Le Mans Report
1999年6月10日


ニッサンワークスチーム、12位と16位で予選を通過
〜ル・マン24時間レース 公式予選第2日目〜


Photo by Toshi Sawado
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1999年ル・マン24時間レース 予選2日目 結果
    22号車(ミハエル・クルム選手)総合第12位 (3'36"043)
    21号車(ディディエ・コタズ選手)総合第16位 (3'39"248)

予選の2日目を迎え、パドック内には観客の姿が大幅に増えてきた。昨日に比べて気温も上昇。1日目に引き続いて午後7時から予選が始まった。
22号車にはエリック・コマス選手が最初に乗り込み上位では最初に1日目のタイムを更新する3分39秒135で12位に順位を上げる。21号車は、マーク・グーセン選手が乗り込んでコースイン。22号車はコマス選手が3分38秒458までタイムを縮めて、ミハエル・クルム選手にチェンジ。一時は10位まで順位を上げた。最終的には3分36秒043をマーク。2日目だけでは第7位の順位で最終的な総合順位は12位で終えた。 21号車は最初、2時間のセッションはマシンのセッティングを中心に進め、午後10時からのナイトセッションで、ディディエ・コタズ選手が3分39秒248で総合16位。
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ピットには予選中に昨年の3位表彰台の立役者である星野一義選手が日本から一年ぶりにル・マンに帰ってきた。ピット内も星野選手の顔が揃って一段と雰囲気が引き締まった。 さらにこの日のプランを順調にこなしていることからチームクルーは「ようやく本来のリズムに戻ることが出来た」と笑顔も見られるようになった。

    ■柿元邦彦 ニッサン・モータースポーツ総監督

    「昨日のセッティングの結果、目標のタイムに近いタイムが出せた。決勝用の各部の煮詰めも順調に進んでいる。後はやるべきことをやって、高い競争力を見せていい結果につなげたい」

    ■エリック・コマス選手 22号車・ニッサンR391ドライバー

    「最初はコースが荒れていたので慎重に走った。車は問題が無く、昨日のタイムを更新することが出来た。マシンのバランスも申し分のない仕上がりになっている」

    ■ミハエル・クルム 22号車・ニッサンR391ドライバー

    「マシンは昨日に比べて、格段によくなっている。ダウンフォースを上げたことでぴったりの感触を得ることが出来た。ベストタイムを記録したときには遅い車に引っかかった。3分35秒台にはいけたと思う」

    ■本山 哲 22号車・ニッサンR391ドライバー

    「マシンはすごくよくなった。決勝では十分に戦える状態になったと思う。決勝ではいい結果が残せると思う」

    ■マーク・グーセン 21号車・ニッサンC52ドライバー

    「昨日からかなりマシンの対策をした。今日は、いい感触で走ることができた。予選用のタイヤを初めて使ったがコースが混んでいたのでタイムアタックができなかった。もっと速いタイムが狙えたと思う」

    ■ディディエ・コタズ 21号車・ニッサンR391ドライバー

    「ディセッションでは5、6台の車につかまりスローダウンせざるを得なかった。ナイトセッションでタイムアタックのための2度目のチャンスをもらえ、21号車の最速タイムを出せたのでとても嬉しい。本戦ではかなりいい感じで走れると思う。燃費もいいし、チームワークも最高だ。」

    ■フレドゥリク・エクブロム 21号車・ニッサンR391ドライバー

    「今日は更なる夜間走行の練習ができて良かったが、自分の担当したセッションは燃費のチェックが主目的であった。本戦ではいい走りができると思っている。」

    ニッサンチームの応援に駆け付けた星野一義

    「ピットの目の前にこれだけ沢山のニッサンの旗を振って応援して下さるファンがいることは素晴らしい。昨日1台を失ったのは非常に残念だが、クルム選手も1台を失ったということで大事を取って走ったと思うがナイトセッションで3分38秒台で走れており、与えられた条件の中で24時間、ミスのない走りをすれば上位を期待できる。信頼性では実績があるので表彰台の真中を目指して頑張ってほしい」



6月11日はサーキットのコース上では公式日程は組まれていない。各種のミーティングや会見、恒例の市内バレード等が行われる。


les 24 Heures du Mans des 12 et 13 juin 1999.