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Race Calender

FAIRLADY Z
Round 3
GT500 class 決勝 Result
チャンピオンの実力。
#1 ザナヴィ ニスモZが逆転勝利 !!

2005 SUPER GT 第3戦 JAPAN GT CHAMPIONSHIP MALYSIA 決勝 レポート
6月26日 セパン・サーキット(マレーシア)
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6月26日(日)、SUPER GT第3戦がマレーシアのセパン・インターナショナルサーキット(1周5.542km)で開催され、予選4位からスタートした#1 ザナヴィ ニスモZ(本山哲/リチャード・ライアン組)が激しい接戦の末、劇的な逆転優勝を収めた。また、予選11位からスタートしたミハエル・クルム/柳田真孝組の#22 モチュールキーバリューZは、レース中盤から徐々に順位を上げ、6位でフィニッシュした。

この日のセパンサーキットは晴れで、レースがスタートした午後4時時点で34度。刺すような強い日差しにより、日向を少し歩くと滝のような汗が流れるほど。路面温度は50度を超えていた。54周のレースは、1周のフォーメーションラップの後にスタート。#1をドライブする本山は、3周目に#32 NSXを抜き、そして5周目には#6スープラを捕らえて早くも2位に浮上する。しかし、首位の#8 NSXはさらにハイペースでレースをリードしていった。本山は、NSXのテールを睨みながら間合いを徐々に詰め、一時7秒以上に広がった差を20周目には約3秒まで縮める。そして25周目にピットインし、ライアンに交代した。ニスモの迅速なピットワークでコースに戻った#1は、アウトラップにも関わらず#8の背後にぴたりとつける。ライアンは、そのままの態勢で後半に突入した。この間2台のタイム差は常に1秒以内であった。そして、44周目の第1コーナーでチャンスを捕らえて#8を抜く。その後は間隔を広げて行くかに見えたが、52周目に入る最終コーナー手前で#8にパスされてしまう。しかし、最終コーナーで再びライアンが仕掛けて首位を奪還すると、そのまま54周目のフィニッシュラインを駆け抜けた。

ルーキーの柳田真孝がスタートドライバーを務めた#22 モチュールキーバリューZは、11番グリッドからレースをスタートし、序盤は一時10位を走ったが、その後リスクをさけて後続に先行を許すことに。そして、路面温度・気温ともに最も高い時間帯をステディに走り、柳田は21周目にミハエル・クルムにドライバー交代した。ピットインでロスするライバルを尻目に、全車がコースに戻った28周目には7位にまで浮上。その後6位に上がり、
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クルムは終盤を迎えた。スピンして後退していた#18 NSXが#22の背後に迫り、激しくプッシュしてきたが、クルムはこれを巧みに抑え、6位でチェッカーフラッグを受けた。

公式予選から#1 Zに続いて好調であった#12 カルソニックIMPUL Zは、5番手からブノワ・トレルイエがレースをスタート。序盤のうちに上位進出を図りたかったトレルイエは、先行車を激しく攻めたが、5周目に痛恨のコースアウトを喫する。そのままコースに戻ったが、順位を14位まで落としてしまう。その後徐々に順位を上げながら井出有治に交代。井出はじりじりと8位までポジションを上げゴールを迎えた。

9番手スタートの#3 G’ZOX・HASEMI・Zは、金石年弘が序盤を担当。6位に上げてピットインし、エリック・コマスにドライバーチェンジしたが、4位で走行中に序盤の接触事故が裁定を受けてドライブスルーペナルティに。13位でレースに戻ったが、その後さらに他車と接触し、37周目にコースサイドにストップ。そこでリタイヤとなった。

今季初優勝した#1の本山哲/リチャード・ライアン組は、チャンピオンシップポイントで首位に立ち、3年連続チャンピオン獲得に向けて一歩を踏み出した。


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#1 本山哲
「僕もリチャードも今日は完璧でした。今年は既に1レースを落としているので、チャンピオンシップを考えると、どうしても今回は最低でも2位に入るという意気込みでここに来ました。セパンでは暑さが最大の敵で、クルマにもタイヤにも厳しいのですが、チームが素晴らしいクルマを準備してくれたし、レースでも良い仕事をしてくれました。思い通りのレースができて大変満足していますし、日本国外にも関わらずコースのあちこちで赤い旗やTシャツが見え、日産サポーターが応援してくれたことが心強かったですね」

#1 リチャード・ライアン
「パーフェクトでした。サトシが完璧な状態でクルマを渡してくれました。#8には序盤から仕掛けて行くとリスクを負うと考え、安全にしかも確実に走りました。後半チャンスが訪れたのでパスしましたが、そのあと少し気が緩んでしまいましたね。(伊藤)ダイスケに抜き返されて目が覚め、またトップを奪い返しました」

Result - Combined
Sunday,26 June, 2005
Sepang Circuit [ 16:04〜54Laps Fine / Dry ]
Pos Car Name No. Driver Name Time/Diff
1 ザナヴィ ニスモ Z 1 本山 哲 / リチャード・ライアン 1:52'39"660
2 ARTA NSX 8 伊藤 大輔 / ラルフ・ファーマン -4"499
3 DYNACITY TOM'S SUPRA 36 土屋 武士 / ジェームス・コートニー -15"375
4 エッソウルトラフロー スープラ 6 脇阪 寿一 / 飯田 章 -26"485
5 EPSON NSX 32 松田 次生 / アンドレ・ロッテラー -27"271
6 モチュール キーバリュー Z 22 ミハエル・クルム / 柳田 真孝 -33"687
7 TAKATA 童夢 NSX 18 道上  龍 / 小暮 卓史 -33"952
8 カルソニック インパル Z 12 ブノワ・トレルイエ / 井出 有治 -50"395
9 デンソー サード スープラGT 39 アンドレ・クート / ロニー・クインタレッリ -53"469
10 RAYBRIG NSX 100 セバスチャン・フィリップ / ジェレミー・デュフォア -1'06"619
R G'ZOX・HASEMI・Z 3 金石 年弘 / エリック・コマス -19Laps
TRACK INFORMATION
Length: 5,542m