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Round 4
Race Calender

FAIRLADY Z
Round 4
GT300 class 決勝 Result
混乱のレースは2パート制に
エンドレス アドバンZが5位入賞

2005 SUPER GT 第4戦 SUGO GT 300KM RACE GT300クラス決勝レポート
7月24日 スポーツランドSUGO国際レーシングコース(宮城県)
Copyright © NISMO 
SUPER GT第4戦の決勝レースは、7月24日にスポーツランドSUGOで行われ、木下みつひろ/影山正美組の#13エンドレス アドバンZが混乱のレースで5位に入賞。また、清水剛/藤井誠暢組の#47 CCI・リカルデント・ADVAN Zはレース終盤にコースアウトを喫し17位、星野一樹/青木孝行組の#46 Dream Cube’s ADVANはクラッチのトラブルでリタイアとなった。

決勝日朝のフリー走行は9時20分から30分間行われた。朝早くから多くのファンがサーキットに詰めかけ、5万300人ものファンでスタンドは埋まった。セッション中、SPコーナーのインで#13 Zの木下がブレーキをロックさせてスピン&クラッシュ。しかしリアまわりを多少壊した程度で大きなダメージがなかったのは幸いだった。

決勝レースは14時8分に81周レースとしてスタートした。GT300クラスは24台が出走。天候は晴れで気温27℃、路面温度42℃とやや高めだが風が涼しく、日陰は20℃前後しかない。

スタートドライバーは予選5位の#13 Zが影山、予選7位の#46 Zが星野、予選19位の#47 Zが清水。オープニングラップで#13 Zは4位、#46 Zは2周目に5位に、そして#47 Zも3周目には14位にそれぞれポジションを上げた。10周目にトップの#0 NSXがパンクのためにスローダウンすると、#13 Zは3位、#46 Zは4位に。
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そして#47 Zが11周目のホームストレートを駆け上っていたとき、清水の目の前を走行していた#87ランボルギーニがGT500車両と接触してコースアウト&クラッシュ。瞬く間に炎上して、ドライバー救助と消火のためにレースは赤旗中断とされ、10周終了の時点で第1パートとして成立することになった。

第2パートは68周のレースとして再開されることになったが、レース結果は第1パートと第2パートの合計で、同一周回の場合は第2パートの順序がそのままレース結果とされることになった。GT300クラスは中断の時点で既に7位以下がGT500クラスに周回遅れにされていたため、トップの6台より1周少ない9周で第2パートをスタート。このため、実際に目の前の順位と実際の順位に違いが生まれ、混乱を招くことになった。
また第1レース中に#13 Zはエンジンにマイナートラブルを抱えていたが、第2パート前の作業時間で修復を済ませた。しかし#46 Zは、既にクラッチが切れないような状態になっていた。

第2パートは15時20分にスタート。気温は23℃、路面温度は34℃まで下がっている。スタート時のグリッドは#13 Zが3番、#46 Zが4番、#47 Zが13番。第2パートのスタートを決めたのは#13 Zの影山だった。第3コーナーで2位の#7 RX-7がバランスを崩した際に追いつき、ヘアピンからバックストレッチまで2台は並走。そして馬の背のブレーキングで#7 RX-7をアウト側からかわしファンを沸かせた。しかし#7 RX-7も徐々に差を詰め、影山は7周目の1コーナーで逆転された。

14周目、クラッチとタイヤにトラブルを抱えていた#46 Zが9位にドロップ。翌周にピットインしたがそのままリタイアとなった。20周目に#13 Zの影山が#27ヴィーマックをかわして2位に浮上した。11位にポジションアップしていた#47 Zの清水は、やや早めの22周でピットインして藤井に交代。また#13 Zの影山は31周でピットインして木下に交代した。この際にシートとかかとを乗せる台の調整がうまくできず、木下はベストなドライビングポジションが取れず、思うようなラップタイムを刻むことができなくなってしまった。

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ほとんどのルーティーンピットワークが終了した40周目の時点での順位は、#0 NSX、#7 RX-7、#31 MR-S、#30 MR-S、#43ガライヤ、#13 Z、#27ヴィーマック、#47 Z、#19セリカ、#52セリカの順。しかし#0 NSX、そして#47 Z以降の車両は第1パートで9周、#43ガライヤは6周しかしておらず、実際の順位が分かりづらい。

見た目の順位で#13 Zの木下は6位、また#47 Zの藤井は7位をキープ。ポジションは膠着状態となり、このままゴールして2台がポイント獲得かと思われたが、#47 Zは61周目の最終コーナーでGT500の車両に譲った際にタイヤカスを踏んでコントロール不能となりコースアウト。ゴール目前で初のポイント獲得は消えてしまった。

結局、見た目の順位では#0 NSX、#31 MR-S、#43ガライヤ、#30 MR-S、#7 RX-7、#13 Zの順でゴール。チェッカーフラッグがGT500車両のトップに振られる関係で、トップ4台が64周、5〜10位が63周で終了となった。これに第1パートの周回数を加算した結果、正式な順位は#31 MR-S、#0 NSX、#30 MR-S、#7 RX-7、#13 Zとなり、#13 Zは5位で8ポイントを加算。シリーズポイントは3位となった。また#47 Zはチェッカーは受けられなかったものの17位で完走扱いとされた。


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木下みつひろ選手(#13エンドレス アドバンZ、クラス5位)
「正美君と身長差があるので、交代のときにはかかとを乗せる台とシートの位置の調整をするんですが、うまくいかなくてベストなドライビングポジションが取れず、思うような運転ができませんでした。クルマにトラブルはなかったんですが疲れました。そのような状態でも5位入賞でポイントは取れましたが、GT300クラスはよく分からないようなレースでしたね」

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藤井誠暢選手(#47 CCI・リカルデント・ADVAN Z、クラス17位)
「GT500に道を譲って重なった状態で最終コーナーに入って行ったんですが、タイヤカスを踏んで突然コントロールが効かなくなってそのままクラッシュしてしまいました。クラッシュは自分自身5年ぶりです。今回はかなり乗れていていいペースで走ることができていたんですが、悔しいです。次のもてぎはZとの相性もいいので、結果を残したいです」

Result - GT300 Class - Combined
Sunday,24 July, 2005 Sportsland SUGO International Course
[ PART ONE:14:08〜10Laps PART TWO:15:20〜68Laps Cloudy / Dry ]
Pos Car Name No. Driver Name Laps
1 吉兆宝山MR-S 31 田中  実 / 中嶋 一貴 74 Laps
2 EBBRO M-TEC NSX 0 黒澤 治樹 / 細川 慎弥 -1 Lap 
3 RECKLESS MR-S 30 佐々木 孝太 / 山野 哲也 -1 Lap 
4 雨宮アスパラドリンクRX7 7 山路 慎一 / 井入 宏之 -1 Lap 
5 エンドレス アドバン Z 13 木下 みつひろ / 影山 正美 -1 Lap 
6 direxiv ADVAN 320R 27 宮川 やすお / 密山 祥吾 -1 Lap 
7 ウェッズスポーツセリカ 19 加藤 寛規 / 谷口 信輝 -2 Laps
8 プロμ太陽石油 KUMHO セリカ 52 竹内 浩典 / 平中 克幸 -2 Laps
9 Privée Zurich アップル RD320R 2 高橋 一穂 / 渡辺  明 -2 Laps
10 MACH-GO FERRARI DUNLOP 10 三船  剛 / 松田 秀士 -3 Laps
17 CCI・リカルデント・ADVAN Z 47 清水  剛 / 藤井 誠暢 -5 Laps
R Dream Cube's ADVAN Z 46 星野 一樹 / 青木 孝行 -49 Laps
TRACK INFORMATION
Length: 3.704256km