#46 | 吉兆宝山 DIREZZA Z | (佐々木孝太/番場琢) | 1位 |
#13 | エンドレス アドバンCCI Z | (影山正美/藤井誠暢) | 2位 |
#47 | 吉兆宝山 DIREZZA Z | (長島正興/安田裕信) | 11位 |
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スーパーラップ最後の1台、#13 Zの影山が岡山を攻める。影山は午前中の予選1回目に自ら出したトップタイムの1分31秒229を上まわる1分30秒939をマークしたが、ポールポジションは奪えなかった。唯一の30秒台、1分30秒664でポールポジションを獲得したのは#46 Zの佐々木で、開幕戦・鈴鹿に続いて2戦連続ポールだ。
「前回は雨で条件が変わる中のポール獲得だったので、みんなに『ラッキー』みたいに言われていました。だから今日は正真正銘のポールを獲りたいと思っていたんです。2戦連続なんてカッコイイじゃないですか!」と佐々木の声も弾む。前回交代直後にコースアウトしてポジションを落としたパートナーの番場は、今回頭を丸めてのサーキット入り。「人に言われたわけじゃなくて、鈴鹿のケジメ。鈴鹿では自分の失敗でレースを台なしにしてしまったので、もう絶対にミスしないという決意です」と番場もリベンジに燃えている。
予選日の岡山は、周囲の山々から大量の花粉が舞っていた上に、黄砂が空を覆い白いモヤに包まれたよう。今回から#46/47 Zの2台は前回のレース結果からリストリクター径が1ランク広がっており、上位入賞のチャンスが高い。
朝の予選1回目は、残り4分の時点で#13 Zの影山がトップに立った。残り1分で#46 Zの佐々木が6位に滑り込む。さらに佐々木はアタックを続けて最後のラップで1分31秒518で4位を得た。「他の車両と絡みすぎてクリアラップを取れませんでした。午後に勝負です」と佐々木。GT300の専有枠で12位にとどまった#47 Zは、GT500との混走枠に2セット目のタイヤを履いて安田が再アタック。しかしタイムアップを果たしたものの、0.1秒足らず11位でスーパーラップ進出を逃した。「ヘアピンでポルシェに引っかかってインに入ったら、タイヤをロックさせてしまいました。あれで0.2秒損しました。残念ですが富士に向けて前向きに考えています」と安田は悔しさをにじませながらも明るい表情を見せた。
スーパーラップは、最初の6台が午前中からタイムアップできない中、7番目に登場した佐々木が、予選1回目はクリアラップが取れなかったとはいえ、1秒近く縮めたラップタイムを叩き出した。「予想では31秒0ぐらいでしたから、びっくり。チームに『何かした?』って聞いたぐらいですから」と笑う佐々木。明日の決勝は、前回のミスに対してリベンジを期す番場と藤井の走りに注目が集まりそうだ。
「今日のスーパーラップの走りには満足していないんです。今、僕はもっと速くなれるなと感じていて、その速さをアピールすることができました。チームのムードもいい感じになってきています。明日はタイヤがタレて来てからのタイムがポイント。タレをなるべく早く出さないような走りをしたいです」
「(スーパーラップの)あれ以上のタイムは無理。限りなくノーミスで走れていましたし。(#46Zとの差は)リストリクターのサイズの違いなのか、タイヤ(ブランド)の違いなのかは分からないけれど、予選がすべてではないですからね。決勝レースは、お互いのセカンドドライバー勝負になると思います」