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Race Calender

FAIRLADY Z
Round 4
GT500 class 予選2回目 Result
カルソニック インパル Zがポールポジョン獲得
モチュール ピットワーク Zは3番グリッドを確定
2005 SUPER GT 第4戦 SUGO GT 300KM RACE 公式予選2回目レポート
7月23日 スポーツランドSUGO国際レーシングコース(宮城県)
Copyright © NISMO 
東北の中核都市仙台の南に位置するスポーツランドSUGOは、23日午後になっても雲が晴れず、肌寒いほどの天気であった。2回目の公式予選が始まったのは、スケジュールから35分遅れの午後2時55分。GT500の専有時間は、その15分後にスタートした。1回目の予選でトップ10に入ったマシンはスーパーラップに備えたチェック走行を行い、10位以内に入れなかったマシンは残った2台のスーパーラップ進出権をかけてアタックランを行った。日産勢では、スーパーラップ準備組の#12カルソニックインパルZ、#3 G’ZOX・HASEMI・Z、#22モチュールピットワークZがそれぞれ数周走ってフレッシュタイヤに交換。それぞれタイヤの固い表層を削る「皮むき走行」を終えてピットに戻った。1回目の予選で12位だった#1ザナヴィ ニスモZは、リチャード・ライアンがステアリングを握りタイムアップに挑んだ。しかし、1回目の予選でフレッシュタイヤを2セット使っていた#1は、十分なタイヤグリップが得られる状態ではなく、ライアンが1分17秒366を記録するものの、5番手タイムでスーパーラップ進出を逃した。

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GT500のスーパーラップには、波乱が待ち受けていた。SUGOのレーシングコースの路面が全面的に改修され、コースレコードは更新されたが、思わぬ場所でコースアウトやスピンするマシンが続出することにもなった。GT500のスーパーラップの3枠目には、#8 NSXがコースアウト。赤旗が提示され、スーパーラップは中断となった。次枠には#22 Zと#32 NSXが走ることになっており、#8がスピンした周回には既にウォームアップ走行をスタートしていた。しかし、赤旗中断となったため#22と#32のスーパーラップは最終組となり、コースクリア後その次の枠から先に走ることとなった。#100 NSXと#3 Zの枠は12/100秒差で#100が先行したが、注目の対決カードである#12 Zと#18 NSXは、計測ラップで予選1回目トップの#18 NSXが痛恨のコースアウト。井出有治がドライブする#12 Zがその脇を通過すると、1分15秒994という驚異的なタイムでコントロールラインを通過した。ピットで固唾をのんでいたチームインパルの星野一義監督は、「やった、やったーっ」と叫んでいた。この瞬間、誰しもが#12のポールポジョンを確信した。しかし、#18がコースサイドから排除され、最後の走行枠となった#22 Zと#32 NSXがタイムを出すと驚きはさらに広がった。ミハエル・クルムがアタックした#22 Zが#12 Zに続く1分16秒123を出してニスモピットが沸き、そしてその直後に#32 NSXが井出のタイムをさらに上回る1分15秒810を記録したからだ。
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ハンディウェイト40kgを積むクルムは、「気温が下がって好条件だったですね。でもコースは滑りやすかったです。僕の計測ラップでもハイポイントでテールが流れ、クラッシュするかとヒヤヒヤしました。それがなければもっと良いタイムがでたと思う」とコメントした。

暫定結果として、#12 カルソニック インパル Zは予選2位、#22 モチュール ピットワーク Zは3位、#3 G’ZOX・HASEMI・Zが5位となった。しかし、首位となった#32 NSXがスーパーラップ中のレギュレーション違反を指摘され、夜遅くなってポジションダウンの裁定が下された。これによって、#12 カルソニック インパル Zが繰り上がり、ポールポジションとなった。3位以下の順位には変更はなし。
#1ザナヴィ ニスモ Zは13位の位置からスタートする。



Result - Qualify Combined
Saturday,23 July, 2005
Sportsland SUGO International Course [ 1st:10:10〜11:51 2nd:14:20〜17:57 cloudy / Dry ]
Pos Car Name No. Driver Name Time
1 カルソニック インパル Z 12 ブノワ・トレルイエ / 井出 有治 1'15"994
2 EPSON NSX 32 松田 次生 / アンドレ・ロッテラー 1'15"810
3 モチュール ピットワーク Z 22 ミハエル・クルム / 柳田 真孝 1'16"123
4 RAYBRIG NSX 100 セバスチャン・フィリップ / ジェレミー・デュフォア 1'16"135
5 G'ZOX・HASEMI・Z 3 金石 年弘 / エリック・コマス 1'16"158
6 エッソウルトラフロー スープラ 6 脇阪 寿一 / 飯田 章 1'16"200
7 ZENT セルモ スープラ 38 立川 祐路 / 高木 虎之介 1'16"763
8 DYNACITY TOM'S SUPRA 36 土屋 武士 / ジェームス・コートニー 1'16"837
9 DYNACITY TOM'S SUPRA 37 片岡 龍也 / 山本 左近 1'17"299
10 デンソーサードスープラGT 39 アンドレ・クート / ロニー・クインタレッリ 1'17"378
13 ザナヴィ ニスモ Z 1 本山 哲 / リチャード・ライアン 1'17.061
No.32のスーパーラップ中の給油に対して、No.22 NISMOから抗議が出され、大会審査委員会は審議の結果、下記の裁定を下した。
No.32 EPSON NSX のグリッドを1つ下げる。※但し今大会限りの裁定とする。
競技長に対する訓戒処分
TRACK INFORMATION
Length: 3.704256km