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FAIRLADY Z
GT300 class 予選 Result
ウェットコンディションとなった予選は
エンドレス アドバンZが3位に

Dream Cube’s ADVAN Zは5位
2005 SUPER GT 第6戦 FUJI GT 300KM RACE GT300クラス公式予選レポート
9月24日 富士スピードウェイ(静岡県)
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SUPER GTの第6戦は、9月24日に静岡県の富士スピードウェイで公式予選が行われ、木下みつひろ/影山正美組の#13エンドレス アドバンZは3位、星野一樹/青木孝行組の#46 Dream Cube’s ADVAN Zは、5位のポジションとなった。また、清水剛/藤井誠暢組の#47 CCI・リカルデント・ADVAN Zはスーパーラップ(SL)進出ならず16位となった。

今回GT300クラスのエントリーは26台。台風17号の影響で、富士スピードウェイは朝の雨となった。しかしやがて雨は上がり、予選1回目が始まる10時20分には、路面はセミウェット状態となった。気温は25℃と涼しい。コースが乾いてくることを予想して、40kgのハンディウェイトを搭載している#13 Zは、まず今回のアタッカーではない木下が1分46秒259のトップタイムを出して、これがターゲットタイムとなる。#13 Zは今回富士のストレートスピードを稼ぐために、ローダウンフォース仕様のウイングを装着している。

残り5分の時点で、#47 Zの藤井が1分44秒419にタイムアップして6位につけた。直後、前回優勝して50kgのハンディウェイトを搭載している#46 Zの星野が、1分43秒341のトップタイムをマーク。そして最後に #13 Zの影山が1分43秒539のタイムを出してトップ10入り。GT300クラスの専有走行枠は、#46 Zがトップ、#47 Zが9位、#13 Zが10位となった。

11時からはGT500クラスとの混走走行枠。その前のGT500の専有走行枠の時点でコースコンディションが良くなっていたため、混雑しているもののタイムアップが果たせそうな状況だった。すぐにタイムを更新してトップ10に入ってきた車両があり、この時点で#13 Zと#47 Zがトップ10からはじき出される格好となった。途中、スピンしたGT500の車両にGT300車両がクラッシュして、コース上にストップしてしまったために、約10分間の赤旗中断。

セッションは11時20分に再開されたが、ここからが激しいタイムアタック合戦となった。トップ10に入っていないチームは、2セット目のタイヤを投入して次々とタイムアップ。終了間際に#47 Zの藤井は1分44秒060までタイムを上げるが14位に。また残り1分の時点で#13 Zの影山が1分43秒300のタイムで4位に食い込んだ。さらに終了間際に#46 Zの星野が「最後の最後にクリアラップが取れた」と1分42秒419でトップに立って予選1回目の全セッションが終了した。この結果、#46 Zが1位、#13 Zが5位となりSL進出を決定。#47 Zは14位でSL進出はならなかった。

予選2回目は、14時35分からの15分間がGT300クラスの専有走行枠。空は雲に覆われ、いつ雨が降り出してきてもおかしくない状況。
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この短いセッションで、各車はセッティングを確認。残り5分となって、雨粒がポツポツと落ち出して、セッションが終わるころには完全に雨模様となった。

SLは15時10分に始まった。雨は上がっているものの路面は完全ウェット状態。SL進出を果たした車両10台のうち、マシンバランスに優れるミッドシップ車は実に7台を数えた。またレインタイヤはダンロップ勢が雨に強いとの評判。その中でFR(フロントエンジン/リア駆動)でアドバンタイヤのZが、いかに戦うかが注目された。

#13 Zは、ウェットコンディションのためにリアウイングをダウンフォースを得るリアウイングに交換して6番目にコースイン。影山は最終セクションを含む第3セクターのベストタイムを更新しながら1分52秒245で2位につけた。しかしその後、#0 NSXがトップを奪い、影山は3位となった。そしてSL最後に#46 Zの星野が登場。2戦連続のポールポジション獲得なるかと注目されたが、チームは硬めのミディアムタイヤをチョイスしており、冷えた路面では思うようにタイムアップできず。それでも星野は1分52秒613で5位につけ、SLを終了した。

なお、#47 Zは予選2回目の走行枠でピットロード入り口のホワイトラインをカットして、ベストタイム抹消。16位にポジションダウンすることになってしまった。


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影山正美選手
(予選3位/#13エンドレス アドバンZ)
「スーパーラップが始まる前にウェット用のセッティングに変更したんですが、ブレーキバランスが合ってなくて、アタック前の周回で調整して臨みました。なのでベストのブレーキバランスではなく、コースのすべてでアンダー(ステア)が出たりオーバーが出たり、コントロールするだけでいっぱいでした。そんな中で何とか3位につけられたので、良かったと思います。明日の天気は分かりませんが、いつものように粘り強く走って結果を出すだけです」

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星野一樹選手
(予選5位/#46 Dream Cube’s ADVAN Z)
「予選1回目は超完璧だったんですが、SLでは1位から5位に落ちるなんて悔しすぎます。今回ウェットタイヤはミディアムを選んでいたので、仕方ないのかもしれません。アタック自体は満足しています。でも気持ちが入りすぎたのかもしれないです。明日はドライになってくれたらいいです。スタートからガンガン行って、トップで戻ってくるようなレースをしたいです」

Result - GT300 Qualify Combined
Saturday,24 September, 2005
FUJI Speedway [ 1st:10:20〜11:30 Cloudy / Wet-Dry 2nd:14:35〜16:35 Rain / Wet ]
Pos Car Name No. Driver Name Time
1 EBBRO M-TEC NSX 0 黒澤 治樹 / 細川 慎弥 1:51"579
2 MACH-GO FERRARI DUNLOP 10 三船  剛 / 松田 秀士 1:51"695
3 エンドレス アドバン Z 13 木下 みつひろ / 影山 正美 1:52"245
4 JIM GAINER FERRARI DUNLOP 11 田中 哲也 / パオロ・モンティン 1:52"258
5 Dream Cube's ADVAN Z 46 星野 一樹 / 青木 孝行 1:52"613
6 RECKLESS MR-S 30 佐々木 孝太 / 山野 哲也 1:52"857
7 WILLCOM ADVAN VEMAC350R 62 柴原 眞介 / 植松 忠雄 1:53"370
8 プロμMACH5B-1320R TEAM KYUSYU 5 玉中 哲二 / 筒井 克彦 1:53"645
9 Privée Zurich アップル RD320R 2 高橋 一穂 / 渡辺  明 1:53"737
10 雨宮アスパラドリンクRX7 7 山路 慎一 / 井入 宏之 1:54"674
16 CCI・リカルデント・ADVAN Z 47 清水  剛 / 藤井 誠暢 1:44"292
上位10位はスーパーラップのタイム
TRACK INFORMATION
Length: 4,563m