブレックのメルセデスCLRがミュルサンヌからインディアナポリスの中間付近でフロントから浮き上がり、空を舞いコースから約50m以上離れた林の中にクラッシュ、大破。速報ではドライバーの無事が伝えられたが詳細は不明。メルセデスの残りの6号車は撤収した模様でピット内に入れられた。メルセデスは4号車が予選2日目にほぼ同地点で同様のクラッシュ、決勝日朝のウォームアップでもミュルサンヌでクラッシュしている。
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このため、21時25分ころまでセーフティカーがコースに入った。この間に22号車はミハエル・クルム選手からエリック・コマス選手にチェンジ。4位に順位を上げ、さらにポジションアップを目指している。クルム選手がニッサンシケインで一度スピンを喫したものダメージはなく走行を続けている。
21号車は、コタズ選手からエクブロム選手にチェンジ、ノートラブルで走行を続けて8位順位を上げて走行している。
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22時現在、スタートから6時間経過。
トップは17号車のBMW、2位は2号車のトヨタ、3位に15号車のBMW。
■柿元邦彦 ニッサン・モータースポーツ総監督
「レースの滑り出しは大変好調ですべてがうまく言っている。ブリヂストンタイヤの性能がいいので、今後それを生かした作戦をとることも検討したい。」
■エリック・コマス 22号車・ニッサンR391ドライバー
「レースの前半はいつでもそうだが、初めのうちは遅い車に悩まされた。アウディより速かったのに追い越す機会はブレーキングの時しかない。車の調子はとてもいい。スタートは上々だ。」
■マーク・グーゼン 21号車・ニッサンC52ドライバー
「スタートは好調、ただし、ちょっと速く走りすぎてタイヤがオーバーヒートぎみだった。もっと長いスティントをこなして、上位にあがっていきたい。走り始めの頃は、コースが混んでいてとても走りにくかった。」
■ディディエ・コタズ 21号車・ニッサンC52ドライバー
「アンダーステア気味だが、心配はしていない。ブリヂストンのタイヤ性能は素晴らしく、旧タイヤの時でもラップ新品タイヤの時と変わらない。トラックは混んでいて走りにくいが、全般的に大変満足している」
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