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暑さには強いように思われることも多いのですが、暑いセパンはもちろん日本でも真夏のレースなど、実際に走行中はやっぱり暑くて大変です。特に室内の空気の温度が高く、呼吸する時に苦しいのと酸素が足りないような感じがつらいです。
それに、アクセルとブレーキのペダルも高温になりますから、踏んでる足が暑くて本当にガマンできないくらいなんです。その対策として、アクセルはもちろん右足だけで操作しますが、右足が暑くて辛くなった時にはブレーキを踏むのを左足に変えたりしてなんとか頑張っています。
普段の生活で、暑さ対策として気をつけていることは、特に何もないです。食べるものについても特に気にはしていません。
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自由主義の僕としては、好きな物を好きなだけ食べてます。でも栄養あるものを多めに食べるのと、睡眠時間をきちんと確保するようにしています。あとは疲れている時にはサプリメントなどでビタミンを補充しますね。
ストレス解消とはちょっと違うのかもしれませんが、やっぱり子供と遊ぶことが何よりも純粋に楽しいしうれしい気分になります。息抜きに、マンガを読むこともあります。
トレーニングに関しても夏だからといって特別なことはしていません。そのあたりは星野(一義)さんばりの“気力”で頑張っていますし(笑)、走ってる時は「暑い」とか「疲れた」という要素は僕の頭の中に入っていないことにしています。そのかわり次の日には疲れがどっと来て、1日中ゴロゴロしていますね。
今でこそ、体力に関しては平気なんですが、F3000(今のフォーミュラ・ニッポン)に初めてテストで乗った時には、加速やコーナーリングスピードの違いから横Gで首の筋力が足りないし、ハンドルが重くて思うように切れなくて、鈴鹿でわずか2周しか全力で走れなくて本当に参りました。F3とF3000ではこんなにも違うのかと愕然としました。「もっと前からトレーニングしていれば良かった……」と後悔しましたね。それ以来トレーニングには真剣に取り組むようになりました。
実際、体力不足が原因でF3からステップアップする機会が1年は遅れました。やはりレーシングドライバーにとって体力は本当に必要なので、今でも通常のジムトレーニングも定期的にしますし、カートにもたまに乗ります。カートは体もそうですが「速く走る感覚」を磨くのにはこれ以上ない最高の物ですよ!
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