PRE-QUALIFYING
1999年5月2日


予備予選第2グループ・レポート

〜22号車のR391/21号車のC52、共にプレクォリファイ無事通過〜

 
 
 
 午後2時30分、第2グループのプレクォリファイ・セッションがスタートした。

 この午後のセッションには15台のプロトタイプクラスのマシンが出走、そのうちの14台だけが本戦出走枠を得られるため、1台がここで予備予選落ちということになる。

 ニッサン・モータースポーツからは、21号車のニッサンC52(ディディエ・コタズ/フレドゥリク・エクブロム/マーク・グーセン組)と22号車のニッサンR391(本山哲)の2台がこのセッションに挑んだ。

 天気は午前に引き続き快晴で、路面状況はもちろんドライ。気温は昼過ぎに25度以上、路面温度は38度に上昇したが、夕方にかけては徐々に涼しくなっていく。チェッカーが振られる8時30分前には、路面温度が32度前後に下がり、タイムアタックに適した条件となった。


 PRE-QUALIFYING
 22号車のニッサンR391は、本山選手が終始ドライブしながらセットアップを煮詰めていく。とくにピッチング対策としてのフロント・サードダンパーの調整を行なうが、思うように好バランスは得られない。そのなかでもセッション中盤から終盤にかけてはタイムアタックを敢行し、3分36秒955を記録。


 PRE-QUALIFYING C52
  その後さらにタイムを詰めようとセッション終盤にコースインしたが、スローカーに進路を阻まれてしまいタイムアップできず、8番手で予備予選を通過した。

またニッサンC52は、新仕様のフロントカウルが空力バランスを崩してしまったようで、オーバーヒートに悩まされるなど予選用タイヤを使っての充分なタイムアタックができず、3分44秒350で12番手となった。 それでもニッサン・モータースポーツは、3台揃って無事本戦へ駒を進めることが決定した。


 ニッサン・モータースポーツでは5月11〜14日にポールリカールで最終的なテストプログラムを行なう予定で、そこで決勝レースに向けた本格的なセットアップ作業が行なわれることになる。

■柿元邦彦 ニッサン・モータースポーツ総監督

「R391は、カラーリングもできていない状態を考えると、やっとここまでこぎつけたというのが正直な感想です。まずは予備予選を通過できてホッとしています。ただ、やはりテスト不足は否めないと感じました。これから本戦に向けて、セットアップを中心にいろいろとやらなければならないことがたくさんあります。またC52は、これまでのテストでまったくトラブルが出ずに順調だったので、トラブルが出てしまったことは残念です。そうしたことも含めて、来週のテストではセットアップと耐久信頼性の確認を行なって決勝に備えたいと思います。」

本山哲 R391ドライバー

「今回のプレクォリファイを通じて、他車との相対的な比較ができたことによって、このクルマの良いところも劣っているところも見えてきました。つまり課題が見えてきたという意味では、収穫は大きかったと思います。もう少しタイムを詰められるとは思っていたんですが、遅いマシンにひっかかってしまって、本来のマシンのポテンシャルは出しきれなかったと思います。マシンの信頼性については、まったく問題ありません。マシンは、まだ煮詰めきれないとこがあるので、決勝までの限られた少ない時間のなかでどこまで出来るかということになってくると思います。」

- PRE-QUALIFYING RESULT [ Group 2 ] -

POS. No. Cat. Car TIME
1 1 GTP TOYOTA GT-ONE 3'31.857
2 12 P PANOZ LMP SPYDER 3'31.941
3 17 P BMW V12 LMR 3'32.867
4 2 GTP TOYOTA GT-ONE 3'33.174
5 6 GTP MERCEDES CLK-LM 3'33.864
6 16 P BMW V12 LMR 3'34.493
7 8 P AUDI R8R 3'36.390
8 22 P NISSAN R391 3'36.955
9 30 P FERRARI 333SP 3'41.117
10 18 P BMW V12 LM-PRICE 3'41.568
11 26 P LOLA B98/10 FORD 3'43.687
12 21 P NISSAN C52 3'44.350
13 32 P RILEY & SCOTT MKIII/2 3'48.406
14 10 GTP AUDI R8C 3'48.884
DNQ 24 P AUTOEXE LMP99/FORD 3'50.274



les 24 Heures du Mans des 12 et 13 juin 1999.