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SUPER GT第2戦決勝レースを前に、4月9日(日)午前9時30分から30分間のフリー走行が行われた。春の強風によって中国地方の広範囲にわたり黄砂が上空を覆った前日とはうってかわり、この日の岡山国際サーキット近辺は時折青空がのぞく穏やかな天候となった。フリー走行開始時の気温は12度。
GT500/GT300合わせて合計38台のGTマシンが一斉にコースインし、セッションはスタートした。各チームともレース本番を想定した最後のチェック走行のため、燃料タンクをフルに搭載している。この状態でのマシンのセッティングを確認し、タイヤのグリップや燃料が減っていくとハンドリングバランスにどのような変化が出るかなどもこの短時間の間に見極めなければならない。日産Z勢は、「XANAVI NISMO Z」(#23)は本山哲が、「MOTUL AUTECH Z」(#22)はミハエル・クルム、「イエローハットYMSトミカZ」(#3)は横溝直輝、「WOODONE ADVAN KONDO Z」(#24)はエリック・コマス、そして「カルソニック インパルZ」(#12)は星野一樹が走行をスタートした。そして、それぞれセッション中盤にドライバー交代を行った。タイムはクルムの#22 Zがトップタイム、そして#12 Zの後半のパートを受け持ったブノワ・トレルイエが2番手タイムを記録した。そして、予選3位を獲得した#3 Zは横溝が5番手タイムで、本山の#23 Zがそれに続く6位であった。
この時間帯を終了し、いよいよ決勝レースに向けたハードウェアのセットアップは完了。日産Z勢は、決勝セッティングで安定したラップタイムを刻めることを確認した。
82周の決勝レースは、午後2時にスタートの予定。
#23 Z 本山哲
「フルタンクでスタートしましたが、マシンのバランスはとても良いです。タイムのアベレージも悪くないし、安定しているので好感触ですね。その状況下でタイヤの摩耗度も平均的です。ただし、このコースでは周回遅れのクルマをうまく処理しないとタイムロスが大きいので気をつけないといけないでしょうね。タイヤの減りは悪くないものの、もともとこのサーキットはタイヤに厳しいコースなので僕のパートの中盤から後半にかけてペースを落とさないようしたいです」
#22 Z 山本左近
「マイケル(クルム)さんはトップタイムで走っていましたが、僕が乗ったときには決して乗りやすいセッティングではなかったので途中ピットインして調整してもらいました。いずれのセットも良いところと今ひとつのところがあるので、中間のアジャストポイントを見つける必要がありそうです。僕のZでの2戦目は、7位からのスタートなのでレースが始まってみないとわからないですが、最後まであきらめず一生懸命走るつもりです」
柿元邦彦 日産系チーム総監督
「このセッションは、Z勢は好調でした。トップ6に4台が入り、いずれもラップタイムのアベレージが安定しています。今日の午後もあまり気温が上がらないと予想しており、そうであれば決勝レースはターボカーであるZには好都合だし、タイヤにも良いはずです。このコンディションは予選の時とはまるで異なり、これが決勝レースまでキープできれば悪くないでしょう」