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SUPER GT第2戦は、開幕戦の鈴鹿ラウンドから3週間のインターバルの後、岡山県英田町の岡山国際サーキットに舞台を移して開催された。公式予選が行われた4月8日(土)の岡山県北部の天候はうす曇り。近隣の山々からは花粉が大量に飛散し、サーキット周辺の大気は白く霞がかかったようになっている。気温は14度だが風があるため、肌寒い。
公式予選1回目は、午前10時から定刻通りにスタート。20分のGT300専有走行時間ののち、GT500の専有時間が始まった。コースはドライで、路面温度は23度と低めだ。このセッションでは、日産勢は「XANAVI NISMO Z」(#23 本山哲/松田次生)と、「WOODONE ADVAN KONDO Z」(#24 エリック・コマス/柳田真孝)の2台が序盤からタイムアタックを敢行。コースが空いている時間帯にベストタイムを出した。約10分経過した後、残りのマシンが一斉にコースインし、入り乱れてのアタック合戦が始まった。この中でまず集団を抜け出したのは、「イエローハットYMSトミカZ」(#3 横溝直輝/ジョアオ・パオロ・ディ・オリベイラ)。横溝がアタックランを担当し、トップタイムの1分24秒014を記録した。そして、「MOTUL AUTECH Z」(#22 ミハエル・クルム/山本左近)はクルムがタイムアタックして1分24秒386の4位、「カルソニックインパルZ」(#12 ブノワ・トレルイエ/星野一樹)はトレルイエが1分24秒408を出して5位のポジションを得た。序盤にアタックした本山の#23 Zは、1分24秒807がベストタイムであったが、ポジションは10位でスーパーラップ進出権をぎりぎり確保した。
続くGT300/GT500混走時間帯は、それぞれセカンドドライバーが規定周回数を満たした後ロングランを実施。周回を重ねて、コースとマシンの習熟に務めた。6日(木)の合同テストでクラッシュを喫した#12 Zの星野は、安定したラップタイムを刻み、その影響もない好調ぶりをアピールした。また、#3 Zのオリベイラは、セカンドドライバーながら速いラップタイムで周回。マシンの好調ぶりとふたりのドライバーのポテンシャルの高さを証明することとなった。タイヤは他のZ勢よりもワンランクソフトなものをチョイスしていた。
#3 Z 横溝直輝
「僕は今回がZの初アタックだったので、コースインするまではとても緊張しました。自分の力が出せるかどうか、体が動くかどうか心配だったのですが、マシンが昨日よりもさらに良くなっていたので、それらの心配もなくなりました。トップタイムには自分自身びっくりです。また、スーパーラップも僕にとっては初体験なので、緊張しますよね」
飯嶋嘉隆ニスモ監督
「昨日の練習走行から#23 Zは、ハンドリングが定まらずまだ苦しんでいる状態です。なので、セッション序盤になるべくタイムを絞り出しておこうという作戦でした。結果的には10番以内に残れたので、ほっとしました。しかし、スーパーラップでは、ドライバーがきっと上位のタイムは出してくれると期待しています。また、#22 Zは、マイケル(クルム)がここは得意で、去年もポールを取っているので、是非ポールを目指してほしいと思っています。こちらは、セットアップもうまく行っています」
#22 Z ミハエル・クルム
「セットアップはまあまあだけど、スーパーラップで攻めた走りをするにはもう少し詰めておきたかったですね。コースは嫌いじゃないし、できればポールポジションは取りたいですけど、まずは今のポジションを守ることが大事だと思っています」