ル・マン24時間レース本戦(6月12〜13日)への出場をかけたプレ・クォリファイ(予備予選)が5月2日、ル・マン・インターナショナル・サーキットで開催される。それに先がけ、4月30日〜5月1日には予備予選出場車を対象とした車検が行なわれた。
ニッサン・モータースポーツは、今年のル・マン24時間レースに、新たに開発した5リッター自然吸気エンジン搭載のプロトタイプLMPマシンであるニッサンR391を2台、そしてVRH35Lツインターボエンジンを搭載した1台のニッサンC52の合計3台を投入する。ニッサンC52は4月30日に、そしてニッサンR391は5月1日の午後にそれぞれ車検を受け、無事にこれを通過した。
今年のプロトタイプクラスには合計32台のマシンがエントリーしており、この予備予選ではプロトタイプクラスからは2台が本戦への出場を断念することになるため、各陣営にはピリピリとしたムードが漂っている。
ニッサンR391は、3月から4月にかけて2回の4日間にわたるテストプログラムを消化。4月のテストでは初日に1台がクラッシュしてしまうというアクシデントがあったものの、マシンの開発準備はおおむね順調に進んでいる。
|
 PRE-QUALIFYING |
とはいえ、予備予選セッション中に大きなトラブルが発生してしまうと、本戦への扉が閉ざされてしまう可能性も充分に考えられるため、油断は禁物。チームもプレッシャーとの戦いとなる。
予備予選第1グループ(23号車/R391が出走)は午前7時30分から午後1時30分まで、第2グループ(21号車/C52と22号車/R391が出走)は午後2時30分から8時30分まで、それぞれ6時間のセッションに臨むことになる。
■柿元邦彦 ニッサン・モータースポーツ総監督
「テストプログラムはおおむね順調に進んでいますし、マシンもほぼイメージ通りの仕上がりになっています。明日(予備予選)は、今までやり残した部分のセットアップを詰めながらも、積極的に上位を狙っていきたい。目標タイムは1分34秒台。午前中の様子をみて、状況が許せば、いい線を狙っていきたいと思っています」
■永島 勉 R391チーフデザイナー
「昨年8月下旬にプロトタイプのマシンを投入することを決め、9月からイギリスと日本を毎月往復しながらマシンの設計開発を進めてきました。マシンの仕上がりは順調といえますが、やはりル・マンのサーキットで走らせてみないと何とも言えません。予備予選を通過することが大前提になりますが、セッションは6時間ありますからそのなかで様々なデータを収集して決勝に役立てたいと考えています。」
|