#13 | エンドレス アドバンCCI Z | (影山正美/藤井誠暢) | 5位 |
#46 | 吉兆宝山 DIREZZA Z | (佐々木孝太/番場琢) | 7位 |
#47 | 吉兆宝山 DIREZZA Z | (長島正興/安田裕信) | 8位 |
前夜に降った弱い雨は上がったが、湿度が高くひんやりとした富士スピードウェイの朝。サポートレースの予選中には一旦太陽が顔をのぞかせたが、GTの予選が始まるころにはうす曇となった。最終戦、GT300クラスの参加台数は27台と今季最多。シリーズランキング5位の#46 Zはウェイトハンディが5kgとほぼノーマルに近い状態であり、ランキング7位の#13 Zは35kg、そして#47 Zはワンランクアップの性能調整と-50kgの特別性能調整と今回はそろって上位進出のチャンスとなった。
気温15℃、路面温度21℃というコンディションの中、10時10分から予選1回目GT300クラスの専有走行が始まった。Z勢の中で最初にアタックをかけたのは#47 Zの安田。周回ごとにタイムを削り取り、セッション終了3分前となる6周目に1分42秒887のタイムを出して5位につけた。
直後に#13 Zの影山が1分42秒942で6位に。さらに#46 Zの佐々木が1分42秒755で5位に滑り込んだ。全車がチェッカーを受けると、#46 Zが5位、#47 Zが7位、そして#13 Zが8位という暫定のポジションを得た。
10時50分から全車が走行できる混走枠。GT300クラスではこの20分間にタイムアップする車両があり気が抜けない。アタックを担当しなかったドライバーのクォリファイを終了したころ、#110ポルシェ・ボクスターがタイムアップして8位に。これで#13 Zは9位へポジションダウン。トップ10から落ちた場合には2セット目のタイヤを履いてアタックをするために、影山がZに乗り込んで待機する。しかしそのままセッションは終了し、#46 Zが5位、#47 Zが7位、#13 Zが9位で、第6戦・鈴鹿以来、3台のZがそろってスーパーラップ(SL)への進出を決めた。
午後もどんよりとした曇りで、予選2回目が始まる14時10分の気温は16℃、路面温度20℃と朝から大きな変化はない。15分間の走行終了後、14時45分からSLが始まった。
まずトップバッターの#26ポルシェが1分45秒994という目標のタイムをマーク。2番目のアタックは#13 Zの影山。コカ・コーラコーナーまでのセクター1ではやや遅れるも、ダンロップコーナーまでのセクター2で結果的にはベストタイムとなる31秒325をマークして逆転し、予選1回目のタイムから1分42秒482へ大幅アップを果たした。4番目のアタックは#47 Zの安田。しかし予選1回目から抱えていたブレーキトラブルが直っておらず1分43秒190で2位にとどまった。6番目に登場したのは#46 Zの佐々木。しかし思うようにタイヤが温まらず1分42秒385で3位につけた。7番目にアタックをかけた#9モスラーが影山のタイムを上回ったために、#13 Zのポールポジション獲得はならず。10台全車がアタックを終了すると、#13 Zは5位、#46 Zは7位、#47 Zは8位と、明日の決勝レースに向けてまずまずのポジションを確保する結果となった。
影山正美
(#13「エンドレスアドバンCCI Z」/予選5位)
「昨日は決勝レースに向けたタイヤ選びをやっていたので、予選1回目で1分42秒台が出てちょっとびっくり。SLは自分たちのできることを全部やって、他の結果を待つ状態でした。5位は上出来。明日は賢いレースをやります!」
佐々木孝太
(#46「吉兆宝山 DIREZZA Z」/予選7位)
「うーん、すっきりしないSLでした。タイヤの内圧の合わせ方が難しく、リアタイヤが温まらなかったですね。でも決勝レースのセットはばっちりなのでいいレースになると思います。オートポリスみたいな結果にはしません!」
安田裕信
(#47「吉兆宝山 DIREZZA Z」/予選8位)
「朝のブレーキトラブルが直っていなくて、というか、ひどくなっていました。特にフロントが利かない状態で、SLに出てからも不安があって、思い切ったアタックができませんでした。消化不良です」