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5月3日(祝)午後3時40分からGT500の公式予選2回目が始まった。直前まで行われていたGT300の専有時間にコース上でオイルを飛散させた車両があり、GT500の走行時間となってすぐに赤旗が提示され、予選は中断となった。オイルがコース上に飛び散ったのが後半のテクニカルセクションだったため、オイル除去は入念に行われ、予選が再開したのは20分後の午後4時過ぎになっていた。
ニスモの2台は、それぞれ異なった方法でこの15分間の走行時間を使い、スーパーラップおよび決勝レースに向けた準備を行うこととなった。1回目の予選でスーパーラップ進出権を獲得できなかった「XANAVI NISMO Z」(#23、本山哲/松田次生)は、サスペンションや空力のセッティングを微調整し、決勝レース用のセットアップを進めた。満タンでセッションをスタートした本山が連続して走行し、安定したラップタイムを刻んだ。一方の「MOTUL AUTECH Z」(#22、ミハエル・クルム/山本左近)は、クルムがスーパーラップに備えてタイムアタック用のセットアップを確認した。
予選中の赤旗中断によって、この日のハイライトであるスーパーラップもスケジュールから20分遅れで開始となった。
午後4時56分、GT500の第1走者である「イエローハットYMSトミカZ」(#3、横溝直輝/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は、
オリベイラがアタッカーとしてコースインした。力のこもった渾身のアタックを展開したが、後半セクションのオイル処理石灰にステアリングを取られてタイムロス。1回目の予選タイム更新は叶わずであった。この頃になると太陽は西に傾き、気温は急速に下がっていった。スーパーラップ2番手は、1回目の予選9位だった#22 Zのクルム。アタックラップにタイヤを適正温度にまで発熱させることにかけては、まさにベテランの技をもっている。また、オリベイラが引っかかった後半の滑りやすい路面もうまく切り抜けたクルムは、予選1回目のベストタイムを0.25秒短縮する1分35秒041を記録した。
その後このクルムのタイムを下回る車両が2台あったため、#22 Zは予選ポジションを2つあげ、7番グリッドから決勝レースをスタートすることとなった。