Driver's Talk
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モチュールピットワーク  #22ドライバー 柳田真孝
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「俺のGT500デビュー戦」
 スタートの前に思っていたことは、『まずスタートを無難に切って、たとえ本山さんに前に行かれてもついていって、無事クルムさんにクルマを渡す』ということでした。ですから、ぶつけられたとは言え、コースアウトしたということは、自分にスキがあったのでしょう。
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 長谷見さんのチームにいたとき(GT300シルビア)も、よく『プロドライバーというのは何が何でも(無事に)戻って来ることだ』と言われていました。ポールポジションを取ってくれたクルムさん、チームスタッフのみなさんが僕のGT500デビューレースの準備をしてくれていましたし、スポンサーさんの期待もあっただけに、とても残念です。
 スタート前に失速したように見せるなんてことは絶対にやってはいけないことですし、レースではクリーンなバトルをやりたかったんです。本山さんはもちろんですが、アドバンタイヤの発熱の良さもあって織戸さんも来るだろうなとはレース前から思っていました。そこまでは予想していました。
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 スタート前はみんなが思っているよりも緊張はしていませんでした。もちろん、いつものレース前のプレッシャーはありましたよ。スタートドライバーを務めることはレースウィークの前から言われていましたし、練習走行の日からピットストップやスタートの練習はしていましたし、その準備はしていました。
 コースアウトしてからは、気持ちを切り替えて走るしかありませんでした。特にタイヤのタレについては『どうドライブすればタイヤがタレないのか?』ということを考えながら走りました。遅い車両のパッシングについては、1周でも多く経験しようと思いました。GT300の車両を抜く際は、まだ多少ためらいがありましたね。まだまだそのためらいによるタイムロスがあると思いますから、もっと経験を増やしてスムーズに安定して走れるようになりたいです。そういう意味でも、決勝レースはいい勉強になりました。
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 第2戦からは、無理をせず他の車両についていけばいいと思っていますし、まったく焦りはありません。開幕戦はほろ苦というより“超ほろ苦”デビューになりましたが、今後のレースに生かせるようにしたいですし、何年か経って笑い話になればいいなと思います。これからクルムさんと一緒に巻き返しますので、応援をよろしくお願いします!