1994年 スカイラインGT-R BNR32
1994年にはツーリングカー選手権もグループAから、NA2リットル4ドアセダンによるJTCCへと移行。前年は寂しい状態だったGT選手権もこの年からは現在とほぼ同じ競技スタイル(2クラス混走、ウェイトハンデ制など)となった。グループA終焉とともに、スカイラインGT-Rは活躍の場を全日本GT選手権とN1耐久ラウンドシリーズ(現在のスーパー耐久シリーズ)に移す。

この年のGT-RもBNR32だが、チームにより仕様が異なっている。影山正彦の乗るカルソニックスカイライン(インパル)と袖山誠一のコクピット館林GT-Rは4WDのN3仕様のままだったが、長谷見昌弘のユニシアジェックスや鈴木利男のZEXELスカイライン(NISMO)は2WDのFR、ミッションもXトラック6速に変更されている。また、飯田章のジョンソンスカイライン(NISMO、第3戦よりN1仕様エンジン、リストリクターなし、4WD)も参加。FR化は、エアリストリクターによりエンジンパワーが制限される(93年よりさらに下がり450〜480ps程度)一方で、サスペンションの大幅な改造が許されるJGTC規定ゆえだった。結果としては4WDも2WDも1勝ずつであったが、この年は影山が2年連続のチャンピオンとなっている。

1994スカイラインGT-R (JGTC仕様)
 諸元 スカイラインGT-R(N-GT仕様)
 全長 mm 4,545
 全幅 mm 1,855
 全高 mm 1,320
 ホイールベース mm 2,615
 トレッド(前) mm 1,675
 トレッド(後) mm 1,575
 車両重量 kg 1,200
 エンジン型式 RB26DETT
 排気量 cc 2,568
 ボア×ストローク mm 86×73.7
 最高出力 ps/rpm 450以上/5,200…A/R&phai;31.2×2
 最大トルク kg-m/rpm 62以上/4,800…A/R&phai;31.2×2
 燃料系・点火系 ECCS
 ターボチャージャー ツインターボ(ギャレット社製)
 クラッチ トリプルプレート
 トランスミッション型式 X-TRAC製6速シーケンシャル
 ブレーキ(前) ベンチレーテッドディスク
 ブレーキ(後) ベンチレーテッドディスク
 サスペンション(前) マルチリンクGT仕様
 サスペンション(後) マルチリンクGT仕様
 駆動方式 2WD
 ホイール(前) 11.5J × 18
 ホイール(後) 12.5J × 18
 タイヤ(前) 300/680R18(ブリヂストン)
 タイヤ(後) 320/680R18(ブリヂストン)
1994スカイラインGT-R (ジョンソンスカイライン)
 諸元 スカイラインGT-R(N-GT仕様)
 全長 mm 4,545
 全幅 mm 1,855
 全高 mm 1,270
 ホイールベース mm 2,615
 トレッド(前) mm 1,534
 トレッド(後) mm 1,534
 車両重量 kg 1,200以上
 エンジン型式 RB26DETT
 排気量 cc 2,568
 ボア×ストローク mm 86×73.7
 最高出力 ps/rpm 450/6,000
 最大トルク kg-m/rpm 55/4,500
 燃料系・点火系 ECCS
 ターボチャージャー ツインターボ(ギャレット社製)
 クラッチ トリプルプレート
 トランスミッション型式 日産製5速
 ブレーキ(前) ベンチレーテッドディスク
 ブレーキ(後) ベンチレーテッドディスク
 サスペンション(前) マルチリンク
 サスペンション(後) マルチリンク
 駆動方式 4WD
 ホイール(前) 11.5J × 18
 ホイール(後) 11.5J × 18
 タイヤ(前) 290/675-R18(ダンロップ)
 タイヤ(後) 290/675-R18(ダンロップ)
※第3戦よりN3仕様(Gr-Aアップライト+外板改造)へ変更