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Race Report
Race Calender
FAIRLADY Z
Round 3 FUJI GT 300km RACE
GT500 class 決勝 RACE RESULT
最後尾スタートの「XANAVI NISMO Z」が3位表彰台
「カルソニック インパルZ」は4位入賞
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5月4日(祝)に富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町、1周4.563km)で、SUPER GT第3戦「FUJI GT 500km RACE」決勝レースが行われ、「XANAVI NISMO Z」(#23 本山哲/松田次生)が3位に入賞した。同車は、最後尾の15番グリッドからスタートし、110周500kmの長距離レースのうちに12台を抜いて表彰台を獲得した。また、「カルソニック インパルZ」(#12 ブノワ・トレルイエ/星野一樹)が4位に続いた。なお、この日の静岡県東部の天気は概ね晴れで、最高気温は20度と温暖だったこともあり、54,300名の観客を動員した。

決勝レース日の朝に行われるフリー走行で#23 Zはエンジン不調となり、レーススタート前にエンジン交換したため、レギュレーションによってGT500クラス最後尾からのスタートとなった。 オープニングラップで15位から12位にポジションを押し上げたスターティングドライバーの松田は、その後後続車に押し出される形でスピンしたものの、すぐにそのロスを挽回。コース上では多くのマシンがスピンアウトしたり、他車との接触が多発したりと混乱する中、松田はこれらに巻き込まれることなく安定したラップタイムを刻んだ。
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そして、40周目に暫定5位でピットインし、本山にドライバー交代した。全車がピットインを済ませた時点で本山の順位は10位。中盤の周回は、やや固めのタイヤをチョイスしたこともあり、本山は先行車との差を広げない堅実な走りを見せた。そして77周目に2回目のピットイン。給油とタイヤ交換のみで本山はドライバー交代せずに終盤の周回に飛び出して行った。ソフト目のタイヤに換装した#23 Zの本山は、ここから気迫のこもった追い上げを開始。83周目のヘアピンで先行車の#32 NSXを捉えて6位になると、91周目には#3 Zを抜いて5位に、また104周目の最終コーナーで#12 Zをパスして4位に浮上。そのままチェッカーフラッグを受けたが、先行していた車両がレース中のアクシデントがペナルティとなり後退。#23 Zの3位表彰台が確定した。

レース序盤に激しい追い上げでグランドスタンドを湧かせた「WOODONE ADVAN Z」(#24 エリック・コマス/柳田真孝)は、コマスが一時2位を走るなど活躍した。しかし、最初のピットアウトを終えたのちにホイールが外れかけて再びピットイン。その後は、柳田がピットアウトの際のピットロード速度違反でドライブスルーペナルティを受けて後退した。
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また、予選7位からミハエル・クルムがレースをスタートした「MOTUL AUTECH Z」(#22 クルム/山本左近)は、トラブルなく周回を重ねたが、2回目のピットイン時に禁止されている給油中の作業を行い、9位を走行中の89周目にドライブスルーペナルティを宣告された。その後は着実に周回を重ね、9位でレースをフィニッシュした。

予選12位からスタートした「カルソニック インパルZ」(#12 ブノワ・トレルイエ/星野一樹)は、前半・中盤の周回を担当したトレルイエが順位を上げて星野にバトンタッチ。終盤には#23 Zと激しくわたりあうなどのグッドファイトを見せ、4位入賞を果たした。


飯嶋嘉隆ニスモ監督
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「多くの日産/ニスモファン、そして日産関係者が見守る中、強いプレッシャーを受けてレースに臨みましたが、ドライバー、チームとともに戦う姿勢を崩すことなく、持てる実力を十二分に引き出すことができたと思います。今日の殊勲賞はまちがいなくドライバーです。本山はエースの名に恥じない走りをきっちりと見せてくれました。また、松田には5位以内で戻ってこいと伝えていたのですが、その通り実行しました。本当に素晴しいことです。私たちはクルマ自体の速さをもっともっと磨き、ドライバー達に報いたいと思います。ご声援ありがとうございました」

#23 Z 本山哲
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「事前のテストから500kmの長丁場が終わったときに良い位置にいられることを念頭にクルマを仕上げてきたつもりです。厳しいレースになることはわかっていたし、ともすれば暗い雰囲気になりがちだった今週ですが、エンジニアもメカニックも含め皆がその目的に向かって迷うことなく努力した結果がこの3位だと思います。大勢集まっていただいたファンの皆様に強いZ、速いZを見せることができて本当に感激しています。大声援が大きな励みになりました。心から感謝しています。ありがとうございました」

RACE RESULT
Rd. 3 FUJI GT 500km Race [ PROVISIONAL ]
- Thursday,4 May, 2006 Fuji Speedway [ 13:49〜110Laps fine / dry ]
Pos Car name No 1st Driver Laps
1 BANDAI DIREZZA SC430 35 服部 尚貴 / Peter Dumbreck 3:02'12"445 
2 Mobil 1 SC 1 飯田 章 / 片岡 龍也 -5"285 
3 XANAVI NISMO Z 23 本山 哲 / 松田 次生 -30"964 
4 カルソニック インパル Z 12 Benoit Treluyer / 星野 一樹 -33"164 
5 ECLIPSE ADVANスープラ 25 織戸 学 / 土屋 武士 -40"447 
6 EPSON NSX 32 Loic DUVAL / 武藤 英紀 -44"267 
7 ARTA NSX 8 伊藤 大輔 / Ralph Firman -54"667 
8 OPEN INTERFACE TOM'S SC430 36 脇阪 寿一 / Andre Lotterer -1'00"436 
9 MOTUL AUTECH Z 22 Michael Krumm / 山本 左近 -1'13"803 
10 WOODONE ADVAN KONDO Z 24 Erik Comas / 柳田 真孝 -1Lap 
12 イエローハットYMS トミカ Z 3 横溝 直輝 / J.P.De.Oliveira -5Laps 
TRACK INFORMATION
Length: 4.563km