SUPER GT 2005 REGULATION
名称はJGTCがSUPER GTに変わったが、ルールそのものについて大きな変化はない。 しかし毎年そうであるように、細かいルール変更が行われている。
COMPETITORS' POINTS 【選手権ポイント】
ドライバーとチームに与えられるポイントは、以下のとおり。
決勝
1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位
ポイント 20 15 12 8 6 5 4 3 2 1
予選
1位 2位 3位
ポイント 2 1 1
決勝ベストラップ
1位 2位 3位
ポイント 1 1 1
 シリーズポイントは、ドライバーの場合獲得したポイントの合算、チームの場合は成績のいい車両のみの決勝順位のポイントの合算。 なお最終戦では、予選とベストラップのポイントは加算されない。
WEIGHT HANDICAP 【ウェイトハンディキャップ】
 SUPER GTでは、性能の均衡化を図り毎回スリリングなバトルが行われるよう、予選と決勝における成績の良い車両に対して以下のように次レース時にウェイトハンディの搭載を義務付けている。
ウェイトハンディキャップ
上限 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位以下
GT500 +120kg +50kg +30kg +20kg +10kg ±0kg -10kg -20kg
GT300 +100kg +30kg +20kg +10kg +5kg ±0kg -5kg -10kg
 また、予選のトップ3、決勝ベストラップのトップ3には、10kgのウェイトハンディが次レース時に課せられる。
 また逆に成績の振るわない車両に対しては規定を定め、車重を軽くしたり吸気制限のためのリストリクター径を広げたりして性能調整の措置を施している。
 従来、予選のトップ3、決勝ベストラップのトップ3に対して追加されたハンディは年間を通して降ろすことができなかったが、今年は決勝成績により与えられるハンディ同様、6位以下の成績であれば降ろすことが可能になった。この結果、これまで車重が重くなることを嫌ってハンディの与えられない予選4位、決勝ベストラップの4位以下狙いをすることなくなり、予選がより激しくなることが予想される。
PRELIMINARIES SYSTEM 【予選方式】
 予選には基本的に2つの方式があり、主催者が選択できるようになっている。ひとつは午前、午後と1時間ずつの予選枠(一般的に予選枠はさらに20分ずつに3等分され、GT500/GT300/混走と区分されていた)が決められ、その総合で予選順位を決める方法。そして今年、新たに設けられたのが「スーパーラップ(SL)」で、つまりはF1でも採用されている、1台ずつの予選アタックにより予選順位を決める方法。開幕戦の岡山国際では、このSLが採用されることになった。
 SKは、予選1回目は従来のまま1時間(3区分)だが、この枠で両クラスのトップ10の車両がSLへの出場権を得ることができる。予選2回目は90分行われるが、最初の15分ずつは両クラスの走行枠となる。この枠で予選1回目にトップ10に入れなかった車両のうち、トップ2台がSLへの出場権を得られる。この各クラス10台+2台でSLが行われるが、1台ずつの予選アタックを行い、これでトップ12台のグリッドを決めることになる。13台目以降のグリッドは、予選1回目の順序で決まることになる。
特に予選2回目のSLはドライバー渾身のアタックとなるため、予選の中のハイライトとなるだろう。