SUPER TAIKYU 2006
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SUPER TAIKYU 2006 SUPERTAIKYU LEAGUE®
Round6
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「C-WEST ADVAN Z」が今季クラス初優勝
「eeiA-ings Z」も3位表彰台
SUPER TAIKYU Round6 / SUGOスーパー耐久レース
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《STクラス1 出走8台》
#3「エンドレス アドバンZ」(影山正美/青木孝行) クラス4位/総合4位
《STクラス3 出走11台》
#23「C-WEST ADVAN Z」(山田英二/尾本直史/谷口行規)  クラス優勝/総合11位
#33「eeiA-ings Z」(大井貴之/赤鮫オヤジ/堀田誠) クラス3位/総合13位
#19「バーディクラブTC神戸Z33」(輿水敏明/小林敬一/斉藤多聞) クラス7位/総合21位
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 S耐第6戦は、宮城県のスポーツランドSUGOにおいて400kmレースとして開催され、STクラス3で#23 Zが今季初のクラス優勝を遂げた。また#33 Zはクラス3位に入り、優勝した十勝以来3戦ぶりの表彰台を獲得した。#19 Zは予選日にクラッシュを喫したもののクラス7位で完走を果たした。またSTクラス1では、#3 Zが表彰台こそ逃したものの4位でゴールした。

 金曜日の午後に降った弱い雨は予選日の未明には上がった。朝から曇天だったSUGOの空は徐々に雲が切れ始め、ドライバーズ予選が始まる11時50分には晴れ間も見え始めた。気温は23℃、路面温度は35℃。このドライバーズ予選では、日産車をドライブするA/Bドライバーは全員が基準タイムをクリアした。

 15時に始まったグリッド予選では、ほとんどの車両が路面温度の下がる最後の混走枠でアタック合戦を繰り広げた。RX-7勢がブーストを上げたターボパワーで3位までを独占。混雑する混走枠を嫌ってSTクラス3/4の専有走行枠でアタックをかけた#33 Zの大井が、Z勢のトップとなる4位。#19 Zの輿水が6位、#23 Zの山田が7位につけた。またSTクラス1の#3 Zは最後のアタックでベストタイムをマークして4位となった。しかし予選後に行われたCドライバーの走行で、#19 Zの斉藤が3コーナー先でタイヤバリアに激突。ドライバーは無事だったものの、車両はフロントを中心に大破。徹夜で修復作業が行われた。

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 10月に入った決勝日。SUGOは朝から秋晴れとなった。8時から行われたフリー走行の中盤、#19 Zがコースインして走行チェック。決勝への出走は問題ない様子で、チームスタッフは胸をなでおろした。お昼を回ったころから徐々に雲が張り出し、決勝レースはうす曇で時々日が差す天候となった。気温22℃、路面温度30℃とややひんやりとしたコンディションのもと、13時43分に108周の決勝レースがスタート。

 スタートドライバーは、#33 Zが大井、#23 Zが山田、#19 Zが輿水、そして#3 Zが影山。オープニングラップで、#23 Zが予定どおりのピットインをして、エンジンを切って再スタート。これで2回義務付けられているピットインのうち1回目を終了させた。クラス4位スタートの#33 Zは、ポジションキープで周回。しかし10周を過ぎたころからトップ3台のグループに追いついて、チャンスをうかがった。クラス6位スタートの#19 Zは#83 NSXとクラス5位争いを演じていた。

 16周目、#33 Zの大井が2台のRX-7をかわして2位に浮上。さらに17周目に#15 RX-7が1回目のピットインをすると、クラストップに躍り出た。ハイペースで追い上げていた#23 Zが、22周目に#83 NSX、さらには24周目に#19 Zをかわしてクラス4位に浮上。しかしトップの#33 Zまでは20秒ほどの差がある。34周目に2位走行中の#14 RX-7が1回目のピットインをすると#23 Zは3位、#19 Zは4位へポジションを上げた。中盤、2位を走行していた#7 RX-7がエンジントラブルでストップ。これで#33 Z、#23 Z、#19 ZとZによる1-2-3フォーメーションとなった。

 50周目に#19 Zがピットインして小林に交代。54周目には#23 Zが2回目のピットインをして尾本に交代。尾本はクラス4位でコースに復帰したが、59周目には#83 NSXをかわしてクラス3位へ、さらに61周目に#15 RX-7がピットインをするとクラス2位に浮上した。66周目には#14 RX-7にかわされ一度ポジションダウンするも、69周目に#14 RX-7がピットイン。尾本はすぐにクラス2位に復帰した。

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 いっぽうクラストップの#33 Zは56周目にピットインして給油を済ませ、大井が乗ったまま再びコースへ。大井はトップでコースへ復帰して70周目に再度ピットイン。ここでようやく赤鮫に交代した。71周目、#33 Zの赤鮫と#23 Zの尾本との差は13秒2。しかし混雑したところでコース復帰した赤鮫は思うようにペースを上げられず、みるみるうちに#23 Zがその差を縮めてきた。75周目には2台は一気に接近し、77周目には#23 Zの尾本が逆転してトップに立った。その後は尾本がじわじわと差を広げトップを快走。#33 Zの赤鮫は終盤、#15 RX-7に猛追され、102周目の馬の背で抜かれ3位に。しかし第3戦十勝24時間でのクラス優勝以来、3戦ぶりに表彰台を獲得した。

 #23 Zは2位の#15 RX-7に30秒以上の差をつけてトップチェッカー。第4戦富士ではトップでチェッカーを受けながらも再車検で失格となった悔しさを、このSUGOで晴らすことになった。#19 Zは終盤の91周目に2回目のピットインをして斉藤に交代。クラス7位で今季5回目のポイントを獲得した。なお#15 RX-7が2位でゴールしたことによりクラスチャンピオンを獲得した。

 STクラス1では、4位スタートの#3 Zの影山がポジションをキープして周回していたが、31周目に#8ポルシェにかわされ、38周目にピットインして青木に交代した。クラス7位でコース復帰した青木は徐々にポジションを回復して5位まで浮上。さらに#28ポルシェとバトルを展開していたが、勢いあまって追突して相手がスピン。直後の76周目にピットインして影山に交代。6位でコース復帰した影山は4位までポジションを回復したが、終盤に10秒間のペナルティストップを受けて一度5位までポジションダウン。しかしそれでも98周目には4位へ順位を戻してゴールした。これで開幕戦から6戦連続でポイントを獲得し、シリーズ2位を守ることになった。


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山田英二
(#23「C-WEST ADVAN Z」/STクラス3 優勝)

「1周目のピットインは予定どおり。予定では僕のスティントでもっと前に行って(尾本に)交代した時点ではクラストップに立っているはずだったのですが、組み立てがちょっとうまくいかなかったですね。今回は優勝するしかないという意気込みで臨んだレースでした。今年は流れが悪くて、ようやく勝ててホッとしました」

RACE RESULT
決勝正式結果「STクラス 1」
Pos No. Cls
Pos
Machine Laps Time A Driver Laps
B Driver
C Driver
1 1 1 ARTA DENAG GT3
(PORSCHE/911GT3)
108 2:42'36.209 田中 哲也 57
新田 守男 51
高木 真一  
2 45 2 Pixy Spec's Porsche
(PORSCHE/911GT3)
108 2:43'27.855 伊藤 真一 55
羽根 幸浩 53
   
3 28 3 SEICO carrera racing PORSCHE
(PORSCHE/911GT3)
108 2:43'39.610 佐々木 孝太 70
宮川 やすお 38
浅井 亮博  
4 3※ 4 エンドレス アドバン Z
(日産FAIRLADY Z/Z33)
106 2:42'38.133 影山 正美 69
青木 孝行 37
   
5 8※ 5 ニコカット GT3
(PORSCHE/911GT3)
106 2:42'41.964 清水 康弘 66
吉富 章 40
   
6 24 6 Pixy ADVAN PORSCHE
(PORSCHE/911GT3)
106 2:42'58.381 堤  明彦 52
井上 貴志 54
   
16 32 7 GruppeM ADVAN PORSCHE
(PORSCHE/911GT3)
103 2:42'53.585 原 幸雄 45
松田 秀士 58
   
  17 キーパー&RUNUP、
KOSEI DL GT3R
(PORSCHE/911GT3)
47 1:11'19.278 田中 篤 31
松永まさひろ 32
三沢 伸輔 40
決勝正式結果「STクラス 3」
Pos No. Cls
Pos
Machine Laps Time A Driver Laps
B Driver
C Driver
11 23 1 C-WEST ADVAN Z
(日産FAIRLADY Z/Z33)
104 2:42'56.804 山田 英二 54
尾本 直史 50
谷口 行規  
12 15 2 岡部自動車アドバン洗剤革命
RX-7
(マツダRX-7/FD3S)
104 2:43'31.537 長島 正明 43
古谷 直広 61
植松 忠雄  
13 33 3 eeiA ings Z
(日産FAIRLADY Z/Z33)
104 2:43'32.447 大井 貴之 70
堀田 誠  
赤鮫 オヤジ 34
18 14 4 岡部自動車ディクセル洗剤革命
RX-7
(マツダRX-7/FD3S)
103 2:43'14.147 杉林 健一 34
小松 一臣 35
入口 秀輝 34
19 27 5 FINA SUNBEAM ADVAN M3
(BMW M3/E46)
103 2:43'44.872 木村  崇 49
小林 且雄 54
村田 信博  
20 83 6 BP ADVAN NSX
(ホンダNS-X/NA2)
103 2:44'04.212 古橋 譲  
玉本 秀幸 60
余郷 敦 43
21 19 7 バーディクラブTC神戸Z33
(日産FAIRLADY Z/Z33)
103 2:44'10.437 輿水 敏明 50
小林 敬一 41
斉藤 多聞 12
23 43 8 ゼナドリン ディクセル MJ M3
(BMW M3/E46)
100 2:42'46.868 一楽 智也 35
川口 正敬 36
立花 和幸 29
24 39 9 MSF TAITEC TRACY NSX
(ホンダNSX/NAZ)
100 2:43'14.234 植田 正幸 40
長野 賢也 60
クラゴン  
SUGO INTERMATIONAL RACINGCOURSE/2006.10.1/Course Length:3.704256Km
Weather:晴れ Course:ドライ Entry:34台 Start:33台
Fastest Lap: 1 新田 守男 1'27.475 6/51 152.447km/h


No.73の車両は、国際モータースポーツ競技規則付則L項 第4章 2.追い越し c)違反により、30秒のペナルティストップが科された。
No.30の車両は、国際モータースポーツ競技規則付則L項 第4章 2.追い越し c)違反及び後方からの追突により、10秒のペナルティストップが科された。
No.8の車両は、国際モータースポーツ競技規則付則H項(黄旗区間中の追い越し)違反により、10秒のペナルティストップが科された。
No.3の車両は、国際モータースポーツ競技規則付則L項 第4章 2.追い越し c)違反及び後方からの追突により、10秒のペナルティストップを科した。